黄ばんだヘッドライトをみがく(1年後)

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以前「黄ばんだヘッドライトをみがく」と言う記事を書きましたが

今日は磨いたヘッドライトが1年後にどうなったのか、お伝えしたいと思います。

まずは・・・


↑1年前のヘッドライトを磨く前の黄ばんだ状態がこちら(2013年5月)。

このヘッドライトを磨いた事で・・・


↑きれいになりました(2013年5月)。

そして、1年が経過した現在は・・・


↑こうなりました。また黄ばんでますね・・・。
(クルマが汚れているので余計黄色く見えますが実際は画像で見るよりもう少し黄ばみは薄くて、2013年の磨く前の黄ばみよりも薄いです)

コーティングに使用した製品のパッケージでは・・・


↑6ヶ月間の効果をうたっていますし
屋根が無く夏も冬も1日中太陽の当たる場所に駐車している事を考えれば、まぁこんなもんかなと思います。
(洗車については最初の半年は2ヶ月に1回ぐらいで、後半の半年は1ヶ月に1回ぐらいの頻度でした)

と言うことで、めげずに今年も「ヘッドライトリフレッシュ」したいと思います。

でも、その前に・・・
昨年と全く同じことを書いてもつまらないので
そもそも、素人じゃなくてカーションプとか整備工場ではどんな製品を使ってヘッドライトを磨いたりコーティングしているのだろう?と思って業務用途向け製品を少し調べてみる事にしました。
(業者が何を使っているかは企業秘密だろうし、ハッキリとは分からないので「業者向け」っぽい製品を調べてみるってだけですが)

まずは、超大手の住友スリーエム(3M)が販売している・・・


↑「ヘッドライトクリーニングキット 2516J」です(6万円程)。
研磨剤からコーティング材、サンダーやポリッシャーなどのエアツールまで一通りそろっていて
もうコレと技術さえあれば明日からヘッドライトコーティング屋さんを始められちゃいそうな勢いのキットです・・・


↑詳細なカタログはこんな感じ。
カタログにはヘッドライトクリーニングに必要な大体の行程が書いてあってとても参考になります。

簡単に行程を見てみると・・・

<1.「研磨1:空とぎ」>
500番または800番のサンドペーパー(紙ヤスリ)でレンズ表面の汚れやキズを削ってます。

<2.「研磨2:水とぎ」>
1,000番→3,000番の順で水で濡らしたサンドペーパーを使用してより細かく研磨しています。

<3.「磨き」>
バフ(スポンジ)にコンパウンド(液体の研磨剤)をつけて、ヘッドライトが透明になるまで磨いています。

<4.「コーティング」>
スポンジにコーティング剤を染み込ませ、それを使ってヘッドライトにコーティングを塗布しています。詳しい成分は書いてありませんが手順的にガラス状の硬質膜を作るガラスコーティングでしょう。

う~ん、なるほど。
磨いてコーティングと言う当たり前と言えば当たり前の行程なので
素人でも十分マネ出来る部分もあるし、同じようにやればそこそこキレイに仕上げられそうな気がしてきました。

ちなみにこの3Mのキットで使用しているコーティング剤の効果はカタログにも記載がある通り・・・


↑「約1年間」とのこと。
塗装ではないので、ヘッドライトのガラスコーティングはだいたい1年程度が限度なのでしょうね。
業者にやってもらったからと言って、2年も3年も維持出来ると言う訳ではなさそうです(クルマの保管環境にもよりますが)。

ところで、この3Mのキットの中で使用しているコーティング剤だけを・・・


↑Amazonで6,408円で買う事が出来ます。
(1箱で10~15台分施行出来るそうです)

ん!?あれ、このコーティング剤に付属している・・・


↑スポンジどこかで見た事あるような・・・(笑)
(もしかして、この後出て来るソフト99が販売している「ヘッドライトリフレッシュ」って、3Mのこれを小分けして売っているだけだったりして?)

さて、3Mさん1社だけでなく、大手のもう1社を調べてみようと思います。
次も、個人向けではなく業者向けに販売されている・・・


↑WAKO’S(ワコーズ)の「HC-K ハードコート復元キット ヘッドライト用」です(箱にもガッツリ「業務用」って書いてあります)。
「WAKO’S」ブランドはクルマ好きの方から絶大な支持があり、WAKO’Sってだけで何となく効果がありそうです。
普通のカー用品店では売っていませんが、Amazonやネット通販で購入できます(4,800円ぐらい)。
こちらもガラス状の硬質皮膜を作るガラスコーティングです。

このHC-Kの施行手順書は・・・


↑こんな感じ。

基本的な流れ(研磨剤で削って、コーティング剤でコーティング)は3Mの行程とほぼ同じですが、細かい作業手順が分かってとても参考になります。
また、電動工具で研磨する時は熱くならないようにしろとか、コーティングする前には十分脱脂しろ(あぶらっけを取る)とか、寒い日や天気が悪い日は家庭用ドライヤーを使用して乾かせとか、注意事項や参考になるポイントも書いてあってとても役に立ちます。

また、施行する事でどの程度の効果があるのか・・・


↑試験もされており、かなりの効果が実証されているようです。

と言うことで、プロや業者も使っているであろう超大手2社の製品を使ったヘッドライトクリーニング、コーティング作業手順が何となく分かった所で

超一般的サラリーマンがどこにでも売っている超一般的製品を使用して超一般大衆車のヘッドライトクリーニング、コーティング作業を実施したいと思います。
ただ今回は可能な範囲で業者さんの手順のマネごとをしたいと思います。

まずは使用するコーティング剤ですが
どこにでも売っている超一般的製品の・・・


↑Soft99(ソフト99)LIGHT ONE(ライトワン)「ヘッドライトリフレッシュ」を今年も使います。
(オートバックスで1,280円、ジェームスで特価の時に1,080円、カインズホームで年中980円で売ってました・・・)


↑パッケージはこんな感じ。

せきねさん、この製品を買うのは3回目なのですが
研磨剤とコーティング剤が別々でどちらも十分な量が入っているし(いつも半分余る)、お値段的にも納得の製品です。


↑中身はこんな感じ。


↑こちらは「ベースクリーナー」って書いてありますが、液体コンパウンド(研磨剤)です。


↑こちらは「ハードトップコート」って書いてありますが、ガラス状の硬質皮膜を作るコーティング剤です。

そして、コーティング時に使用する・・・


↑このスポンジ、先程紹介した3Mの製品に付属していたものと全く同じものにしか見えません・・・。
(どこにでもあるスポンジってだけなのか、それともスポンジもコーティング剤も3MのOEM品だったりして?)

さらに、今回は業者さんの手順をマネる為に・・・


↑耐水サンドペーパー(紙ヤスリ)を3枚購入しました。
ホームセンターで29x29cmの正方形で1枚60円(だったかな?)程度で購入出来ます。
「耐水」とは言っていますが、売り場にあったサンドペーパーのほぼ全てが「耐水」だったので特に特殊な物ではなくどこにでも売っている普通の紙ヤスリだと思っていただいて結構です。


↑3枚はそれぞれ目の荒さが異なるサンドペーパーで左から1,000番、1,500番、2,000番です(数値が高い程、目が細かくなります)。

そしてもう1つ・・・


↑こんな物も買ってみました。
柳瀬株式会社の「ポリッシャー4点セット PL4-SET」(Amazonで送料込699円)


↑説明書き。


↑中身はこんな感じ。
左上:コールテンバフ、右上:羊毛バフ、左下スポンジ:右下:マジックパット


↑ひっくり返すとこんな感じ。


↑スポンジと、軸の付いているマジックパッドには・・・


↑マジックテープが付いていて・・・


↑こんな風に取り付けて使用します。


↑今回は使用しませんが「コールテンバフ」や「羊毛バフ」を使用する場合はこのようにスポンジにかぶせて使用します。

このポリッシャーセットがあれば電動ポリッシャーを持っていなくても・・・


↑こんな感じで電動ドリルをポリッシャーの代わりにする事が出来ます。
(今回は電動工具を使用しますが作業時間を短縮する為に購入しただけなので、手磨きでも十分キレイにできます。)

と言うことで、これらを使用して実際にヘッドライトを磨いてみようと思います。


↑例によってまずはヘッドライト部分の汚れを落とします。
(台所用中性洗剤を数滴たらしたバケツに水を入れて、洗車用のスポンジで洗い流しただけです)


↑次に念の為マスキングテープをボディに貼付けます。
(サンドペーパーや研磨剤を使うので、うっかりボディを削らないようにする為です)

そして、用意した耐水サンドペーパーの中で一番目の粗いサンドペーパーを使用してヘッドライトを研磨します。
(ヘッドライトにあまりキズが無くそこそこきれいな状態であれば、サンドペーパーで水研ぎする必要はありません。液体コンパウンドで磨くだけで十分です。)


↑小さくカットしたサンドペーパーに水をつけて、ヘッドライトを研磨します(水研ぎ)。
ちょいちょい水かけながらヘッドライトを研磨します。
少し磨くとペーパーがふにゃふにゃになるので、新しいサンドペーパーに何度か交換します。


↑研磨する時間はキズの状態にもよりますが、5~10分程磨けば十分です。
(深い傷や長年放置したひび割れはいくら磨いても消えないのであきらめましょう。せきねさんのヘッドライトも深い傷が無数にあります。)


↑1,000番のペーパーで水研ぎが終わった状態。

その後、同じ要領で・・・


↑1,500番のペーパーで水研ぎが終わった状態。


↑2,000番のペーパーで水研ぎが終わった状態。

サンドペーパーで研磨すると・・・


↑ご覧の通りヘッドライトが白く濁ってしまうので少し不安になりますが、後でちゃんと元通り透明になるので大丈夫です。

ここまで研磨したら、次は液体コンパウンドを使用してヘッドライトを磨いて行きます。


↑ソフト99の製品に付属している「ベースクリーナー」を使用します。
(この「ベースクリーナー」がどの程度の荒さのコンパウンドなのか不明ですが、もともとこの製品ではこのベースクリーナーだけを使用して、ヘッドライトの黄ばみ取りをするので、そこそこ目の荒いコンパウンドだと思います。)


↑用意したポリッシャーセット(スポンジを使用)を電動ドリルに付けて・・・


↑ベースクリーナーを塗り広げるように、磨いて行きます。(この作業が何気に楽しい♪)
但し、あくまでも使用しているのはポリッシャーではなく、ただの電動ドリルなので連続的に使用しているとあっという間に電池が切れてしまいました(予備の電池があったので何とかなりましたが)。
ドリルの連続使用はドリル側にも負担がかかり最悪故障する場合もあるので、時々時間を空けて使用するなどドリルの説明書を良く読んでから使いましょう。
また、ドリルの回転数はWAKO’Sの施行手順書に書いてある通り、低回転(1,000回転/分)で使用して表面が熱くなり過ぎない程度で研磨しましょう(あまり同じ場所をずっと研磨すると摩擦熱でヘッドライトが溶けてしまいます)。


↑5~10分であっと言う間に透明になって黄ばみも取れました♪
今回は楽をする為に電動ドリルのポリッシャーを使いましたが、電動ドリルが無い人は・・・


↑ソフト99の製品に付属しているクロスを使って手動で磨いても同じように黄ばみが取れますし十分透明にする事が出来ます。

また、ソフト99に付属の「ベースクリーナー」で磨いただけの状態だと、多少細かいキズが残る可能性がありますが、細かい傷が多少あってもこの後コーティング作業を行うことでほとんど気にならなくなるので、黄ばみが落ちる程度まで研磨出来れば十分です。

こだわってピカピカ(って言うかツルツル)にしたいと言う人は、この後さらに・・・


↑より目の細かい液体研磨剤(例えば「ピカール」など)を使用してさらに磨くと完璧に磨けると思います。
(「金属みがき」って書いてあるけど、ヘッドライトにも使用できる。ネットでヘッドライト研磨を色々調べると最終的に「ピカール最強説」にたどり着いたりします)


↑この後、助手席側のヘッドライトも磨きました。
助手席側はもともとキレイでそれほどキズは無かったので、サンドペーパーによる水研ぎは行わず、「ベースクリーナー」による研磨のみを行いました。


↑もともとの状態が良かったので、あっという間にキレイになりました。


↑左右共にすっかりキレイになりました♪


↑見る角度によっては細かいキズが見えたりしますが(これでもだいぶキズが減った方ですが)、コレは長年キズを放置した為に出来た深いひび割れなのでいくらサンドペーパーでいくら削っても落ちないのであきらめます(この後コーティング剤を塗ることでもう少しだけキズが減ったようにみえます)。


↑コーティングを行う前にもう一度水洗いをして、使用したコンパウンドをしっかり洗い流します。

コーティング剤をしっかり定着させる為には、ヘッドライト表面のあぶらをしっかり取り除く事(脱脂)が重要なので・・・


↑「ブレーキクリーナー(パーツクリーナー)」を軽~く吹いたクロスを使用してヘッドライトを磨いて、しっかり脱脂を行いました。
ブレーキクリーナーは強力で、ヘッドライトに直接吹きかけるとヘッドライトの樹脂そのものを痛めるので、クロスに軽く吹く程度にしましょう。(WAKO’Sの施行手順書でも、通常のパーツクリーナーよりもより速乾性の高い同社の製品「BC-9」の使用が推奨されています。)

ヘッドライト表面を脱脂してキレイになったら・・・


↑ソフト99の製品に付属しているコーティング剤「ハードトップコート」を使用してガラスコーティング作業を行います。


↑付属のスポンジの片面に「ハードトップコート」を染み込ませて、ヘッドライト表面に塗り広げます。
1分程乾かしたら、スポンジの反対側で塗り跡が目立たなくなるように軽くならせばOKです。

但し、ソフト99の使用方法を読むと完全硬化までには3~4日程かかり、24時間はさわったり濡らしたりするなと書いてあります・・・。
屋根付きガレージの無い人には結構厳しい条件ですね・・・。
(せきねさんは天気予報で晴れが続く日を狙って施行しました)

雨が降ってくる場合もあると思うし早く乾燥させたい場合は(冬場など気温が低い場合も)家庭用ドライヤーを軽くあてて加熱してあげる事で、短時間で硬化させることも可能だとWAKO’Sの施行手順書には書いてありましたので、必要に応じて実施してみてください。
(但し、ドライヤーの熱でヘッドライトが変形しないように注意しましょう)

と言うことで、ヘッドライトリフレッシュ前とリフレッシュ後で比較してみると・・・


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ前。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ後。


↑リフレッシュ後。

やっぱりヘッドライトの黄ばみが取れるとクルマがだいぶ若返ったように見えます♪

ヘッドライト磨きも何度かやるとだんだんコツも分かってくるし、ポリッシャーセットを買ったりして施行時間の短縮も出来るようになったので半年に1回ぐらいのペースで黄ばみが濃くなる前にコーティングするようにすれば、もっと簡単に黄ばみ落としが出来るのかも知れません(ソフト99のベースクリーナーもハードトップコートも半分ぐらい残っているし)。
まぁ、普段からしっかりクルマの洗車やワックスがけをしてなるべく黄ばまないようにすれば1年に1回のペースでも十分キレイさを保てるのかも知れません。

高級車だろうが大衆車だろうが、樹脂製のヘッドライトのクルマは必ず黄ばむ時が来るはずなので


↑例えば1,000万円以上するレクサスのフラッグシップモデルでさえ
ボディはいつも洗車してキレイでも・・・


↑ヘッドライトは黄ばみます。

自分の出来る範囲・自分の出来る行程をチョイスしてヘッドライトの黄ばみ落としやコーティングにチャレンジしてみてくださいね。

以上、ヘッドライトリフレッシュでした。

作業日:2014年4月25日
(この文章は、せきねさんがときどき書く「日記」の2014年6月15日の記事を流用しています)

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