TimeMachineを使わずMacOS標準ソフトだけでデータをSSDに丸ごとコピーする

Mac
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先日、2011/2012年頃に発売されたMacを高速化させる為に
以下のWD(Western Digital)の「SSD(ソリッドステートドライブ)」を購入した記事を書きましたが・・・

今日はMacに内蔵されている元の「HD(ハードディスク)」内のデータを新しく買った「SSD」に丸ごとコピーする手順を紹介したいと思います。

MacでHDからSSDに交換(換装)する場合は「Time Machine(タイムマシーン)」でバックアップを取っておいて、それを新しいドライブに復元する手順がメジャーですが、今回はあえて「Time Machine」を使わない手順をご紹介したいと思います。
(もちろん、操作を誤るとデータが吹っ飛ぶので大切なデータはバックアップを取っておきましょう。)

また、市販のソフトや有料アプリなども使わずにMacOS標準の機能だけで、コピーが出来るのでとてもお手軽です。

今回使用したOSは「macOS Sierra バーション10.12.4」です(OSのバージョンが多少異なると画面の見た目が変わる場合がありますが、古いOSでも(新しいOSでも大きく変わらなければ)基本的な手順は同じです)。

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Macのドライブデータを丸ごとコピーする手順

まずは・・・


↑新しいSSDをUSB接続のHDケースに入れます。
(すみません、HDケースだけは用意してください。USB接続なら大体どんなHDケースでも使用できます。せきねさんは以前以下の日記で紹介したAmazonで700円程で売っている激安HDケース(画像の透明のケース)を使用しました。)

Macで「システム終了」を選択しMacの電源をOFFします。


↑SSDを入れたHDケースをUSBケーブルでMacと接続します。

Macの電源ボタンを押します。


↑電源ボタンを押した直後に「command + R」キーを同時に押したままにします(Appleロゴまたは地球儀が表示されるまでそのまま押し続けます)。

しばらくすると・・・


↑macOSユーティリティ画面が表示されます。
(まだ「command + R」キーを押し続けている方は手を離しても大丈夫です(笑))

一番下の「ディスクユーティリティ」を選択して「続ける」ボタンをクリックします。


↑ディスクユーティリティが起動するので、左側のドライブ一覧からHDケースに入れUSB接続したドライブ名をクリック(赤矢印)して、「消去」ボタン(青矢印)をクリックします。

※注意:選択するドライブを間違えると、データが全て吹っ飛びます!慎重に確認しながら作業を進めてください。


↑消去に関する画面が表示されるので以下の設定をします。
・名前:初期値のままの「名称未設定」でも何でも良いです(どうせ後でコピー元の名前に書き換えられます)
・フォーマット:初期値のまま「Mac OS拡張(ジャーナリング)」にします。
・方式:初期値のまま「GUIDパーティションマップ」にします。

そして(覚悟の上で)「消去」ボタンをクリックします(クリックするとデータが全て消えます)。


↑たまに数秒で「完了できませんでした」となぜか失敗することがありますが、もう一度同じ手順で実行すると不思議と成功します。


↑数秒待つと処理が完了するので「完了」ボタンをクリックします。


↑SSDがフォーマットされ「名称未設定」と言う名前のパーティション(ボリューム)が作成されるので、作成されたボリューム「名称未設定」(赤矢印)を選択し、「復元」ボタン(青矢印)をクリックします。

※注意:何度も書いてすみませんが、選択するボリュームを間違えるとデータが全て吹っ飛ぶので、対象のボリュームであることを確実に確認して作業を進めてください。


↑復元元(コピー元)のボリュームを選択する画面が表示されるので「復元元:」プルダウンメニュー(赤矢印)をクリックして・・・


↑復元元(コピー元)となるボリューム名を選択します(今回は元々使用しているシステムディスクが入った「Macintosh HD」を選択しました)。


↑(覚悟の上で)「復元」ボタンをクリックします。


↑こちらもたまに数秒で「完了できませんでした」となぜか失敗することがありますが、もう一度同じ手順を実行すると不思議と成功します。


↑そうすると復元(リストア)作業が開始されます。

復元にはそれなりの時間がかかる

復元にはかなりの時間がかかり
使用しているMacやドライブの性能、データ容量により異なりますが
せきねさんの環境ではUSB3.0接続で復元作業にだいたい「50GBあたり1時間」程の時間を必要としました。
復元中画面の「詳細」を見ると「Restoring」(リストア)の後に「Verifying」(ベリファイ)と表示され、復元(リストア)後にデータが正しく書き込まれたかどうかの確認作業(ベリファイ)も行われる為、かなりの時間が必要なようです。

約250GBのデータが保存されたボリュームの復元を実行し、約5時間後に・・・


↑ついに復元が完了しました!(「完了」ボタンをクリックしてシステム終了すれば終わりです)

また「名称未設定」だったボリューム名が指定した復元元(コピー元)と同じ「Macintosh HD」に自動的に変更されていることが確認できます(赤矢印)。

これでTime Machineを使わずに古いドライブ(HD)から新しいドライブ(SSD)にデータを丸ごとコピーすることが出来ました♪
意外と簡単でしょ?

メモ

・復元元の内容を丸ごとコピーするので、もちろん復元元内にあるリカバリー領域(Recovery HD)もしっかりコピーされ、コピー先のドライブに交換した後も「command + R」キーによる復元ユーティリティの起動が可能です。

・容量が異なるドライブ間での復元は可能な場合とそうでない場合があるようです(実際に試しましたが出来る時と出来ない時がありよく分からず)。HDDケースを使って300GBのデータが保存された総容量750GBのドライブAと、総容量500GBのドライブBを使い、復元元にドライブA、復元先にドライブBを指定して復元作業をすることができ、その場合は容量500GBのドライブに300GBのデータがコピーされて空き容量200GBのドライブBが出来上がりました。ただ、HDDケースを使わずにMac miniに50GBのデータが保存された総容量1000GBのドライブCと、総容量500GBのドライブDの2台を内蔵し、復元元にドライブC、復元先にドライブDを指定して復元作業をしようとすると容量が足りないとエラーが出て復元できませんでした(データ容量的には全然足りてるのになぜ??内蔵だとだめ?HDDケースだとできる?)。容量が違ってコピーできない場合にはTime Machineを使った復元を実行してみてください。

・ボリュームが丸ごとコピーされますが、ディスクユーティリティ上に表示される「使用済み容量」は復元元と復元先で必ずしも一致せず、微妙に異なります(異なると言っても1GBや2GBも異なる訳ではなく、ほぼほぼ一緒の容量です)。

・丸々コピーと言えども、復元先の環境を起動するとOfficeなどの一部のアプリではプロダクトキーの再入力が求められる事があります。

古いドライブ(HD)から新しいドライブ(SSD)へデータのコピーが完了した後は・・・


↑Macを分解して内蔵されている古いドライブと新しいドライブを入れ替えてあげれば完了です。

TRIM(トリム)機能の有効化

SSDでの運用開始時に行っておくとよい「TRIM機能(より高速な書き込みができ(速度低下を防ぎ)寿命をのばす事ができる機能)」の有効化については以下の記事をご覧ください。

SSDのファームウェアをMacで更新

SSDは発売・出荷後に製品の不具合(バグ)が見つかる事が多く、多くのメーカーが更新用ファームウェアを提供しています。ファームウェア更新用のソフトはMacに対応していない場合がほとんどですが、ファームウェアを「ISOファイル」で提供しているサムスンやCrucial(クルーシャル)等のメーカーのSSDであればMacでもファームウェアの更新が可能なので、必要な方は以下の記事をご覧ください。

MacBook Pro/Mac miniの分解方法・ドライブ交換方法

・MacBook Pro分解とSSD交換方法(Mid2012/Late, Early2011/Mid2010/Mid2009)は以下の記事をご覧ください。

・Mac mini分解やセカンドドライブ増設は以下の記事をご覧ください。

有料ソフトやフリーソフトを使わずに信頼性の高いOS標準ソフトだけを使ってドライブのコピーが出来ますし、
Time Machine用のドライブが無くてもコピーができるのはとても便利です。
選択するドライブさえしっかり確認して間違えなければ、誰にでも簡単な操作でコピーができるので、気になる方はチャレンジしてみてください。

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