ナンバープレートの封印を取らずに市販のフレームを装着する

4.5
Z12キューブ
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こんばんは、だいぶ前ですがマーチに乗っていた頃に・・・

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↑こんなナンバープレートカバーを取り付けていたことがあるせきねさんです。

このようなナンバープレート全体をおおうフルカバーは当時はグレーゾーンだったのでどこでも売っていましたが、現在は全体をおおうようなフルカバーは例え無色透明だったとしても違反になるのでお店では売っていませんし、装着しているヤンキーも最近はほとんど見かけなくなりました。

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ナンバーフレーム周りのグレーゾーンなアクセサリー

ナンバプレートの「フルカバーはNG」と言う事は分かったし、何となく世に広まったのですが
ナンバーフレームまわりではそれ以外にも「これセーフなの?これNGなの?」と判断に迷うようなグレーゾーンのアクセサリーパーツがまだまだ沢山あります。

例えば・・・

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↑こんな感じのボルトカバーとか・・・(オートバックスで先週売っていたのでOKなのでしょうね。スヌーピーだし♪)

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↑こんな感じの角度を付けられるステーだとか・・・(ナンバーが読めなくなる角度だとNG?)

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↑やたら太いナンバーフレームとか・・・(ナンバー自体は良く見えそう)

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↑奥さまが昔買ったキャラクターもののフレームとか・・・(せきねさんはキティよりスヌーピーorタキシードサム派なので個人的にNG)

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↑フルカバーじゃないけど、数字の一部をおおってしまうカバーとか・・・(NGだろうな)

などなど様々です。

法改正によりナンバプレートの表示義務が明確化

そんな中、今年(2016年)の4月にナンバープレートにまわりの法律が改正され
2016年4月からは
以下のようにナンバープレートの表示義務が明確化されました。

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・「ナンバープレートカバー」はNG!(透明でも!)

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・ナンバープレートを(反時計回りに)「回転」させて取り付けるのはNG!(クルマは見かけないけど、バイクはたまにいますね)

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・ナンバープレートの文字や数字が隠れてしまうのはNG!

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・ナンバープレート自体を折り返すのはNG!(ヤンキーのバイクだいたいこうなってますよね)

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↑元ネタは国土交通省の資料より。

但し、2016年4月1日の改正はこれらの点だけの改正なので

「明確化」と言っても・・・

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↑「角度」や「フレーム」について「何度〜何度はOK」とか「幅?mmのフレームまでOK」と言った具体的な数値までは示されておらず、あいまいな部分が残ります。

ですが、このあいまいさを解決するために・・・

2021年以降の車のナンバープレートの表示に係る新基準

2016年4月1日の法改正と同時に「平成33年(2021年)4月1日」以降に適用されるナンバープレートまわりの「新基準」の「告示」が行なわれました。

内容としては・・・

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↑新基準はこんな感じ。
(新基準は上記の「角度(上下向き・左右向き)」と「フレーム」と「ボルトカバー」の部分です。)

国土交通省は2016年4月1日の法改正と同時にこの「平成33年(2021年)4月1日」以降に適用される新基準も(意図的に?)同時に発表している為、あたかも全てが2016年4月1日に適用されるかと思わせる資料に作り上げられていますが、実際よ〜く読むと、新基準(「角度(上下向き・左右向き)」と「フレーム」と「ボルトカバー」)はあくまでも「告示」なので実際に適用されるのは平成33年(2021年)4月1日以降に初めて登録・検査・使用の届出がある自動車についてだけです(それまでの間は現行のあいまいな基準のまま)。

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↑タイムスケジュールとしてはこんな感じ。
(2016/4/1から2021/3/31までの間は「猶予期間」です)

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↑元ネタは国土交通省の資料より。

ですが「平成33年(2021年)4月1日以降に適用される新基準」と言っても
これはこれで参考になり、ある意味この「新基準」の範囲内であれば現在もOKと考えて良いからです。

厳しくなるだけと思いきや意外な基準も

新基準で意外だったのが・・・

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↑リアのナンバーの角度。
車のナンバーの上端が1.2m以下であれば(普通車はだいたい1.2m以下だと思う)「上向き45度〜下向き5度」までOKという新基準。
つまり後部のナンバープレートは上向き45度まで(バイクは上向き40度まで)は倒しても問題無いという事を公式に認めたって事ですよね?これ。
本当にこの新基準で良いのかい?と言いたくなるような角度です・・・(下向きでなければ結構許されるものなのですね)

キューブに「ナンバーフレーム」を取り付ける

さてさて、
前置きが長くなりましたが、今日はキューブに「ナンバーフレーム」を取り付けたいと思います。
いや、別に先に書いた法改正に対応する為と言う訳では全然なくて

単にお家に・・・

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↑前のクルマ(マーチ)で使っていた「ナンバーフレーム」が余っていたからです。

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↑ミラリード(MIRAREED)の「ナンバーフレームクロームメッキ(JD-182)」という製品で、2010年に買ったのですが当時の人気商品でした。


「ネジ外し不要の簡単取付タイプ」で(上からかぶせるだけ)・・・
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↑どのクルマにも合うクセの無いとにかくシンプルなデザインで結構人気があるようです。
せきねさんは2013年に追加でもう1つ購入(フロントもリアも両方ともこの製品を使っていました)。

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↑裏側。
このフレームはフロント・リアのどちらにも取り付けが出来るし・・・

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↑金属製ではなく樹脂製の細いフレームのおかげで柔軟性があり、フレームの上下を少し開きながらナンバープレートにかぶせてあげるだけで装着が可能なので、ナンバープレートをわざわざ取り外す必要がなく楽に取り付けができます。
(お子さまにフレームを開いてもらいましたが、大人だともう少し大きく開け(曲げられ)ます。)

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↑マーチのフロントに取り付けていた時の様子(本当にシンプルなフレームです)。
5年使ってもメッキがハゲたりすることもなかったので耐久性は良いと思います。

と言う事でクルマを買い替えた直後にこのフレームをサクっと取り付けようと思ったのですが・・・

キューブのリアナンバーにフレームを取り付ける

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↑キューブのリアナンバープレートはこんな風になっており・・・
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↑ナンバー下にある2つの黒い物体(赤矢印)が邪魔をして、なんと市販のナンバーフレームを取り付けることができないのです!(なんてこった・・・)

でも待てよ、そもそもナンバープレート自体は上部のボルト2本(1本は封印の中)でしっかり固定されている訳で、このプレートを下で支える謎の黒い物体は一体何なんだ?この黒い物体なんて別に無くても大丈夫なのでは?・・・

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↑マーチのリアナンバーだって、上部のボルト2本で固定されているだけでプレートの下にそんな余計なものは付いていません。

そもそもキューブのリアナンバーステーは・・・

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↑こんな作りになっており・・・
(画像はライダー用のステーなのでノーマルのものより少し長いです。ライダーはノーマル車よりバンパーが少し長い為)

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↑そう、キューブのナンバープレートは可動式なのです。

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↑下から見上げるとこんな感じ。
(リアのナンバープレートのボルトは片方が「封印」されており、修理などでパンバーを脱着する際に「封印」を取らずにバンパーを脱着できる構造にするにはこのようにナンバーを可動式にする必要があったのでしょう。)

何にしろ、市販のナンバーフレームを取り付ける為には、ナンバー下にある黒い物体が邪魔なので黒い物体を取り外す必要がありそうです。

「封印」や「バンパー」を外さずにナンバーフレームを取り付ける

以下の方法なら「封印」や「バンパー」を取り外さなくてもフレームの取り付けが出来たので(フレームにもよりますが)、キューブでリアナンバーの黒い物体が邪魔で市販のフレームを取り付けられなかった人はチャレンジしてみてください。
(たまたま別の作業でリアバンパーを取り外す機会があったので、その時に撮影した画像も含まれています。)

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↑まずはナンバープレートの封印されていない方の右側のボルト(赤矢印)を取り外します。

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↑そうするとナンバープレートを斜めに傾けることができるようになるので、右側を持ち上げます。

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↑ナンバープレートはただの「薄い鉄板」なので(力を入れれば簡単にゆがむ)、ナンバープレートを手前に引っ張りながら・・・

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↑黒い物体よりもナンバープレートが手前に来るようにして・・・

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↑黒い物体をナンバープレートの裏に隠します。

残りの左側の黒い物体は「封印」があってボルトを取り外せないので・・・

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↑マイナスドライバーを下側から黒い物体に突き刺します。

ちなみに、黒い物体は・・・

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↑ステーの上に・・・

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↑単にかぶせてあるだけでした。

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↑取り外した黒い物体

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↑裏側。

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↑下から見上げるとこんな感じで、ちょうどマイナスドライバーを突っ込める穴が空いています。

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↑分かりやすく黒い物体を取り外して説明すると、マイナスドライバーを突っ込むイメージはこんな感じです。
(ドライバーの先端が金属ステーの内側に入るように突っ込みます。)

マイナスドライバーを突っ込んだら・・・

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↑少し力を入れて手前に曲げます。

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↑上から見るとこんな感じ。

ステーをある程度曲げたら・・・

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↑ナンバープレートを手前に持ち上げて、黒い物体よりも手前にナンバープレートが来るようにします。
(ナンバープレートはただの「薄い鉄板」なので少し力を入れれば簡単にゆがみます。力を入れ過ぎて折り曲げないように注意。)

ナンバープレートを黒い物体より手前に出しつつ・・・

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↑曲がった黒い物体をペンチで元に戻せば・・・

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↑左右両方ともナンバープレートを手前に出すことができました♪

黒い物体は・・・

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↑ナンバーの後ろに隠れています。

ここまで来たら、あとは・・・
かぶせるだけで取り付けられるミラリードの「ナンバーフレームクロームメッキ(JD-182)」を取り付ければ・・・

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↑完成です!

ぶっちゃけ、ナンバーステーの下の部分(黒い物体が付いている部分)なんて、無くても全然問題無いので邪魔ならぶった切ってしまっても良い気がしました。
(日産純正のナンバーフレームを付ける場合って、この黒い物体の部分どうしてるのでしょうね?切ってる?せきねさんみたいナンバー後ろに隠してる?)

メッキナンバーフレーム「取付前」と「取付後」の比較

取付前と取付後で比較してみると・・・
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↑取付前。

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↑取付後。
高級感103%UP(当家従来比)。

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↑取付前。

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↑取付後。

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↑取付前。

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↑取付後。

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↑取付前。

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↑取付後。

まとめ

取付後の画像がイマイチで、フレームの良さが画像からあまり伝わらないかも知れませんが
実際は、主張し過ぎないスリムなメッキフレームがリアのアクセントになって、
フレームが無い時よりもフレームが付いている時の方が気に入っています。
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この方法なら「封印」を取り外さなくてもフレームを取り付けることができるので
キューブのリアにナンバーフレームを取り付けたかったけど、黒い物体のせいであきらめていた人はチャレンジしてみてください。
(正規の手順としては、運輸局に行って「車検証」と「再封印申請書」に記入して、封印壊してフレームを取り付けて、封印の台座代(70円ぐらい)を支払えば15分ぐらいで再封印してもらえます。平日に行く必要があるのでせきねさんには無理ですが、平日お休みが取れる人は運輸局へ行った方が簡単そうです。)

追記(2020/9/19)

この記事を書いてから4年程経ちますが、平日に休みが取れたので陸運局で「再封印」にチェンレンジして来ました。陸運局での再封印は予想以上に簡単でしたので良かったら以下のリンク先の記事も読んでみてください。