先日、雨の日に奥さまがマーチでお買い物に出かけたところ
サンルーフから「雨漏り」?がして、後部座席に設置してあるチャイルドシートに座っていたお子さまが濡れてしまったとの事・・・。

う~ん、後付けサンルーフを10年以上使っているけど
とっても良く出来ている製品なので、基本的に「雨漏り」なんてしないはずだし、今までもしたこと無いんだけどなぁ〜?
(一度ガラスとゴムパッキンの間に「葉っぱ」が挟まって雨漏りした事はあったけど)

う~ん、何でだろう???

あっ!そう言えば・・・
最近「洗車」をした時に、リアに付けている・・・


↑サンルーフの・・・


↑ゴムパッキン(シーリング)部分のお掃除していたら
ゴムパッキンの角の部分が少し浮いていたので、何気なく真上に引っ張ったら・・・


↑ゴムパッキンがアッパーフレームからはがれてしまったのでした。
はがれたとは言え、真上からゴムパッキンを押し込めばフレームにそれなりに固定することが出来たので
その時は「パッキンさえ戻しておけば大丈夫だべ」って思ってそのままにしておいたのです。

このゴムパッキンを取り外した行為以外には特に思い当たる原因はないので
きっとこのゴムパッキンを取り外したことが「雨漏り」の原因なんだとせきねさんは考えました。

通常はゴムパッキン自体がはがれてしまう事はそうそう無いと思うのですが
せきねさんの場合は・・・


↑リアの後付けサンルーフに関しては前のマーチから2台に渡って約11年間も使い込んでいる超年期の入った後付けサンルーフなので、そろそろはがれても仕方ないなと思います。(11年間屋根の無い日当りの良い駐車場に止めていたし洗車もお掃除もマメにする方ではないので・・・)

色々調べるとどうやらここのパッキンはもともと単にハメ込んであるだけではなく
シリコンのシーリング剤(コーキング剤?)で接着されているものだそうです。
接着されているべき物をはがしてしまった事で、そこにすき間が出来て車内に雨水が浸入してしまったと言う訳でしょう。

その証拠に・・・


↑ゴムパッキンがシーリング剤で接着されていたはずの溝に雨水の浸入によりホコリやゴミが溜まってしまっていました。

と言うことで、原因が分かったところで
奥さまから「早く何とかしろ!」と圧力がかかっているので
早速修理したいと思います!

パッキンの一部が少しはがれた程度なら、そのままシーリング剤で接着しておしまいでも何とかなるかも知れませんが、せきねさんの場合は11年も使ったしこの先も長く使う事を考慮して「ゴムパッキン」を丸ごと新品に交換しようと思います!

でも、その前に
「そもそも11年前に買った製品の補修部品なんてまだ売ってるのか?」って話ですが・・・

せきねさんが後付けサンルーフを購入して大変お世話になった・・・


レアバリュージャパンさんのサイトの「サービスパーツ一覧」って所から必要なパーツを選択すると・・・


オンラインショップに飛ぶので、お家に居ながら気軽に後付けサンルーフのパーツを注文する事が出来ちゃいます♪
レアバリュージャパンさんはアフターサービスもしっかりしていて大変助かりますm(._.)m

せきねさんが購入したのはHollandia 100用シーリング「Sealing for frame 61NSMR076300」(3,538円+送料1,080円)です。
(せきねさんの使用しているサンルーフは「Hollandia 100」の前身の「SkyTop101」と言う製品ですが、基本的にほぼ同じなので「Hollandia 100」の部品が共通で使えると考えてOKです。)

注文した翌日には・・・


↑到着しました。
もともと後付けサンルーフはヨーロッパの製品なので・・・


↑「Made in ITALY」です。
(注文が1万円以下の場合は送料が必要ですが、イタリアから輸入したと考えれば安いもんです。)


↑ゴムパッキンはこんな感じになっています。


↑こちらはせっかくなのでついでに買った「ヒンジカバー」です(2個入りで286円)。


↑せきねさん数年前にうっかりヒンジカバーを無くしてしまって困っていたのです。
(車内に部品が転がっていたのですが、すぐに何の部品なのか分からずうっかり捨ててしまったら後でサンルーフのパーツだと気が付きました・・・)


↑ここに取り付けます。
細かいパーツまで販売してくれていてとても助かります。

さて、早速作業に入りますが・・・


↑まずは、ガラスを取り外して・・・
(手動開閉式のこのサンルーフはワンタッチで簡単にガラスが外れるので楽です。)


↑サンルーフから体全体を出して、古いゴムパッキンを全てはがします。
(後部座席にサンルーフが付いている事を知っている人は何とも思いませんが、知らない人が見るととんでもない位置から人間の胴体が飛び出しているちょっとしたトリックアート状態です・・・(笑))


↑ゴムパッキンを固定する為の溝が古いシーリング剤の残りカスやホコリで汚れてしまっているので・・・


↑溝をマイナスドライバーとボロ布(穴のあいた古い靴下・・・(笑))を使ってキレイにします。

古くなったシーリング剤がこびりついているので、それを取ろうとマイナスドライバーでゴリゴリやると・・・


↑フレームそのものも多少傷ついてしまいますが、アルミフレームで錆びないので多少削れても多分大丈夫でしょう。


↑だいぶキレイになりました。


↑ですが、場所によってはいくらボロ布で拭いてもなかなか汚れが落ちない場合があるので、その時は・・・


↑ブレーキクリーナー(パーツクリーナー)を少し付けてやると・・・キレイにする事が出来ました。

溝がキレイになったら、ゴムパッキンをシーリング剤で接着する訳ですが
シーリング剤を付けた後は一発勝負になるので、その前に一度試しにシーリング剤を使わずに新品のゴムパッキンを溝にハメ込む練習をしてコツをつかんでおいた方が無難です。


↑ゴムパッキンはフロント中央から溝にハメ込んで・・・


↑画像の赤矢印の順でフロント中央から左右均等にゴムパッキンを溝にハメ込んで行きます。


ぐるっと一周ハメ込むまでにゴムパッキンがたるんでしまったり、足りなくなってしまわないように何度か練習しておきましょう。
2,3回やるとコツがつかめると思います。

さて、接着に使用する「シーリング剤」ですが
サンルーフメーカーの推奨としては「酸性シリコンマスチック材の使用が望ましい。」との事です。
(但し「酸性シリコンマスチック材」と言う言葉の意味がせきねさんにはよく分かりません・・・(笑)。ホームセンターで売っているシリコンシーラントで問題ないと思います。)

で、接着剤としてせきねさんが購入したのが・・・


↑Holts(ホルツ)の「すき間シール剤クリア(クリアシーラー)MH508」です(オートバックスで727円)。


↑裏側。
作業温度は10~30度なので、晴れた日の昼間などクルマの屋根が高温になる時間帯は避けた方が無難です。


↑内容量は50gで、今回の作業的にはちょうどいい容量です。


↑説明書の裏。


↑製品裏の説明書き。
中身は、ホームセンターで売っている普通のシリコンシーラントと同じでしょう。

ホームセンターで購入すれば・・・


↑「コーキングガン」と「シリコンシーラント(300mlも入ってる!)」の2つを購入しても376円で購入できてしまうので、コーキング作業に慣れている人はわざわざお高いホルツの製品を購入する必要はないと思います。(画像はカインズホームの製品)

せきねさんも・・・


↑コーキングガンを使った事はあるのですが
あまりに使い方がヘタクソで、一カ所に大量に塗布してダマになってしまったりで思うように扱う事が出来ませんでした。
大量に塗布する大型の作業ならコーキングガンが便利ですが、今回は少量を塗布する細かい作業なのであえてホルツの製品を購入してみました。

何しろ、普通のコーキングガンって・・・


↑結構な大きさがありますからね。
業界標準サイズなんだろうけど、個人的には半分ぐらいのサイズの製品を出して欲しいものです。


↑それと、ホルツの製品に付属しているノズルはカットする位置で出る量が調節出来て、かなり細めに出す事も可能そうだったのでコレを選びました。


↑せきねさんはカットしないで先端にキリをぶっ込んで「超細め」にしてみました。
(但し、あまり細くすると押し出すのにかなりの握力を必要としたので、作業後の感想としてはもう少し穴を太めにしても良かった気がします。)

と言うことで早速このシーリング剤を使って新しいゴムパッキンをフレームに接着しようと思います。


↑画像のようにサンルーフのアッパーフレームには外側の青矢印の溝と内側の赤矢印の溝の2本の溝があります。
この2本の溝の内、もともとのシーリング剤は外側の青矢印の溝にのみ塗布されていました。
ゴムパッキンの構造(形状)的にも外側の青矢印の溝にハメ込む作りで、内側の赤矢印の溝はゴムパッキンをハメ込むと言うよりは単にのっけるだけの溝です。
よって内側の赤矢印の溝にはもともとシーリング剤は塗布されていなかったのですが、心配性のせきねさんは赤矢印の溝にもシーリング剤を塗布する事にしました(なぜならそこに溝があるから・・・)。別に赤い溝の箇所でフレームとゴムパッキンが接着されていたとしても特に不都合はないと判断しました。

シーリング剤は2mm厚程度で塗布するのが推奨されているようです。
(せきねさんはあまり意識せず、シーリング剤の出る勢いと握力に任せて塗布しました。穴が細すぎてシーリング剤を押し出すのに力が必要で疲れました・・・)


↑なるべくダマにならないように、途切れないように素人なりに頑張ってぷるぷるしながらぐるっと一周塗布して行きます。


↑作業は夕方に行いましたが、日の当たる場所に駐車しているクルマの屋根はかなり高温で、あまりのんびりしていると意外とすぐに硬化し始めます。
説明書によると常温(20~25度)で20~30分で硬化しはじめ、実用硬化時間は4時間以上、24時間で完全硬化するそうです。

シーリング剤を塗り終わったら・・・


↑いよいよゴムパッキンを溝にハメ込んで接着して行きます!
練習した通り、フロントの中央から左右均等にゴムパッキンを溝にハメ込んで行きます。

コーキング剤無しの状態で何度も練習はしましたが、コーキング剤が塗布してある状態でゴムパッキンを溝にハメ込むのはやはり力の入れ具合が異なるので、やや苦戦しました。(1本ではなく2本の溝にコーキング剤を塗布したせいもあるのかも知れないです。)
コーキング剤を塗ってしまったら「一発勝負」ですが、一周ぐるっとハメ込み終わったと思ったら最後の方がたるんでしまったり、最初にハメ込んだフロント側が引っ張られて抜けてしまったりして正直焦りました。


↑でも、あきらめずに多少コーキング剤がハミ出ても、練習した通りフロントの中央から左右均等にゴムパッキンを溝にしっかりハメ込んで行った所・・・


↑何とかぐるっと一周ゴムパッキンをハメ込む事が出来ました。


↑シーリング剤がハミ出てしまっている箇所もありますが、普段はあまり見えない場所なので良しとしました。
気になる方はこの段階であれば、ハミ出たコーキング剤を布で拭き取ったりする事も可能です。事前にマスキングテープを貼っておくのも良いと思います。

また、作業し終わってから気が付きましたが、もともとコーキング剤が塗られていなかった内側の溝は、もしかしたら外側の溝からハミ出たコーキング剤を逃がす為の溝だったりするのかも知れないなと思いました。


↑まぁ、なんだかんだで何とかゴムパッキンの交換が出来たら・・・


↑ガラスを取り付けて、ルーフを閉じてシーリング剤が完全硬化するまで24時間放置します。
新品のゴムパッキンと言う事で、長年使い込んだ古いゴムパッキンと比べるとやはりハリが違うと言うか、クセがついていない分しっかり閉まる印象がありました。

ちなみに50g入っていたコーキング剤は・・・


↑この程度(20g程?)残ったので、多過ぎず少な過ぎずのちょうど良いサイズでした。

そして、24時間以上放置した後に、ちょうど・・・


↑雨が降ったので、ゴムパッキンの様子を確認してみる事に。


↑この状態で、ドアを強く閉めたり街中を走ってみたりしました。


↑車内側。

トリムシェルを取り外してみると・・・


↑こんな感じ。


↑シーリング剤で接着した箇所はこんな感じ。
完全に乾いてしっかり接着されている感じでした。飛び出てダマになったシーリング剤も右端に写っていますが・・・(笑)
ダマが気になる場合はカッターで削ればOKです。
(トリムシェルを装着しちゃえば見えないので、せきねさんはそのまま放置です)

肝心の「雨漏り」についても、侵入経路だった場所はシーリング剤で完全にふさがれており
もちろん「雨漏り」もしなくなりました♪


↑晴れた日。


↑トリムシェルを外すとこんな感じ。


↑ちなみに、日頃のメンテナンスとして以下の内容が推奨されています。

「ガラスと密着するウエザーストリップは、4ヶ月に一度水拭きしてください。更に1年に一度アーマオール(シリコン系保護材)などを使用して拭いて下さい。耐用年数の向上及び水漏れを事前に防止できます。」

せきねさんはズボラなので、たまにしかお掃除しませんが
お掃除する時はゴムパッキンの部分を「水拭き」したりKUREの「ポリメイト」を使って拭いたりしています。

と言うことで、以上後付けサンルーフのシーリング(防水ゴムパッキン)交換でした。
ゴムパッキンさえ交換しちゃえばもう10年は余裕で使えそうな気がするせきねさんなのでした。
まぁ、その前に車体(マーチ)の方が寿命を迎える気がしますが・・・(笑)

何にしろ、後付けサンルーフは長く使えるとても良い製品です♪

作業日:2014年6月20日
(この文章は、せきねさんがときどき書く「日記」の2014年7月6日の記事を流用しています)