何の為に「後付けサンルーフ」を取り付けるかは人それぞれで、せきねさんの場合は「快適さ」や「楽しさ」や「個性」などを求める為なのですが、やっぱり中でも「個性(オンリーワンな気持ち)」を求める部分が大きい気がします。
取り付け業者が増えて来て、比較的気軽に誰でも後付けサンルーフを取り付けられる時代が来た今だからこそ、「個人」ができる(あるいは「個人」だからこそできる)事ってなんだろう?自分で取り付けを行うからこそなせる技って何だろう?と考えてコントロールユニットのブルーLED化をしてみたりしたのですが、今回業者に負けないようにもう1つやります。
K11マーチに乗っている頃からずっとたくらんでいた「フレーム塗装」をやってみる事にしました。
(フレームをカラーに塗装している業者の方もいらっしゃって、先を越された感がありますが、完全素人(プラモデルのしょぼい経験のみ…)のせきねさんは無謀にも自家塗装でガラスと一体感のあるブラックの鏡面仕上げを目指します!)

業者を敵に回していますが(笑)、別に単に「自分でやっちゃう人」とせきねさんと同じで「お金がない(業者に頼む余裕がない)人や学生さん」を応援しているだけですのであしからず。

「フレーム塗装」については、素人が塗装するにはクルマにサンルーフを装着した状態ではとても無理なので、自家塗装するのであればサンルーフ取り付け前に時間に余裕をもって行う必要があります。
せきねさんは今回「サンルーフの取り付け」自体よりもブルーLED化やフレーム塗装など「下準備」の方にかなり力と時間をそそぎました。
(「フレーム塗装」だけで1ヶ月位かけました。平日はお仕事だし、塗装ブースがある訳でもなく休日に雨が降ると作業できないし…)


そもそも、なぜ「フレーム塗装」したいのかと言うと・・・(「後付けサンルーフ」な人の間では意外と語られない「タブー」な話しですが・・・)


↑K11マーチに取り付けて数ヶ月程度の頃のSky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)。
まだフレームも「黒々」できれいです。

でも、せきねさんの様にガレージも無く、炎天下で数年放置&適当なWAXがけを行うと・・・


↑フレームが経年劣化でだんだん「白く」なって来てしまうのです・・・(ネット上には取り付け直後のかっちょいい画像ばかり載っていますが)
まぁ、多少の劣化もありますが、基本的には「WAXのかけ方が下手(適当)」ってのが1番の「白く」見える原因です・・・
(ちなみに、タイヤを黒くしてつやを出すスプレーを使って磨くと、タイヤと同じように黒さがよみがえりますので、試してみてね。(一時的ですが…))

但し「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」と「Hollandia 300 DeLuxe Medium」ではフレームの材質や表面の加工が違うので(前者がアルミでザラザラ感あり、後者は樹脂でツルツル)、「Hollandia 300 DeLuxe Medium」の方が白くなりにくい感じはしました。


まずは「Hollandia 300 DeLuxe Medium」の下準備から・・・


↑まずは塗装しやすいようにアッパーフレームから「Hollandia 300 DeLuxe Mediumのガラスを取り外してみる」を参考にガラスを取り外します・・・
(ガラスを取り外さずに塗装することも出来なくもないですが、個人的に取り外した方が楽だと思ったのと、単にガラスを取り外してみたかったのもあって・・・)


↑何とかガラスを取り外したアッパーフレーム。

で、とっも勇気が要りますが、きれいに仕上がる事を想像して・・・


↑紙ヤスリでフレームを削ります。
「Hollandia 300 DeLuxe Medium」の場合、もともとそれほど凹凸(おうとつ)はないのですが、せきねさんの場合はあんまりよく分からんので最初に100番(粗目の紙ヤスリ)でゴリゴリ削ってしまって、逆にザラザラしてしまって、慌てて320番(やや粗目の紙ヤスリ)でなるべく平らになるまで削って、その後1000番(細か目の紙ヤスリ)で表面がツルツルになるまで削りました。

紙ヤスリで削ったら、削り粉をお掃除して・・・


↑マスキングをして行きます。(これが面倒だけど、重要なので頑張って!)


↑ゴムパッキンの部分がマスキングしづらいのですが、こんな感じでマスキングしてみました。

さらに全体的にマスキングをして・・・


↑車外側。


↑車内側。車内側のフレームに付いている防水用のシール材を傷付けないように&スプレーがかからないように、かつシール材がはがれてしまわないようにやや弱めのマスキングテープでマスキングしてください。
(新聞紙は「読売新聞」です。K11マーチの頃と違って「コボちゃん」がパワーアップしてカラー漫画になっています♪)


お次ぎは、再利用の「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」も同じように作業をして行きます・・・


↑3年ちょい使った「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」。


↑よく見るとご覧の通り、結構「白く」なっていますね・・・。

とりあえず、ガラスを取り外して・・・(「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」はもともとフレームからワンタッチで簡単にガラスを取り外せる)


↑ゴムパッキンを思い切って、かなり力を入れて引っ張ってみると、こんな感じ・・・。
3年分の汚れが・・・
(通常、ゴムパッキンは接着されており新品などではそう簡単に取り外せません。)
ゴムパッキン自体は必要あればレアバリュージャパンさんのサイトでパーツを購入する事も出来るので、劣化している場合は交換してもいいと思います。


↑マスキングする時に面倒になって、思い切ってゴムパッキンを全部取っ払う事に・・・
ゴムパッキンは基本的に一度はがしたら「再利用不可」だと思ってください。
ですが、せきねさんの場合は特にそこまでゴムパッキンは劣化もしていないし、貧乏なので頑張ってうまくハメ直してそのまま再利用しちゃいました・・・(おい)

その後、同じようにフレームを紙ヤスリで削って行くのですが・・・


↑「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」の場合、フレームの素材が「アルミ」なので削るのに結構パワーが必要です。
しかも、表面はもともとかなりザラザラしているので、最初に100番(荒目の紙ヤスリ)でゴリゴリ削ってしまって、その後320番(やや粗目の紙ヤスリ)でなるべく平らになるまで削って、その後1000番(細か目の紙ヤスリ)で表面がツルツルになるまで削りました。

最終的にスプレー塗装で鏡面にする為には、この時点である程度表面をツルツルにしておく必要があるので、「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」に関しては最初に100番や320番あたりで結構頑張って削ってしまってOKです。でも、最後は1000番くらいで削って、手で触って「さらり」(orつるり)と感じるぐらいまで削ってください。(気合い入れて超ツルピカハゲ丸くん()並にする必要はありませんが・・・)


で、「Sky Top 101(Hollandia 100 DeLuxe)」の場合はフレーム以外にもガラスについている部品もあるので・・・


↑取り外せる部品は取り外して、こちらも塗装すると「高級感」が全然違います!

ガラスに付いている部品を全部取り外したいところですが、せきねさんの場合は・・・


↑どうしてもこの部品を取り外す事が出来ず・・・格闘してパーツを傷付けてしまった(涙)
上も下も同時に動いてしまって、取り外す事が出来ず(ってこの部品は基本的に取り外しが出来ない方が安全なのですが)、取り外しての塗装は断念しました。
ガラスごとマスキングしてパーツの部分だけ塗装する事にします。


↑まずはこんな感じでマスキング。

さらに・・・


↑ガラス全体をマスキングしたところ。


↑フレーム全体をマスキングしたところ。


ここまできたら、いよいよ塗装開始です!
ですが、塗装ブースの無い一般ぴーぽーにとっては日本の気候は悪条件だらけで…夏場は湿度が高過ぎるし、冬場は寒過ぎる。よって「秋頃」が一番塗装に適しています。
と言うことで、塗装ブースの無い一般庶民はマスキングが終ったら「秋が来るまで待ちます」・・・(どんだけ気が長いんだ・・・)

で、秋が来たので(10月下旬)塗装開始!
(雨の日も絶対に塗装してはダメです!湿度が高くて塗装面が白くにごってしまいます!てるてる坊主を沢山作ってひたすら待ちましょう…)

まずは、プライマーを吹いて、下処理をします・・・

あっ!その前に必ず塗装面を「脱脂」してください!
手で触れた部分は必ず「脂(あぶら)」が付いてしまうので(特に年頃のサラリーマンは…)。
カー用品店に行けば専用の使い捨ての「脱脂」の布が売っていますが、もったいないので「ブレーキクリーナー」を布にぶっかけて拭いてあげるだけで十分です。



↑プライマーはすぐに(30分ぐらい)乾いて、すぐにサラサラになります。
せきねさんは2回ぐらいに分けてプライマーを吹きました。だいたい全体が白くなったかなぁ〜ぐらいでOKです。たれる程吹いてしまうのは吹き過ぎです。
(あ、予備知識も無い完全に素人の手順なので、あまり信用し過ぎないでください・・・ネットで調べると塗装だけなら色々出てくるので他の方のサイトも参考にしてください。)

プライマーを吹く事で、より細かく表面の凹凸を埋める事が出来ます。

せきねさんは、念の為、塗装後1日乾燥させました。


↑次の日に今度は1500番(かなり細か目)の紙ヤスリを使用して「水研ぎ」をします。
「水研ぎ」って何じゃそりゃ?って人もいるかも知れないけど、単に普通の「紙ヤスリ」をかるく水につけてあまり力を入れずに磨いてあげればOKです。
(って本当は水研ぎ専用の紙ヤスリとかあるのかも知れないけど…素人なのでこれで全く問題無しです。笑)

塗装面を手で触って、ツルツルになっていればOKです(そんなに激しく削る必要はありません)。
削る前と、削った後では全然ザラザラ感(ツルツル感)が違うので何となく分かると思います(素人なんだからその程度の判断で十分)。


ちなみに「紙ヤスリ」はカー用品店で「粗目」から「細か目」まで一通り入った「セット」が売っていますが・・・


↑ホームセンターで買った方がよっぽど安くて、大きくてお得です!(カインズホームで購入)

水研ぎが終ったら、削り粉をお掃除して、そして脱脂(塗装面はブレーキークリーナやらで下手に脱脂すると塗装が落ちたりしてしまうので、メガネ拭きとか拭いてあげるといいかも)をしていよいよブラックのスプレーで塗装開始です。


スプレー塗装するなら絶対にお勧めなのが・・・


↑イサムエアーゾール工業株式会社の「エアーウレタン」です!
お値段は1本2000円前後とかなり高価ですが、高いだけの事はあるし、ホームセンターで売っているのでだまされたと思って使ってみてください。

ネットで「エアーウレタン」で検索すればそのすごさはいくらでも出て来ると思います。
せきねさんも今まで何度か使った事があり、そのすごさを知っているので今回も買いました。
ブラックを2本、クリヤー1を本買いました。ブラックはサンルーフ1つだけであれ1本で十分です(せきねさんはサンルーフ2つ塗るので2本買いましたが、実際の必要としたのは1.3本くらいでした)。

この「エアーウレタン」は「2液性」で、使用する前に最初にスプレーをワンプッシュする事で「缶」のなかで2つの液体が混ざり合います。
ただし、一度混ざり合うと24時間で硬化してしまう為、中身が残っていても普通のスプレーと違って次の日にはもう使用する事は出来ません。

アクリルウレタン塗料なので、乾燥が早くて乾燥後はガソリン等にも強く、とてもツヤのある仕上がりになります♪


↑まずは1吹き目。
プライマーの「白色」が見えなくなるくらいに吹きました。

20分ぐらい間隔をあけて・・・


↑2吹き目。すんごいツヤ♪

20分ぐらい間隔をあけて・・・


↑3吹き目。別に2吹き目で止めても大丈夫だったかも。
お外でやっているので、それなりにホコリやら入りますが、普通のお家の素人の自家塗装なので仕方なし。

で、ブラックのスプレー塗装が終ったら
最低でも「1週間」は放置して完全に乾燥させます!←これ大事!

塗装直後は、鏡面でツヤやかですが3,4日経つと、若干鏡面がデコボコしている感じになります。


デコボコとは言え、かなりツヤもありあまり気にしない人ならそのまま使っても問題ないくらいに仕上がるのですが(「エアーウレタン」のおかげ)

業者に負けないようにする為には、心を鬼にして・・・


↑塗装から1週間以上、乾燥させた後に塗装面を勇気を出して1500番の紙ヤスリで「水研ぎ」します!
手前が削る前のフレーム(十分ツヤがある)。中央から上部にかけてのフレームが水研ぎ後(ツヤ無し…)。


↑上のフレームが水研ぎ後。下のフレームが水研ぎ前。
大丈夫、自分を信じてせっかくのツヤを1500番(2000番でもOK)でやさしく軽〜く水研ぎしてください。


↑上のフレームが水研ぎ後。下のフレームが水研ぎ前。
だまされたと思って、表面が手で触ってツルツルするまでやさしく軽〜く水研ぎしてください(とは言え削り過ぎは注意…って難しいですね…)。

水研ぎが終ったら、削り粉をお掃除して、そして脱脂(塗装面はブレーキークリーナやらで下手に脱脂すると塗装が落ちたりしてしまうので、メガネ拭きとか拭いてあげるといいかも)をしていよいよ最後にクリヤー(クリアー?)のスプレーで塗装開始です。


↑クリヤーを吹いた後。
ほら、クリヤーさえ吹けばちゃんとツヤ(鏡面)が戻って来たでしょ♪(戻って来て良かった・・・)

1回目に結構沢山吹いて、20分間隔を開けてもう一度クリヤーを吹きました(1回だけでもいいかも)。


で、クリヤーのスプレー塗装が終ったら
最低でも「1週間」は放置して完全に乾燥させます!←これ大事!

マスキングはいつはがせばいいんだろうね?そこは分からないけど、せきねさんは1週間乾燥させた後にはがしました。
普通、マスキングテープに付いたスプレーはちょっとでもテープを曲げると乾燥しているので「パリパリ」と割れてしまうのですが
「エアーウレタン」の場合は曲げてもそう簡単に割れません。

経験上、結構クルマのパーツの塗装って塗装直後はきれいに出来ても
使っているうちに塗装面にひびが入ってしまったりするのですよね。特に柔らかい物とか鉄の部分とかは。
過酷な環境なので、夏場に熱くなったり、冬場に凍ったりで塗装面が多少伸び縮みするからだと思うのですが。

その点、この「エアーウレタン」で塗装すれば(このページは作るのが遅くて約2年経過後に書いているのですが…)冬場凍っても(津久井は雪降るし寒い…)、夏場ガレージ無しの超しゃく熱地獄でも、約2年使用して一切ひび割れしていません!


さぁ、スプレーが終ったのでいよいよ次は「磨き」に入ります!

〜その2〜へつづく・・・