今回の後付けサンルーフ取り付けで1番の標的(目標)としたのが、多くのクルマが「純正サンルーフ」として一般的に採用して来た「インナースライド方式(ガラスが車内へスライド)」のサンルーフです。

昔より後付けサンルーフが普及したものの、いまだに「後付けは雨漏りがする」とか「純正サンルーフより質が悪い」だとか実物を見たこと無い方々がおっしゃっていたりするので、今回はとにかく「純正サンルーフ越え」を目指しました。

但し、ここで言う「純正サンルーフ」とは最近のティアナやムラーノやデュアリスやフィットやエアウェーブやハリアーなどの全面ガラスパネルで覆われたサンルーフのことではなく、ルーフが長方形にくり抜かれて開閉可能なサンルーフが取り付けられているいわゆる「昔ながらの純正サンルーフ」のことを指しています。
(最近のサンルーフはルーフ全体がガラスパネル化しているのでそちらに関しては別ページ「ツインルーフ マーチ」 vs 「ティアナ & ムラーノ」で熱く語ることとします。)

まず、雨漏りに関しては「後付けサンルーフ」も「純正サンルーフ」もどちらも基本的にほぼ無いでしょう。よっぽどゴムパッキンが弱った場合で比べると純正サンルーフの方が雨漏り(雨水が侵入)しやすいです。
それは、純正サンルーフの場合、車体側ではなくサンルーフのガラスの周りをぐるっと1周するようにゴムパッキンが取り付けられている為です。サンルーフの開閉動作によりゴムが劣化したり、ゴムパッキンがむき出しなので直接太陽光がゴムパッキンに当たり劣化しやすいです。(あとで、画像が出てくるのでそれを見れば分かります。)
但し、後付けと大きく違って純正サンルーフには「排水機能」が装備されています。「排水機能」と言っても、侵入した水を外へ排水する為のホースが伸びているってだけですが・・・
つまり、水の浸入を想定しているつくり(年数経つとどうしてもすき間から水が浸入しちゃうつくり)だと言うことです。

それに対して、後付けサンルーフはガラス自体にはゴムパッキンは付いていません。簡単に言うと「フライパンにフタをする」感じです。
ゴムパッキンの上にガラスのフタを置く感じなので、ゴムパッキンの露出は純正ルーフに比べて少ないですし、サンルーフの開閉動作などによる劣化も比較的少ないです。
たとえゴムパッキンが劣化したとしても、ガラスのフタをかぶせているのでよっぽどゴムが引きちぎれていない限りは水の浸入はまずありません。
よって後付けには「排水機能」は存在しません。(かなり昔のモデルには純正と同じように雨水を外に流すホースが付いていたけど…)

雨漏りの心配がなくなったところで、

今度は「見た目」で勝負です。
(後付けユーザーには「見た目」は結構タブーな話しでしたが・・・)
「後付けサンルーフはスライドすればかっちょいいけど、閉じている時の見た目がちょっと・・・」と言われるのは悔しいので
実際に比べてやろうじゃないかと言うことで


今回の対戦相手はカレスト座間で見つけた・・・



↑「S15 シルビア(純正サンルーフ付き車)」と比べます(2007年6月のお値段です…)。
比較しやすいように、せきねさんのマーチと同じボディカラー(ブリリアントブルー)の日産車を選びました。



比べるって言っても、エンジンのパワーやらそもそもマーチじゃとても戦える相手ではないのですが・・・
「S15 シルビア」かっちょいいですね。
「純正サンルーフ付き車」は結構少なくレアです。

で、「S15 シルビアの純正サンルーフ」がCloseした状態を車外から見てみると・・・



↑こんな感じ。
ガラスの周りにゴムパッキンが付いているのが分かりますね。

上記画像をふまえて、次はせきねさんの「昔ながらの純正サンルーフ」越えを目指して、フレーム塗装した「後付けサンルーフ」を見てみると・・・


↑ゴムパッキンの存在を忘れる外観(S15のサンルーフと違って、ゴムパッキンはガラス自体には付いておらず、ガラスの下あります)。

どうよ?



↑比べると、後付けサンルーフの「見た目」も案外悪くないでしょ?



↑リアの「Sky Top 101(Hollandia 100)」だって、ゴムパッキンがほとんど目立たない。


あえて「サンルーフ付き車」を選ばずに。自由度と楽しさと個性のある「後付けサンルーフ」を選択するのも全然アリだと思います。
さぁ、あなたならどちらを選ぶ?