今週会社でさ、お仕事していたらさ
上司が
「せきねくん、「説明書」が正しく書いてあるか見てくれる?」
って言ってきたよ。
ある機械を作っていてさ、頼まれたのはそれに付属させる「説明書」がちゃんと機械の性能とあっているか添削する仕事だよ。
「ああ、説明書見て実際に機械を動かしてみるだけだから簡単だ。」
なんて思っていたら
上司が
「ハイ。」
って分厚い物を俺に渡してくれたよ。
何かって?
「英和辞書」だったよ・・・
取説って、「英語」かよ・・・
世界中で売る機械だから「英語」の「取説」ももちろんあるらしくて、
日本語版はまだ出来ていないから英語が先なんだってさ・・・
うーん、俺にそんな仕事をさせたら大変なことになるよ?
俺の「英語力」を知っていたら絶対俺にはそんな仕事頼まないだろうなぁ…
と思いつつ断るわけにもいかないので、やることに。
えーと、俺がどれだけ英語が苦手か前に日記で書いたような気もするけど、
おさらいってことでもう1度。
中学の英語のテスト3年間で平均点を超えたのはたった1度だけ。
1年生の最初のテストのアルファベットを書くだけのような簡単なテストでも
相当低い点を取った覚えがあるよ…。
点数が一桁の時もあったし、10点台、20点台がほとんどでした…。
ある期末テストで、10問ぐらいあった「○×問題」を全て外した時は、自分でもびっくりしました…(「ロト6」並みの確率か?)。
先生にテストの後職員室に呼び出されて「せきねくんあんなに真面目に授業受けてるのにどうして?…」って言われたこともあり…。
英語はきれいでとてもやさしい先生でさ、せっかく一生懸命教えてくれて、心配もしてくれているのに点数が悪くて本当に申し訳なかったよ。
中学3年の3学期の1番最後のテストではじめて平均点を超えた時は、英語の先生が自分のことのように喜んでくれたよ。
卒業する前に、俺は英語の先生に「せっかく教えてくれたのに点数悪くてすみません」って泣いて謝ったら、先生も泣きながら「これから頑張ってね」って言ってくれたのが今でも忘れられないよ。
そんな、俺だから「英検5級」とかも絶対落ちると思って英語系の検定は今まで1度も受けたことないよ。
高校の英語は教科書「全文暗記」して何とかしのいだよ。
でも、大学の英語は意味不明だったよ。
1年生の時は工学部だから工学系の英語で意味わかんないし、
2年生の時は政治ネタの英語で1日教科書何ページも進むから大変だったよ。
大学の英語は2年生までだったんだけどさ、今だに「よく単位取れたな…」って不思議なくらいだよ。
とりあえずテストはダメなの分かっているので、毎回ちゃんと出席して、提出物しっかり出すことが大事だよ。
そんで、もっと大事なのが「予習」だよ。
テストの点数悪くても授業中にさされた時にしっかり予習してあって答えられれば、
先生は授業中チェックしている先生だったから結構テストの点数悪くても大丈夫だよ。
授業は教科書中心だから教科書さえ「翻訳」しておけば何とかなるよ。
さて、英語の苦手な俺がどうやって「予習(=翻訳)」したかって言うと、
工学部だから「ハイテク」を駆使して翻訳だよ!
そう、「翻訳ソフト」ってやつだ。
でも、「翻訳ソフト」を使うって言ってもさ、まずは教科書の英語をパソコンに全て打ち込まないといけないよ…。
単語の分からん俺には厳しいよ。しかも毎回授業はすごい勢いでページが進んでいくから大変だよ。
だけど、
工学部だから「ハイテク」を駆使して翻訳だよ!
そう、まず俺は英語の予習をするためにヨドバシカメラでEPSONの「スキャナ」を買ったよ…。
で、スキャナでまずは教科書を画像データとして読み取る。
でも、スキャナで読み込んだだけではただの「画情報」なので、
「OCRソフト」と呼ばれるソフトを使って、「画情報」の中から「文字」を抽出して、
それを「テキストデータ」に変換するよ(英語の予習も一苦労だな・・・)。
アルファベットは文字数が少ないし、スキャナでゴミとか読み込まなければ、ほとんど99%以上の認識率だよ。
「日本語OCRソフト」もあるけど、やっぱり漢字とか難しいし英語よりは認識率が悪いよ。
さて、そうしてテキスト化したデータを翻訳ソフトにぶち込んで、やっと「予習」開始だよ(予習って言っていいのか?)。
(中学の英語の先生が聞いたら悲しむな・・・ごめんなさい。)
で、「翻訳ソフト」だけど、これがまた当時は高かったよ・・・
「こりゃ英和」とか5000円ぐらいの安いソフトもあったけど、大学の工学部の英語には通用しないよ。
翻訳ソフトの値段はソフトに含まれる「辞書」の登録語数で決まって来るよ。
登録語数が多いソフトだと当時15万円ぐらいするソフトもあったし、
大抵どんな翻訳ソフトでも「専門語辞書データ」って言うのを別売りで売っていて、「コンピュータ用語辞書」とか「医療用語辞書」とかを別売りで1分野5000円から10000円で売っていたよ。
あと、メーカーによって「翻訳の精度」が違うよ。幾ら辞書がいっぱい入っていても、翻訳ソフトの精度(エンジン)がしっかりしていないと変な翻訳になるよ。
で、俺は当時そこそこ評判が良かった「NOVA」が出している翻訳ソフトを買ったよ(3万円ぐらいした…)。
で、ひたすら「予習」を頑張ったよ。
おかげで、なんとか教科書の翻訳はそこそこ出来て、授業中に指されてもそれなりに答えられたんだけどさ、
でも、授業中にプリントとか配られた場合は困るよ・・・
授業中に配られた物は予習できないよ。
でも、テストじゃ点を取れないし、そんなことで負けられないよ!
工学部だから「ハイテク」を駆使して翻訳だよ!
当時小型で、バッテリーの持ちもそこそこ良かったノートパソコンを気合いで購入。
(VAIOの「C1」。この時はじめてWindowsマシンを買いました。VAIO「C1」は小型で開くとフラットになって授業中使っても目立たないので大変便利でした。以後英語の授業を乗り切るために「C1」シリーズを3台買い換えた…)
で、その時Windows用の翻訳ソフトとして買ったのが、
同じく「NOVA」の出している
↑「翻訳ピカイチ バイリンガル Ver.2」。
名前はダサいけど、結構使えます。
定価34800円だけど、当時ちょうど「翻訳ソフト」の価格破壊が起こっており、
発売記念キャンペーンで「8800円」で購入(基本辞書20万語とおまけでコンピュータ用語10万語にビジネス用語5万語収録)。
(今だにこのバージョンのソフトがNOVAよりダウンロード販売で2500円で売っています。専門語辞書は付いてないと思うけど。)
今では、ピカイチシリーズもVer.4まで行っていて、
基本語辞書も2年前の3倍の60万語収録されているそうです。
2万円ほどで、全ての専門語辞書(100万語)が収録されたパッケージもあって、
翻訳ソフトもそろそろ、身近に使えるソフトになってきたような感じです。
さて、だいぶ話は飛んだけど
1番最初に戻って、会社で頼まれたお仕事は、
2年以上使っていなかった「翻訳ピカイチ」を会社に持っていって、会社のパソコンにインストール。
説明書のPDFファイルからテキストデータを翻訳ソフトにぶち込んで、あっという間に日本語に(ちょっと片言だけど)…。
おまけで付いていた「コンピュータ用語辞書」と「ビジネス用語辞書」が大変役立って、なんとかお仕事も乗り切ることが出来ました。
世の中、いつ何が役に立つか分からんね(って英語しっかり勉強しておけばそれで済む話なんだけど…)。
「翻訳ソフト」は邪道かも知れないけど、
英語の得意な人でも、仕事で参考程度に使うならかなり役に立ちます(辞書引かなくても、単語をクリックするだけでソフト上の辞書を引くことができるし)。
とりあえず、結構面白いので機会があったら使ってみてね(学生さんは授業で使わないように…)。