こんばんは、せきねさんです。
この前、群馬県にある奥さまのご実家に家族みんなでお泊まりをしてきました。
お家の中でのんびり過ごしていたのですが、夕方時間があったのでクルマで少しドライブすることにしました。
群馬県の富岡市なのですが、富岡市と言えば
そう、世界遺産に認定された・・・
↑「富岡製糸場」で有名なところです。
(画像は世界遺産になる前)
↑「世界遺産」も良いのですが、
地元民の奥さまオススメの富岡市内にある「昭和の遺産」を見に行くことに・・・。
「昭和の遺産」があるのは・・・
↑「富岡製糸場」からクルマで15分程の場所にある・・・
↑何も知らずに自分1人でドライブしていたら確実に素通りするレベルの味のあるたたずまいです・・・。
(営業していることにすら気が付かないと思う・・・)
まず入口がどこなのか迷いますが
↑ここが入り口なので、勇気を出して扉を開けて入ってみてください。
↑ここのドライブインは「ゲームセンター」がメインで、店内の8割ぐらいがゲームセンターです。
でも、せきねさんも奥さまもゲームはへたっぴなので
ゲームが目的ではなく、ここへ訪れた目的は・・・
自動販売機なんてどこにでもありますが
ここの「ビックチェイス富岡店」さんの自動販売機の中に・・・
そう、
↑こちらの「うどん そば」と書いてある謎の自動販売機です!
何じゃこりゃ?せきねさんこんな自動販売機はじめて見ました。
奥さまの説明によると
見ての通り「うどん」と「そば」の自動販売機なのですが
単にカップラーメンがコロンと出てきて「自分でお湯を入れて3分待って食え」という簡単な自動販売機とは違って
わずか25秒で自動的に「もう食えますよ、はいどうぞ」レベルの完全調理された商品が出てくる超はいてくのろじ〜な自動販売機なのだそうです。
(かなり巨大な機械ですが、中でおばちゃんが高速調理している訳では無いとのこと・・・)
↑こちらでは「天ぷらそば」と「天ぷらうどん」の2種類が販売されていました(300円)。
そば派のせきねさんですが、残念ながらこの時はゲーセンで遊んでいたお兄さんが「天ぷらそば」を食った直後で売り切れてしまったので「天ぷらうどん」を注文します。
お金を入れると・・・
↑超高精細液晶ディスプレイ上で25秒のカウントダウンが表示されます!(画像は残り15秒)
↑本体にしっかり「わりばし」も用意されているので
調理している間に食べる準備をしておきましょう。
そして、待つ事たったの25秒で・・・
↑おお!!!天ぷらうどんだ!!!
かきあげと海老天の入った想像以上にしっかりとした天ぷらうどんでございます♪
しかもかなり「つゆだく」で、温度も決してぬるく無く
麺も固まっておらずしっかりほぐれた状態の仕上がりです!!!
スゲー!!!
そんなものスゴイ自動販売機ですが・・・
この自動販売機は富士電機の「めん類自動調理販売機」と言うもので
もともと昭和50年頃に開発された自動販売機だそうです。ここのお店に置いてあるモノはとってもキレイで(保存状態が良過ぎて)あまり古さを感じませんが、昭和の時代に作られたモノでございます。
(この「めん類自動調理販売機」で実際に稼働しているものは数が少なく、神奈川県や東京都ではお目にかかれないようです。)
奥さまが子どもの頃、時々お父さんとここを訪れて「めん類自動調理販売機」をご利用していたそうです。
(群馬県だと藤岡市にある「ドライブイン七輿(ななこし)」にある「めん類自動調理販売機」がTVで紹介されることが多いです)
そんなこんなでスゲー!と思いながら自動販売機を撮影していたら・・・
そして、やさしい店員さんが・・・
このビックチェイス富岡店さんでは、店員さんがこの自動販売機をこまめに管理しているようで
なるべく良い商品を提供できるように何個か売るとすぐに売り切れになるようにしているみたいです。
↑いくつかはラップをした状態で補充され、ラップをしていない物が売れたところで「売り切れ」状態になり、
その後店員さんがわざわざラップを外しにやって来て、売り切れの解除や補充を行っていました。
とても古い自動販売機ですが
↑ビックチェイス富岡店さんでは店員さんの細かい気遣いにより味や鮮度も管理されているようです。
↑おお!なんか面白い構造ですね。
内部を拝めるなんてありがたや〜ありがたや〜。
内部は若干サビている部分もありますが
(日々の補充などで塩分を含む「そばつゆ(だし汁)」がタレる場所はどうしてもサビやすい)
食品が直接触れる場所では無いのであまり気にしなくても大丈夫でしょう。
ちなみに、麺がしっかりほぐれていたのにはちゃんとした理由があり
この自動販売機の最大の特徴でもある「富士遠心脱水湯がき式調理機構」という超スーパーシステムのおかげなのであります。
説明するより見ていただいた方が早いので、とっても参考になる
YouTube動画を見てもらえればと思います。
↑回転がダイナミックでスゲー!!!(笑)
(この動画、過去にNHK特ダネ!投稿DO画でも紹介されたそうです。)
また、富士電機のHPのこちらのページの一番下に「めん類自動調理販売機」や「富士遠心脱水湯がき式調理機構」について難しい数式などを使って真面目に詳しく語られている昭和の「技術論文」のPDFが公開されているので、興味のある方はどうぞ。
せっかく補充されたので・・・
↑「富士遠心脱水湯がき式調理機構」によって調理された「天ぷらそば」も買ってみました。
そばもしっかりほぐれていて食べやすく、量も多過ぎず少な過ぎずでちょうど良いです。
味は懐かしい「The そば」って感じの味がして美味しかったです♪
そんな昭和の味を楽しめる「ビックチェイス富岡店」さんですが
実はこれだけじゃないのです!
「めん類自動調理販売機」の3つ隣に・・・
↑これまたレアな「トーストサンド」の自動販売機が!!!
(すごいなココ・・・)
このトーストの自動販売機は
太平洋工業株式会社製の「トーストサンドイッチ自動販売機」と言うもので、1974年頃に製造がはじまった自動販売機とのこと。
↑トーストは2種類あったのですが1つは売り切れていたので、残っていた「ハムチーズトースト」を注文してみます。
↑まずはお金を入れます(230円)。
(お子さまは前に奥さまと一緒に訪れて食べたことがある)
↑60秒程の間「トースト中」の文字が点滅します。
(きっと中で焼いているのでしょう)
60秒間待っている間は・・・
60秒経過するとゴロンと出てくるのですが・・・
↑素手では持てないくらい熱いので(トーストですからね)「トング」を使って取り出します。
↑アルミホイルには賞味期限のシールも貼ってあります。
(購入したのは1月11日なので、全然新しいです)
少し冷ましてから・・・
↑いっただっきま〜す♪
↑このちょうど良い焼き具合(焦げ具合)素晴らしいの一言です。
(お子さまも気に入ったみたいで、1人で全部食べてしまいました)
こちらの「トーストサンドイッチ自動販売機」についても・・・
こちらもYouTube動画があるので参考に載せておきます。
↑シンプルですが、両側から挟み込んでしっかりトーストしているらしいです。
ちなみに
「PKGMトースト」?
何じゃそりゃ?と思ったら・・・
↑「PKGM(Piri Kara Garlic Mayonnaise)トースト」とのこと(笑)。
大人向けの「ピリ辛ガーリックマヨネーズトースト」は次回チャレンジしてみようと思います。
ここのドライブイン「ビックチェイス富岡店」さんでは・・・
↑機械ではなく店員さんが調理してくれる「定食」も販売しているので、食堂が営業している時間はわざわざ自販機を利用する必要も無いのですが、この昭和の自販機目的で訪れるお客さんも多いようです。
↑テーブルと座席が16席程あって、しっかり座って食べることができます。
但し、あくまでもメインは大人向けのゲームセンターであり、店内はタバコ吸い放題なので長時間いると服がタバコ臭くなります。
その辺は多少覚悟していく必要があります。
まぁその辺も全部ひっくるめて「昭和の遺産」なのかなと思います。
「昭和」「昭和」と言ってはいますが・・・
このビックチェイス富岡店さんは・・・
↑ツイッターを駆使して情報発信までしているようです。
↑昭和の遺産にLEDを仕込んでいるお店は珍しいでしょう(笑)
でも、こまめに手入れをしているのが分かりますし、これからも頑張って維持して行って欲しいです。
↑食べ終わったらうどん・そばのプラスチック容器はトレーに戻しましょう(再利用するので)。
ごちそうさまでした〜♪
昭和の自動販売機について興味を持った方は・・・
古い自動販売機情報の総本山「懐かし自販機」さんのサイトが大変詳しく面白いです♪
(湯切り動画もこちらのサイトの方が作成されたようです。)
↑お店のまわりをクルマでぐるっと1周走って出入りしたり、駐車したりすることができます。
と言うことで、群馬県富岡市へ訪れた際は
世界遺産のついでに昭和の遺産も味わってみてはいかがでしょうか。