こんばんは、家庭の事情により我が家では「テーブル&チェア」ではなく「こたつ&座布団」を利用しているせきねさん家です。
「こたつ&座布団」で生活をする場合「テレビ」は出来るだけ低い位置に設置をする必要があります(高い位置に設置してしまうとテレビを見上げながら生活する事になるため)。
ですから、せきねさん家ではテレビをなるべく低い位置に設置する事のできる・・・
↑「壁寄せテレビスタンド(DS-101)」と言う商品を6年程利用してきました。
壁寄せTVスタンドの詳細については以下を記事をご覧ください。

これまで使用していた高さ調節と壁寄せができる「TVスタンド」
↑こちらのTVスタンドはテレビの高さを調節できるだけでなく、商品名の通りかなり壁に近い位置まで「壁寄せ」して設置する事ができるので1LDKの狭いお家で生活しているせきねさん家にとっては大変便利な商品でした。
こちらの壁寄せTVスタンドを利用してTVを設定した場合の「壁からTV前面までの距離」は・・・
せきねさん家のテレビは一昔前の2012年に購入したテレビで(TOSHIBAのREGZA 42Z1)
↑テレビの自体の厚みが4.8cmあるので、最近の超薄型テレビを取り付けた場合にはさらに壁寄せする事ができるかと思います。
そんな便利な「壁寄せTVスタンド」をせきねさんは無印良品(MUJI)が販売している・・・
↑「スタッキングシェルフ」と言う比較的奥行きの狭い「棚」と組み合わせて使用しているのですが
実はこの「棚」本来であれば・・・
↑このように下段に棚を取り付ける必要がある(そうしないと棚の強度が落ちる)ところを、せきねさんは壁寄せTVスタンドを置きたいが為に・・・
↑下段の棚を取っ払った状態で長らく使用して来てしまいました。
それなら、わざわざ「壁寄せTVスタンド」なんて使わずに、下段に棚を設置してその上に・・・
↑「テレビに標準で付属しているスタンドを設置すればいいじゃん」って話もあるのですが、標準で付属しているスタンドを使用した場合・・・
↑スタンド自体の奥行きが棚の奥行きを超えてしまい、テレビを安全に設置する事ができないのです。
しかもテレビに標準で付属しているスタンドを使用した場合は・・・
・付属のスタンドは高さ調節ができないのでスタンド分テレビの設置位置が高くなってしまう
・付属のスタンドを使用するとあまり壁寄せする事ができずテレビの液晶面がより前に出てしまい、狭い部屋では視聴しづらく圧迫感がある
と言った不都合があるのです。
↑そんな理由で、これまで長い間「壁寄せTVスタンド」を使用してきたのですが、最近はお子さまが成長するに連れてモノも増えてきましたので、テレビ下に本来あるべき棚を設置して収納力をさらに向上させ、壁寄せスタンドを撤去してテレビ下をスッキリさせたいなと思うようになりました。
(「壁寄せTVスタンド」についての詳細は以下リンク先の記事を見てください)
せきねさんが求める理想のテレビ設置像
と言う事で、せきねさんがテレビの設置に関して求める理想の姿は以下の通りです。
・奥行きの狭い無印の「スタッキングシェルフ」と組み合わせて使用したい
・こたつ&座布団でも見やすいように出来るだけテレビを低いポジションに設置したい
・狭い部屋でもテレビが見やすく、圧迫感が出ないようにテレビを可能な限り壁寄せしたい
・費用を抑えたいので業者による設置ではなく個人で設置をしたい
・賃貸住宅なので壁に大きな穴をあけたり、太いクギやボルトを打ち込みたくない
・2012年製の重量約19kgという重たいテレビを支えられる強度が欲しい
それらを踏まえた結果たどり着いたのが・・・
ホッチキスで壁掛けできる「TVセッター壁美人」
↑スタープラチナ株式会社のテレビ壁掛け金具「TVセッター壁美人TI200M(Mサイズ)」です。
(税・送料込16,800円で、Yahoo!や楽天などのショッピングサイトだとポイント10〜20%付きで販売されています。)
そう、なんと「ホッチキス(ホチキス/ステープラーとも呼ぶ)」でテレビを壁掛けしてしまう画期的なスゴイ商品なのです。
きっとすでにご存知の方も多いと思いますが、2012年の発売以来「トレたま」をはじめテレビや新聞・雑誌などで数多く紹介されてきたアイデア商品で、せきねさんもだいぶ前からその存在を知っておりずっと欲しいなと思っていました。
↑中身はこんな感じ。
せきねさんは一番大きい「Mサイズ」と言う商品を購入しましたが、一回り小さい「Sサイズ」と言う商品も販売されています(SとMの2サイズ)。
↑こちらは「ベースプレート」(表面)。このベースプレートをホッチキスを使用して壁に貼り付けます。
アルミではなく「鉄(スチール)」なのでしっかりとした強度がありますが、その分かなり重いです。
↑「ベースプレート」の裏面。壁に接する面なのでフラットです。
↑ベースプレートは「ホワイト」と「ブラック」の2色のカラーが販売されています。
↑沢山のボルトやワッシャーやスペーサーなどが付属しています(各メーカーのテレビに対応する為に沢山入っているだけで、全部使う訳ではありません)。
↑「打ち込みフィルム」は「フィルム」と言う名前ではありますが、簡単に丸まったりすることはなく、ある程度強度のある薄い「プラスチックの板」と言ったところです(「薬」とか「ヨーグレット」とかが入っているプラスチックと同じ感じ)。
↑こちらは「専用ホッチキス針」。1箱に1,000本入っています。
「石膏ボード専用針」と書いてありますが、文房具屋さんで売っている「普通のホッチキス針」と比べてみると・・・
↑左が「石膏ボード専用針」で右が「普通のホッチキス針」(せきねさんが小学生の頃からこだわって愛用しているカラー針)。
パッと見はどちらも同じで・・・
↑針の長さも特に変わりはありませんが、唯一違う点と言えば・・・
↑「石膏ボード専用針」は針の材質が「ステンレス製」となっており、「普通のホッチキス針」の「鉄製」と比べて、サビにくく強い材質で作られています。
普通のホッチキス針でまとめられた書類を長期間放置した後に、針を取ってみたら針から出た赤サビが書類に付いていたなんて経験をした事がある方もいるかと思いますが、ステンレス製の針であれば長期間使用してもサビが出ないので、白い壁紙を汚す事がないのだと思います。
↑こちらは「ホッチキスガイド」と言う物で、ホッチキス本体に取り付けて使用します(使い方は後ほどご紹介します)。
ちなみに「ホッチキス本体」は製品に付属していないので別途用意する必要があります。
メーカーの推奨品として・・・
↑MAX社製の「HD-10D」と言うホッチキス本体が推奨されています。
別に推奨品以外でも取り付る事は可能ですが、1つだけ条件があり
それは・・・
せきねさん家には推奨品と同じホッチキス本体は無かったのですが180度開く事のできる・・・
↑ホッチキス本体(小学生の頃から使っている達筆なネーム入り)があったのでこちらを使おうと思います(笑)。
推奨品と同じ「MAX社」製ですが・・・
↑型番は「HD-10N」と記載されており推奨品の「HD-10D」とは末尾が1文字だけ異なるものでした。
壁にホッチキスを打ち込む際は・・・
↑壁に対してやや斜めの角度(30度)で打ち込む事で本来の設計強度が出るそうで・・・
↑TVセッター壁美人に付属していた「ホッチキスガイド」を・・・
↑ホッチキス本体に差し込んであげる事で(合体!シャキーン!)・・・
↑壁に対して常に30度の角度をキープして打ち込む事が出来るそうです。
(小学生の頃から使用しているホッチキスがまさか数十年の時を経て新たな形態に進化するとは・・・)
但し「ホッチキスガイド」は「HD-10D」専用に作られたものなので、HD-10Nだとガイドが外れやすかったです。
以下は「設置マニュアル」と付属の「資料」です。
さて「TVセッター壁美人」が何となくどんな商品なのか分かったところで
取り付けの準備に入ろうと思います。
TVセッターを取り付ける前の準備作業
まずは、取り付け前と言うよりも購入前に確認しないといけない点ですが・・・
壁が石膏ボードかどうかを確認する
取り付けようとしている「壁」が石膏(せっこう)ボードかどうかを確認する為に・・・
↑壁に「画びょう」や「虫ピン」などを一度ぶっ刺してみて・・・
(コンクリートの打ちっ放しに見えますが、ただの壁紙です)
↑針先に白い粉(石膏)が付けば「石膏ボード」です。
(お家の壁はほとんどの場合で石膏ボードである可能性が高いです。)
テレビブラケットに角度調整用ノブを取り付ける
↑「角度調整用ノブ」は画像のように1本のテレビブラケットの左側に取り付けたら、もう1本のテレビブラケットは右側に取り付けてあげます。
TVセッターの仕組み理解する
↑ベースプレートには画像のような出っ張りが溶接されており・・・
↑この溝にテレビブラケットを引っ掛けて固定する仕組みになっています。
また、「テレビブラケット」の方には・・・
↑引っ掛け溝(赤矢印)があり、この溝がある方が上部になります。
↑テレビブラケット上部の引っ掛け溝部分にベースプレートの出っ張りを差し込み・・・
↑その後テレビブラケット下部(ボルトが付いている方)を・・・
↑ベースプレートにテレビブラケットを固定する仕組みになっています。
↑ベースプレートに2本のテレビブラケットを取り付けるとこんな感じ。角度調整用ノブはそれぞれ外側に来るように取り付けます。
なんとなくTVセッターの仕組みが分かったら・・・
テレビに「テレビブラケット」を取り付ける
↑平らな床の上にじゅうたんや毛布を敷いて、その上にテレビ本体をうつ伏せに寝かせます。
テレビ背面の赤矢印の位置にネジ穴が用意されているので・・・(だいたいどのテレビでもこのようなネジ穴が用意されています)
↑テレビ背面のネジ穴に合わせてテレビブラケットを置き、ワッシャー、ロックワッシャー、ボルトの順でテレビブラケットをテレビ本体に固定します。
↑テレビブラケット2本をテレビ本体に固定した状態(ブラケットの上下や角度調整用ノブの左右に注意)。
ベースプレート最下部からテレビ本体最下部の距離を把握する
こちらは説明書に記載のない作業となりますが、せきねさんはテレビをとにかく可能な限り低い位置に設置したいので(こたつ&座布団だと低い位置の方が見やすい)・・・
この状態で・・・
↑メジャーを使って、ベースプレート最下部からテレビ本体最下部の距離を測ります。
この長さをあらかじめ確認しておくと、壁にベースプレートを取り付ける際に、テレビの最下部がどの位置に来るのか計算して把握する事ができるので、狙った位置に取り付けを行いたい場合は測っておくと良いかも知れません。
(ベースプレート取り付け後でも、テレビ本体に取り付けたテレビブラケットの固定位置を変更すれば多少高さを変更することも可能です)
ちなみに、こちらのTVセッター壁美人は・・・
↑上下に±15度角度を付ける事が可能です(左右の首振りはできません)。
TVセッター壁美人の取り付け作業
ではでは、いよいよお家の壁に取り付ける作業に入りたいと思います。
棚の中心にTVを設置したいので・・・
↑メジャーを使って、ベースプレートを取り付ける左右の位置を決めてマスキングテープなどで目印を付けておきます。
↑ベースプレートを取り付ける最下部にもマスキングテープなどで目印を付けます。
↑マスキングテープは最終的にこんな感じで貼り付けました。この貼り付けたマスキングテープの内側にベースプレートを取り付けたいと思います。
↑マスキングテープを目印にベースプレートを壁に押し付けます。
(ベースプレートはかなり重いので2人で作業をした方が無難ですし、より正確な位置に取付けが出来ると思います。)
また、この時ベースプレートの「水平」を保つ為に・・・
↑ベースプレートの出っ張り部分に取り付けて水平位置を確認しながら作業を行います(画像のように気泡が中心からずれているとテレビが傾きます・・・)。
↑続いて「打ち込みフィルム」を用意してベースプレートの左上(または右上)に打ち込みフィルムをセットします。
↑ベースプレートの窓穴部分にホッチキスを打ち込みます。1つの窓穴に対して上下2本のホッチキスを打ち込みます。
また、この時・・・
↑壁に対して、90度(垂直)ではなく「30度」を意識して壁にホッチキスを打ち込みましょう。
最初は画像のように「ホッチキスガイド」を使用して30度を意識しながら打ち込みましたが、10数本打ち込むとだいたいのコツがつかめてきて、逆にホッチキスガイドが邪魔となり、それ以降はガイド無しで「だいたい(きっと)30度」って感じでどんどん打ち込んでいきました(とにかく沢山打ち込む必要があるので、やってる途中できっとそう言う気持ちになると思います)。
↑「打ち込みフィルム」1枚分(ホッチキス16本)を打ち込み終わった状態。
↑ベースプレート右上にもホッチキスを打ち込んだ状態(ホッチキス36本)。
↑まだ上部の左右にたった36本のホッチキスを打ち込んだだけですが、この時点でもかなりの強度で壁に固定されておりベースプレートから手を離しても壁から剥がれ落ちることはありませんでした。「何で小さくて短いホッチキス数本でこんなに強度が出せるのだろう?」と本当に不思議でびっくりでした。
この後、ホッチキスの打ち込み作業を延々と続けて・・・
↑時々打ち込みに失敗する事もありますが、ホッチキスの針は十分多めに入っていますし失敗しても、打ち込み直せば大丈夫です。
そして、30分程かけてようやく・・・
打ち込む作業自体はすぐに慣れて、どんどん打ち込めるようになるのですが、最終的に合計480本も打ち込む必要があるので、それなりの時間と体力が必要です。
(小学生の頃に買った1,000本入りのホッチキスの針が25年程経ってもまだ半分ぐらい残っている事を考えると、30分で25年分のホッチキスを使用した事になります・・・)
480本を打ち込んだ後は、ベースプレートを思い切り引っ張っても全くビクともしませんでした。
メーカーがその強さを紹介する以下のような動画を公開していますが・・・
↑強度的にはこの動画の通り本当に引っ張ろうが、ぶら下がろうが何をしようともビクともしません。
この商品スゴイです!
↑ベースプレートにテレビを引っ掛けます(せきねさんの場合は大きくて重たいテレビだったので奥さまと2人でベースプレートへ引っ掛けました。よって画像はなし)。
ベースプレートへ引っ掛けたら・・・
↑テレビブラケット下側にある、固定用のボルト(赤矢印)をドライバーで回して、ベースプレートから外れないようにしっかりと固定します。
↑最後に角度調整用ノブでテレビ上下の角度を調節すれば取り付け完了です♪
↑水平もバッチリ!(テレビの上に水平器を設置して確認しました)
これで、ホッチキスによるテレビの「壁掛け」は完了です。
「壁掛け前」と「壁掛け後」で比較
もともと・・・
↑TVセッター壁美人を使った「壁掛け後」。
配線がごちゃごちゃしていますが、TVスタンドが無くなった分、テレビ下に大きなスペースがうまれました。
この新たにうまれたスペースに、本来取り付けるべきだった無印の下段用の棚を取り付けて比較してみると・・・
下段に棚が追加された事により、デッドスペースがなくなり棚の収納力がより向上しました。
そして「壁からTV前面までの距離」についても・・・
↑「壁掛け前」の壁寄せTVスタンドは壁から約14cmでしたが・・・
↑「壁掛け後」のTVセッター壁美人では壁から約11cmとなり、今までよりも約「3cm」も壁寄せする事が出来ました♪
(せきねさん家の2012年製のテレビは厚みが4.8cmもあるので、最近の超薄型テレビならもっと寄せられるはずです)
たかが「3cm」と思いきや、実際のところテレビのすぐ隣に「こたつ」を置いて毎日テレビを見ている人にとってはこの「3cm」はかなり大きくて、明らかに今までよりもテレビが奥に引っ込んだ事が感じられ、1LDKの狭い我が家ではテレビがとても見やすくなりました♪
そして、テレビをより壁寄せする事が出来たので・・・
↑テレビ前のスペースもかなり広くなり、ちょっとした小物を置くスペースが生まれて非常に便利になりました。
また、「こたつ&座布団」でも見やすいようにギリギリまで低い位置を狙った結果・・・
↑狙い通り、テレビ最下部を棚板ギリギリの位置まで下げて設置する事が出来ました♪
↑棚板にはギリギリあたっていません(ギリギリ過ぎるのもどうかと思いますが・・・)。
テレビを可能な限り低い位置に設置する事が出来たので「こたつ&座布団」生活でも、自然な目線でテレビを視聴する事が出来ています♪
という事で、
ドリルで壁に大穴をあけたり太いクギやネジをぶっ込む必要もなく、ホッチキスで手軽に「壁掛けテレビ」を設置する事が出来てしまう「TVセッター壁美人」は本当によく出来た商品です。
取り外す際もホッチキスの穴は・・・
↑非常に小さくて目立たず、ほとんど分からないレベルなので賃貸住宅でも大家さんに怒られずに(退去時に修繕費用を取られずに)「壁掛けテレビ」を設置して楽しめると思います(なるべく傷を付けたくない新築のお家にも良いかも)。
強度も抜群で安心感のある「TVセッター壁美人」超オススメです。
これから買う人は・・・
↑テレビが15kg以下であれば同じホッチキス止めでありながら、前後左右上下の首振り機能などが加わった新商品「TVセッター壁美人FR400」も発売されているので、こちらも検討対象に加えてみてください。