こんばんは、お子さまのゲーム用に派手なイルミネーションが付いた「ゲーミングPC」を買ったせきねさんです。
(ゲーミングPCについての詳細は以前書いた以下の記事をご覧ください)
↑PCは高速に動作すればするほど「発熱」する為、その熱を「ヒートシンク(金属の放熱装置)」や「ファン」を使って冷却してあげる必要があります(熱くなり過ぎると故障を防ぐために処理速度が自動的に制限されて動作が遅くなる)。インターネットを閲覧するだけのPCであれば大した性能は必要ないのですが、重たい処理の連続実行を行う「ゲーミングPC」の場合、常に最大性能を出し続ける事が出来るようにしっかりとした「冷却装置」が重要となる訳です。なので、せきねさんが購入したゲーミングPCであれば・・・
↑1台のPC内に合計「9個」のファンが取り付けられており(電源やGPUファン含む)、ファンを使って熱の発生源であるCPUやGPUへ風を送って冷やしたり、内部の熱を外に逃したりしています。
ですが、PC使用中にずっとファンが回っている関係でお部屋の「ホコリ」も一緒にPCへと送られてしまう為・・・
↑こちらは以前使用していたPCのフロント部分ですが、ファン周辺に「ホコリ」がたまってしまうのです。いや、定期的に掃除をしていたのでこれは全然キレイな方で、お子さまがヘビーにゲームをプレイし続けるとひどい時には全面がホコリでおおわれて丸い穴すら見えなくなる程にホコリが詰まってしまう事もあります。
↑PC内部のファンも細かいホコリがこびりついています(フォンの横にあるヒートシンクのフィンとフィンのすき間にもホコリがぎっしり詰まってました)。PCを使っている以上多少ホコリが入ってしまうのは仕方ないことなのですが、でもエアコンと同じでホコリが溜まり過ぎると冷却効率も落ちますし、大量のホコリがこびりついたまま湿気を含んだりすると最悪ショートしてPCがぶっ壊れる可能性もゼロではないので、可能な限りホコリの侵入を防ぎたい訳です。
と言うことで、新しいゲーミングPCを購入してPC内部がまだキレイな内に少しでもホコリの侵入を防げるように「ホコリ対策」を行いたいと思います。
マグネットで貼るだけの市販のお手軽フィルター
PC内部に「ホコリが入らないようにするにはどうしたら良いのだろう?」と考え、PCのフロント部分全体に・・・
↑「洗濯用ネット」をかぶせてみたのですが、見た目が悪過ぎてせっかくのカッコ良いゲーミングPCが台無しなので却下(笑)。
やり方が極端ですが、でも考え方的には間違っていなくて空気の取入れ口となる「フロント」部分にホコリをキャッチできる「フィルター」を上手く設置できれば良いのです(エアコンフィルターと同じ)。
調べてみるとPCのホコリ対策用品が市販されており、せきねさんが良いなと思ったのが・・・
↑Silver Stone(シルバーストーン)社のFFシリーズファンフィルターです。
枠の部分が「マグネット」になっており、ファンの前にマグネットで貼り付けるだけで簡単にフィルターを設置できると言うアイデア商品で、ファンサイズに合わせて120mm(FF123)と140mmサイズ(FF143)の製品が用意されています。
↑しかもフィルター部分は単にプラスチック板に穴を開けた板とは異なり「ナイロン製メッシュ」なので・・・
↑非常に目が細かく、小さなホコリもキャッチできると言う訳です(水洗いも可能)。
↑さらに目が細かいので、プラスチックフィルターよりも空気の透過率が高く冷却効率も高いと言う訳です(素敵)。
ファンサイズに合わせた正方形のフィルターだけでなく、Silver Stone(シルバーストーン)社から他にも同じナイロン製メッシュでマグネットで貼り付けられる・・・
↑300 x 180mmサイズの「FF145」や・・・
↑420 x 200mmサイズの「FF146」といった大型のフィルターも発売されています(3,000円前後となかなか良いお値段ですが)。
と言うことで、こちらのフィルターを購入しようかと思い・・・
↑我が家のゲーミングPC(Lenovo Legion Tower 5i Gen 8)のフロントパネルを開けてみたところ(フロントパネル自体はプラスチック製なのでマグネットは貼り付かない)・・・
↑内部はこのような感じになっており、溝になっている部分のサイズを測ってみたところ約330 x 140mmと言うサイズでした。
う〜ん、このサイズだと微妙に合わないのです・・・。120mmのフィルターを3つ買って多少重なっても良いのであれば設置できなくもないのですが、設置面が平らではなく凸凹していたり温度センサーが出っ張っていたりする為、すき間なくきっちりフィルターを装着するのは何だか難しそうです。
と言うことで市販品はあきらめて、サイズがピッタリ合うようにPCサイズに合わせたフィルターを「自作(しかも安く)」する事にしました(いつものパターン)。
ダイソーのメッシュペンケースを使ってPC用フィルターを自作する
ゲーミングPC用に「メッシュフィルター」を自作する事にしたせきねさんは、ホームセンターの「網戸」売り場やカーテン(レース)売り場をウロついたり、手芸用品店でレースのフリフリを手に取ったりしたのですが「コレだ!」と言うものがモノ的にもお値段的にも見つからず、困っていたところ・・・
↑無印良品で「ナイロンメッシュケース・ポケット付き」と言う商品が販売されている事に気が付きました(税込490円)。
これをほどいて(分解して)ナイロンメッシュ部分だけ使用すればちょうど良いサイズのナイロンメッシュがお安く入手できるのではないかと考えた訳です。ですが、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがこちらの商品は中身が見えてとても使いやすい大ヒット商品で、画像の通りネットストアでも売り切れで、店舗(海老名の無印良品)へ買いに行っても在庫が無く残念ながら手に入りませんでした・・・(無印ってこの商品に限らず良いなと思う人気商品の在庫切れが多くてしかも再入荷も遅くていつも困ります)。
と言うことで世の中の人気商品の多くを パクった オマージュした製品が販売されている庶民の味方「ダイソー(DAISO)」へ行ったみたところ・・・
↑やっぱりありました!大創産業「ファイルケース(ペンケース付き)」です!(税込110円♪)
↑メッシュの網目がとても細かいので、メッシュケースをPCの前に置いてもLED付きファンの光を大きくさえぎることが無いのでゲーミングPCのイルミネーションをしっかり楽しむ事ができます(これ重要)。画像は袋状になったメッシュが2枚重なった状態の画像ですが、実際の取り付け時にはメッシュ1枚になるのでさらにLEDの光が良く見えるようになるはずです。
↑材質的には「ナイロン」ではなく「ポリエステル」でしたがまぁ良しとして、こちらを材料にPC用メッシュフィルターを作ります。
ファイルケースを分解してフィルターの材料にする
↑まずはダイソーの「ファイルケース」の縫い目をほどきます(分解します)。せきねさんは高校生の時に毎日放課後「被服室」で縫い物をしていたので(家庭科の先生が好きだった(笑))地道に縫い目をほどきましたが、面倒ならハサミやカッターでカットしても大丈夫です。
↑そのままだと袋状に曲がったクセが付いており使いづらかったのでアイロンで平らにします(メッシュなので「あて布」して霧を吹いてからアイロンがけをしました)。
ゲーミングPCの形状に合わせてフィルターを型取り
↑続いてフィルターの形状を型取りをする為にPCのフロントパネルを取り外します。(Lenovo Legion Tower 5i Gen 8のフロントパネルの取り外し方法については以下の記事を参考にしてください)
↑A4サイズの「クリアファイル」を型に使おうと思いましたが、長さが足りなかったので・・・
↑お家にあったA4よりも一回り大きいB4サイズの「クリアファイル」を使う事にしました(こちらもダイソーで5枚入り110円です(1枚22円))。
↑溝になっている部分のサイズを測ってクリアファイルに油性ペンでカットラインを書きます。
↑但し、このままだと「温度センサー」に干渉してしまう為・・・
↑すき間なくピッタリ収まるようになりました(細かい調整ができるのが自作の良いところです)。
↑続いてパンチング穴のある箇所に沿ってカットラインを油性ペンで線を書きます(線がフラフラしていますが・・・)。
↑カットライン上とカットラインの外側に両面テープを貼り付けます。せきねさんはいつも「ナイスタック(強力タイプ)」を愛用しており、迷ったら大体コレを使っておけば間違いありません。
強度が求められる箇所ではありませんが、ゲーミングPCはそれなりに発熱するので強力タイプを使っておけばまずはがれる事は無いでしょう(真夏の屋外でコレを使ったこともありますがかなり強力です)。
↑カットラインをカッター(デザインナイフ)でくり抜けばフィルターの型の作成は終了です。
型にメッシュを貼り付け
↑メッシュの上に型取りした型を置きます。分かりづらいですが、両面テープは裏面に貼ってあります。
↑両面テープの「はくり紙」を剥がして、メッシュの上に貼り付け、型とメッシュを一体化させます。
↑両面テープの周りをカットします。こちら側が「表面」になります。
↑こちら側は「裏面」となります。型が見えないこちらの面を「表面」とした方が完成直後の見栄えは良いのですが、こちらの面は両面テープの接着面側となる為、使用するとホコリがメッシュのすき間から両面テープにくっ付きやすくなると考えてこちらを裏面としました。
マグネットを貼り付けてメッシュフィルター完成
↑「マグネット」を用意します(せきねさんは家にあったマグネットを使いましたが、無ければポストによく入っている「ピザ屋」や「水道屋」のマグネットでも大丈夫かと思います)。
↑マグネットを5mm幅にカットしてメッシュ裏面の4辺に貼り付ければ、ゲーミングPC用「自作メッシュフィルター」の完成です♪こちらが裏面(PC側)で・・・
↑こちらが表面(外面側)となります。今考えるとクリア色のクリアファイルではなく黒いスモーク色のクリアファイルを使えば良かったなと少し思いました(まぁ、フロントパネルを取り付けてしまえばほぼ見えなくなるのであまり気にしない事に)。
ゲーミングPCへ「自作メッシュフィルター」を取り付け
↑それでは、フィルターの付いていないゲーミングPCに「自作メッシュフィルター」を取り付けます!(ってマグネットで貼り付けるだけですが・・・)
↑パンチング穴が空いている部分にはフィルターの枠(フレーム)が一切かぶらないようにしつつ、空気の通り道全てをフィルターでおおう作りになっている事が分かるかと思います。
↑「温度センサー」部分についても、すき間無くきっちりカバーしています。
↑メッシュフィルターを取り付けも画像の通り内部のファンはしっかり見えているので、ファンに内蔵されたレインボーカラーのLEDの光が見えなくなるような事はありません。
また、「自作メッシュフィルター」は溝の下の部分に貼り付けたので・・・
↑フロントパネルを取り付けても「自作メッシュフィルター」がフロントパネルに干渉する事は一切ありません。画像はフラッシュの光をあえて当てて撮影したので、フィルターのフレーム部分に光が当たってフレームが若干目立ってしまっていますが・・・
↑よほど強い光を当てない限りは普段はフィルターのフレームが気になる事はほとんどなく、フィルターが付いている事自体恐らく気が付かないと思います(気になるならフレーム部分に黒いフェルトでも貼れば完璧に仕上がると思います)。
おまけ:上面ファンにもメッシュフィルターを設置
↑せきねさんが購入したゲーミングPC「Lenovo Legion Tower 5i Gen 8」には上面にもファンが付いているので(オプション)、おまけで上面ファン部分にもメッシュフィルターを取り付けようと思います。
上面については空気の取入れ口ではなく、ファンからは上向きの風が出るようになっておりPC内部から外へ熱気を吐出し口になっています。なのでPC使用中には基本的にホコリがたまる事はないのですが、でも上面と言うことでPCを使用していない時に落ちて来たホコリがPC内部に入り込む可能性もゼロではないので、ここもメッシュフィルターでガードします(上面については以下の方法でフィルターを取り付ければクリアファイルもマグネットも使用せずに簡単にフィルターの設置が可能です)。
↑LenovoのPCケースは大変良く出来ており、せきねさんが色々分解してみたところ上面のルーバー部分のパーツが取り外せるようになっており(ユーザーによる取り外しを想定しているかどうかは不明)・・・
↑フロント側の上面中央付近にある1箇所のツメのロックを解除し(下から押し上げるようすればツメの引っ掛かりが外れるはず)・・・
↑サイドガラス側の上面にある3箇所のツメのロックを解除し・・・
↑リア側の上面にある3箇所のツメのロックを解除すれば(合計7箇所のツメ)・・・
↑サイドガラス側から本のページを開くように持ち上げると上面パーツを取り外す事が出来ます。
↑残りの一辺は3箇所の突起が差し込まれているだけなので簡単に取り外せるかと思います。
↑上面用のメッシュフィルターの作成はとても簡単で縦143mm、横305mmのメッシュフィルターを用意するだけです。
↑上面パーツよりも若干小さいサイズですがこれで問題ありません。このサイズでも・・・
↑PC側の通気口(パンチ穴部分)は全てカバーする事が可能です。
↑あとはメッシュフィルターを挟み込むように上面パーツを取り付ければ、上面フィルターの設置完了です(簡単♪)
↑しかもフィルターを取り付けてもフィルター自体は内部にあるので外観の見た目は元のまま変わりません!
↑ちなみにダイソーのファイルケースは最終的にここまで活用したのできっと成仏してくれる事でしょう(ち〜ん)。
メッシュフィルター取り付け後のイルミネーション
自作メッシュフィルターを取り付けましたが、ゲーミングPCの最大の魅力であるド派手なイルミネーションについては、以下の画像の通り特に影響は無くメッシュフィルター取り付け前と同様にキラキラとしたイルミネーションを楽しむ事が可能です♪
↑フロント部分のRGBファンもご覧の通り、その光をしっかり確認できます。
↑上面ファンについても意識してよーく見ればメッシュの網目がある事が分かりはしますが、イルミの見た目への影響はほぼ無しと考えて良いでしょう。
集塵効果絶大!10ヶ月後のメッシュフィルターの状態を公開
1月にメッシュフィルターを取り付けてから10月までの間あえてPCの掃除を行わずにお子さまにPCでゲームをし続けてもらった結果、10ヶ月間で自作メッシュフィルターにどれほどの「ホコリ」がたまったのか?ホコリをしっかりキャッチ出来たのか?実際に確認してみようと思います(ちなみに、お子さまの生活態度の問題で途中2ヶ月間程ゲーム禁止期間があった為、実質の使用期間は約8ヶ月間となります(笑))。
恐る恐るPCのフロントパネルを開いてみると・・・
↑油断した都心の初雪レベルにホコリが積もっています・・・。
10ヶ月間でここまでたまるのか・・・メッシュフィルターがスゴいのか、我が家の汚れがスゴいのか・・・(たぶん両方)。
↑もしもメッシュフィルターを取り付けていなかったら、このホコリ全てがPC内部へ送られていたと思うと恐ろしい話です。
メッシュフィルターはマグネットで固定されているだけなので、メッシュフィルターを取り外してみたところ・・・
↑メッシュの網目が細かいおかげで基本的に大きなホコリは入り込んでおらず、パッと見はとてもキレイに見えます(メッシュフィルター優秀です!)。
↑もちろん空気を通すフィルターなので細かく見れば微細なチリやホコリはメッシュの網目を通過してPC内部まで入り込んでしまってはいるのですが、でも「ホコリフィルター」としては十分効果があったと考えて良いでしょう。
↑10ヶ月間使用したPC内部はこんな感じ。パッと見内部はキレイです。
↑もちろん細かく見るとやはり細かいチリやホコリが薄っすら確認できるので、掃除機で吸いつつエアダスター等で飛ばしてあげるとキレイになると思います。まぁここまでキレイなら合格でしょう。
↑PCケース内部の下の方にも多少細かいチリが落ちていました。PCケース底面部分には「電源ユニット」があり、電源ユニットに内蔵されたファンからも空気を取り込んでいる為・・・
↑PCケースの底面にある純正のフィルターにもホコリがたくさん詰まっていました。こちらは金属製フィルターで小さいパンチング穴が空いているだけなので、ここのフィルターも網目の細かいメッシュフィルターに変えるとPC内部へのホコリの侵入をさらに抑えられるかも知れません。
↑続いて上面に設置したメッシュフィルターを確認してみると、こちらはファンの風が下から上に向かって流れる関係でフロントのような大量のホコリは確認できませんでした。
↑もちろん、細かく見れば多少はホコリが取れてはいるので全く無意味と言った訳でも無いと思います。
↑ですが、掃除機でホコリを吸ってしまえばすぐにキレイになりPCのメンテナンスがとても楽です(素敵♪)。
↑あとはキレイに掃除したメッシュフィルターをマグネットでペタッ貼り付けるだけであっという間に元通り。何度でも使えてゲーミングPCの冷却性能とキレイさをキープしてくれます。
まとめ
今回ゲーミングPCへ「自作メッシュフィルター」を2枚取り付けましたが、外側からは見えない位置に取り付ける事でPCの外観は全く変わっておらず、ゲーミングPCとしての見栄えをキープしたまま集塵能力の高いメッシュフィルターを設置する事が出来ました。自分で工夫して作ればPCサイズに合ったフィルターを格安で作成する事が出来ますし、フィルターを取り付ける事でPCのメンテナンス性が向上するはずですので、自作でも市販品でもぜひフィルターの設置を検討してみてください。ゲーミングPCのホコリは半端じゃ無いのは確かなのでPC内部が汚れる前に早めに設置するのがおすすめです。