Mac mini 2018(2020)のメモリを交換する(分解手順編)

Mac
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1つ前の日記ではMac mini(2018/2020)で使用可能なメモリの購入について以下の記事を書いたので・・・

今回は「Mac mini(2018/2020)の分解方法」をご紹介させていただきます。
なるべく多くの方にチャレンジしていただき、そしてなるべく迷わないように画像を沢山使って分解手順を細かく解説しているので、Mac mini 2018(2020)ユーザーの方はメモリ交換・増設に挑戦してみてください。
(分解の難易度は「中の上(ふつうより少し難しい)」ぐらいです。)

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対象機種は?

2018年に発売されたMac mini 2018(MRTT2J/A, MRTR2J/A)です。
2020年に発売されたMac mini 2020(MXNG2J/A, MXNF2J/A)についても全く同じ手順で交換可能なはずです。

分解に必要な工具(ツール)


↑Mac mini(2018/2020)の分解に必要な工具は左から・・・
・T5トルクスドライバー
・T6Hトルクスドライバー(いじり止め(セキュリティー)対応品)
・T10トルクスドライバー
・先端が薄くて平らなヘラのような専用工具
・少し厚めのカード(パスモやクレカ等)

ちなみに「先端が薄くて平らなヘラのような専用工具」を持っている人はあまりいないと思うので、その場合はお家に転がっている・・・


↑「耳かき」で代用可能です。
むしろ耳かきの方が細くて使い勝手が良いので、今回はあえて専用工具ではなく「耳かき」を使って分解してみようと思います。

また、手っ取り早くMac mini 2018(2020)の分解に必要な工具一式を揃えたい場合は・・・


↑Amazonで売っているYamachiのトルクスドライバーセットなら一式入っているようです。

分解手順:まずは「裏ぶた」の取り外しから


↑まずはMac miniをひっくり返し、各種ポートがある側にPasmoやクレジットカードのような少し厚めのカードを差し込みます。


↑差し込んだカードを押し下げて、テコの原理で「裏ぶた」を取り外します。


↑裏ぶたは柔軟な素材で出来ているので、取り外す際に多少曲げても割れたり変形したりしません。


↑裏ぶたの裏側にある3つの穴に本体側に出ている3つの突起(ネジ)をハメ込む事で裏ぶたが固定されています。


↑裏ぶたの裏側にあるネジをハメ込む為の「穴」。何度でも取付け/取外しが可能です。

「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」の取り外し


↑「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」を取り外すために、3箇所の長いネジ(赤矢印。4.1mm)と3箇所の皿ネジ(青矢印。1.8mm)の合計6箇所のネジを取り外します。

但し「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」を固定している6本のネジには星形の「トルクスネジ」が使われているのですが、単なるトルクスネジではなく・・・


↑ネジ穴の中央に突起が出ている「T6H(TR6)いじり止め付きトルクスネジ」という異常にマニアックな変態レベルのネジが使用されています。


↑せきねさんが以前購入した60種類ものビットが入っている特殊ドライバーセットで「トルクスドライバー」を確認してみたところ・・・

Macやスマホやハッピーセットの分解が出来る安くて便利な精密ドライバーセットを買う
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↑T8〜T20サイズのトルクスドライバーでは中央に「穴」が開いた「いじり止めネジ対応」になっていましたが・・・


↑T2〜T7のトルクスドライバーは「いじり止めネジ対応」になっていませんでした。先端の直径が1mm, 2mmしかないので、このサイズでいじり止め対応しているドライバーセットはなかなかありません。
(それだけマニアックなネジという事です。)

そんな、Mac mini(2018/2020)の中ぶたに使われている「T6H(TR6)いじり止め付きトルクスネジ」を取り外すのにオススメなのが・・・


↑トラスコ中山(TRUSCO)の「いじり止め付きネジ対応ヘックスローブレンチ T6H(THR-6H)」 です。
(「トルクス」はアメリカの会社の登録商標なので、ライセンスを取っていない場合はヘックスローブと言う名称が使われています)

トラスコなら品質も良くて定価250円程と安いので、精密ドライバーセットとは別に1本持っておくのも悪くないと思います。


↑このトラスコのレンチで「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」を固定しているネジを回す事が出来ました。


↑しかし、ネジが外れたからとここで勢い良く「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」を持ち上げてはいけません!


↑とても短いWi-Fiアンテナケーブルによって本体と接続されているからです。
(勢い良く持ち上げるとケーブルが断線します)


↑「中ぶた」を軽く持ち上げて、右の方向へ少しだけスライドさせ、内部へアクセスする為の「すき間」を作ります。(Wi-Fiアンテナケーブルが短過ぎて、この程度しかスライドできません)


↑Wi-Fiアンテナケーブルを固定している「T6ネジ(いじり止めなし)」(赤矢印。2.8mm)が見えるので・・・


↑先程使用したトラスコの「ヘックスローブレンチ T6H(THR-6H)」を使って取り外します(いじり止め対応レンチはいじり止めなしのネジにも使えます)。


↑次にWi-Fiアンテナケーブルのコネクタ(赤矢印)を引き抜きます。


↑Wi-Fiアンテナケーブルは先が薄くて平らな「耳かき」をコネクタのすき間に突っ込んで、根元から上方向(赤矢印)に向かってコネクタを持ち上げれば・・・


↑Wi-Fiアンテナケーブルが抜けました。


↑これで、「中ぶた(Wi-Fiアンテナプレート)」を完全に取り外すことができました。

「シロッコファン」の取り外し

続いて、中央にある大きな冷却用の「シロッコファン」を取り外します。


↑ファンを固定している4箇所(赤矢印)のT6ネジ(7.2mm)を取り外します。


↑排気口と接続されている2箇所のネジは斜めになっているので、少々回しづらいです。


↑4本のネジは全て共通ですが、取り外す際に制振用のゴムブッシュが外れて内部に転がったり、ゴムブッシュだけがファン側に残ったりします。組み立て直す際は全てのネジにゴムブッシュが付いている事を確認して下さい。


↑ネジを取り外しても、ファンにはまだ電源ケーブルが接続されているので、思い切り引っ張らずに電源ケーブルのコネクタ(赤矢印)が見える位置までファン本体を左の方へスライドさせます。


↑ロジックボードに接続されたファンの電源ケーブルのコネクタを抜く際は、決して横方向に引っ張ってはいけません!(無理に横方向に引っ張ると最悪ロジックボード上のコネクタごと外れて壊れてしまいます。過去のモデルでぶっ壊した方が多数います。)


↑コネクタの根元部分にヘラ(耳かき)を差し込み、横方向ではなく必ず上方向(赤矢印)に向かって持ち上げるようにコネクタを抜きます。


↑無事コネクタを抜くことができました。


↑これでシロッコファンを取り外すことができました。


↑取り外したシロッコファンの裏側。

「ロジックボード」の取り外し

LEDインジケーターケーブルの取り外し


↑電源ランプとしてMac miniの前面で白く光る白色LEDインジケーターのケーブルがロジックボードに接続されているので(赤矢印)このコネクタを取り外します。


↑こちらもコネクタの根元部分にヘラ(耳かき)を差し込み、横方向ではなく必ず上方向(赤矢印)に向かって持ち上げるようにコネクタを抜きます。


↑耳かき大活躍(笑)。

メイン電源ケーブルの取り外し


↑電源ユニットからロジックボードへ電源を供給しているメイン電源ケーブルのコネクタ(赤矢印)を取り外します。


↑ケーブル全体を指でつまんで上方向へ引き抜きます(1本2本だけ持って引っ張るとコネクタからケーブルだけが抜けてしまう事があるのでケーブル全体を持った方が良いです)。


↑硬くて抜きづらいですが、メイン電源ケーブルが抜けました。

ロジックボードをボディに固定しているネジの取り外し


↑ロジックボードはボディ(筐体)に2本(赤矢印)のT10ネジ(7.5mm)で固定されているので、このネジを取り外します。


↑はじめはペン型のドライバーでネジを取り外そうとしたのですが、2本のネジどちらも硬くて回りませんでした(ペン型だと力が入らない)。

そう言う時は・・・


↑ペンの後ろにある穴に棒を突っ込んで十字型にすると力をかけやすくなります。


↑もしくはL字型のレンチを使うと硬いネジでも回せるはずです。


↑2本のT10ネジが外れ、ロジックボードが取り外せるフリーな状態になりました。

ロジックボードを押し出してボディから取り外す


↑Mac mini本体をこれまでの向きから180度回転させ、自分から見て画像のような向きになるようにし、通気口の左右にあるネジ穴部分(赤矢印)に・・・


↑両手の親指を置いて、ボディの外側に向かって(赤矢印方向)にロジックボードを押し出します。


↑少し力を入れるとロジックボードがボディの外側へ押し出されました。
以前のモデル(2011/2012/2014)と比べると、比較的少ない力で押し出す事ができました。
(硬くて押し出せない場合は外し忘れているネジが無いか今一度確認をしてください。また、外し忘れたコネクタやケーブルがあると押し出した際にケーブルが引きちぎれます。)


↑各種ポートの左右には画像のような突起があり、この突起によってロジックボードがボディにハメ込まれています。


↑ロジックボードをボディから引き出します。


↑引き出したロジックボード。


↑裏側。

メモリモジュールの取り外し

メモリシールドの取り外し


↑Mac mini(2018/2020)のメインメモリは「シールド」におおわれているので、まずはシールドを取り外します。


↑シールドを固定している4箇所(赤矢印)のT5ネジ(2.8mm)を取り外します。
ネジを外したらシールドがフリーになるので・・・


↑シールドをメモリに沿って斜め上方向へ押し上げるようにスライドさせます。


↑シールドが外れやっとメモリモジュールまでたどり着きました。


↑シールドは「かご」状になっています。

メモリモジュールの取り外し


↑メモリの両側にあるラバーガードを取り外します。
(メモリ交換に慣れている方ならラバーガードを取り外さなくても交換は可能ですが、何をやっているのか分かりづらいのであえて取り外します。)


↑ラバーガードはメモリに沿って、斜め上方向へ引っ張りあげれば簡単に外れます。


↑手前にあるメモリは両サイドにあるレバーのツメ(赤矢印)によって抑えられ固定されているので・・・


↑左右のレバーを「逆ハの字」になるように軽く広げてあげると、ツメが外れて・・・


↑斜めに寝ていたメモリがバネの力でビヨンと起き上がります。


↑これでフリーな状態になったので、あとはメモリの両サイドを持って上方向にメモリスロットから引き抜きます。
(金メッキされている端子部分には触れないようにしましょう。触れるとサビが発生し接触不良の原因になります)

残っている奥側のメモリについても同様の手順で・・・


↑左右のレバーを「逆ハの字」になるように軽く広げ・・・


↑斜めに寝ていたメモリが起き上がったら・・・


↑メモリを上に引き抜きます。


↑これで全てのメモリを取り外す事ができました。


↑メモリを固定していたレバーの内側。

新しいメモリモジュールの取り付け

いよいよ新しいメモリの取り付けを行います。メモリには表裏の向きがあり・・・


↑メモリスロットにメモリを装着する際は端子部分にある「切り欠き」がスロット側の切り欠きに合う向きで装着する必要があります。

2スロットありますが、先に奥側のスロットからメモリを装着します。


↑メモリの両サイドを持って上方向からメモリを奥側のスロットにゆっくりと差し込みます。


↑メモリをメモリスロットに向かって(赤矢印の方向)軽く押し、メモリがスロットへしっかり差し込まれている事を確認します。


↑メモリの両端を上から下に向かってゆっくり押し込みます。


↑メモリが斜めに寝るまで押し込みむと・・・


↑両側のレバーのツメ(赤矢印)によって「カチッ」とメモリが固定されます。


↑同じ手順で手前のメモリスロットにもメモリを装着します。


↑両スロットにメモリが装着できたらラバーガードを取り付けます。


↑メモリを固定するレバーは筒状になっているので・・・


↑レバーの筒の中にラバーガードの突起が入るように差し込み・・・


↑ラバーガードをしっかり押し込みます。


↑ラバーガードの根元の突起が・・・


↑しっかり隠れるまで差し込みましょう。

(ラバーガードを取り付ける際にレバーを動かしてしまうとメモリを固定していたツメがメモリから外れてメモリが浮いてしまう事があるので、ラバーガード取り付け後にもメモリがしっかり固定されている事を確認してください。やりづらい場合や仕組みがわかっている人であれば、ラバーガードを先に取り付けてからメモリを装着するなど自分のやりやすい方法で装着してみてください。)


↑新しいメモリの取り付けができました♪(Mac miniがパワーアップ!)

あとは、逆の手順で組み立てなおしてあげればメモリ交換完了です♪

おまけ:分解時にうっかりぶっ壊した場合

冷却用のシロッコファンの電源コネクタなどを取り外す際に、うっかりロジックボード上のコネクタごと引っこ抜いてぶっ壊してしまった場合には・・・

Macmini ファンコネクタの修理作業
この記事は、2014年 7月 24日の投稿記事をリニューアルしたものです。 こんにちははんだ付け職人のくまもんです  今回は、MAC mini 2012のハードディスクの

↑「タモリ倶楽部」にも出演した事がある半田付け職人さんがいる「ゴッドはんだ株式会社」にて修理内容にもよりますが10,000円程度(基本8,000円+分解組み立て代+送料+消費税等)で修理を受け付けているので、あきらめずに問い合わせてみてください。Mac miniだけで50台以上の修理実績があるそうで、コネクタに限らず分解途中で他の実装部品を取ってしまった場合でも、物によっては修理してもらえるみたいです。
(それだけ壊してしまう人がいるという意味なので、分解は慎重に・・・)

組み立て時の注意ポイント

メモリ交換後のMac miniは分解時の「逆の手順」で組み立てなおせば良いのですが
(組み立て手順を省略してスミマセンm(._.)m)
組み立て時の注意ポイントを何点か記載致します。

ロジックボードを戻す時は内部にあるケーブルに注意

ボディに(筐体に)ロジックボードを戻す際は・・・


↑「LEDインジケーターケーブル」とコネクター(赤矢印)の存在を忘れがちです。
ロジックボードを差し込む時に(青矢印)、ケーブルやコネクターがロジックボードの下側にもぐり込んでしまうと断線する可能性があるので、ケーブルがもぐり込まないように注意しながらロジックボードを差し込んでください。

コネクタ接続時のポイント

分解時に取り外したほぼ全てのコネクタは、取り付ける際は・・・


↑ヘラのようなもの(耳かき等)で横からではなく真上から真下に向かって押し込むようにコネクタを接続してください。


↑こちらのコネクタ(シロッコファンのコネクタ)も同様に横からではなく・・・


↑真上から真下に向かってコネクタを接続し、しっかり押し込んで確実に接続されている事を確認してください。


↑Wi-Fiアンテナケーブルは一番難関で、ケーブルが短くて差し込みづらくイライラしますが、頑張って接続して・・・


↑しっかり真下に向かって押し込んで確実に接続をしてください。接続が甘いとWi-Fi(無線LAN)の感度が落ちます。

まとめ

以前のモデルのMac mini(2011/2012年モデル)と比べると、メモリ交換の為の手順が増えて難易度が上がりましたが、1つ前のMac mini(2014年モデル)がメモリ直付けで交換する事すら出来なかった事を考えれば、交換・増設ができるだけでもありがたい事だとは思います。

分解作業の難易度は決して「簡単」ではありませんが、しっかり手順を追って慎重に作業をすれば細かい作業が得意な方であればきっと可能な作業だと思いますので、メモリの交換・増設にチャレンジしてこれからも快適に長くMac miniを使い続けて欲しいなと思います。
もちろんPC内部をイジって壊すと製品保証は受けられないので、この手の作業が苦手な方は無理をせずにPCショップにお願いしましょう(Mac miniなら小さくて軽いので簡単に持ち運べますから♪)。

Mac miniのメモリ取り付けを行っているショップの情報や今回取り付けたメモリの品番などは以下のメモリ購入編の記事をご覧ください。