ドアピラーにシートを貼って一体感出す

k12マーチ
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こんばんは、マーチの車検まであと1ヶ月のせきねさんです。
と言っても、昔と違ってごくごく一般的で善良で健全なほぼ車検対応仕様のただのマーチなので(たぶん)、車検前に慌ててアレコレ取り外す大掛かりな作業はなくなりました。
今回も清く正しく車検対応のクルマいじりをしたいと思います。

さて、今回いじるのは「ドアピラー」です。

ドアピラーとは・・・


↑赤枠で囲った部分の事です。

ご覧の通り、せきねさんのマーチのドアピラーはボディと同じ色です。
一般的に安いクルマの場合ドアピラーとボディが同色の場合が多いです。

一方、それ以外の安くは無いクルマの場合・・・

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普通クラスのクルマや素敵なデザインの外車の場合ピラーが色付き


↑プジョーの「208」はドアピラーがつやのある鏡面のブラックです。

↑フォルクスワーゲンの「NEWビートル」はドアピラーがつやのある鏡面のブラックです。


↑日産のGT-Rはピラー部分がブラックのリアガラスに覆われていてる感じです。


↑日産のフェアレディZはドアピラーがつやのある鏡面のブラックです。


↑スズキの「スイフト」はドアピラーがつやのあるブラックです。
(スイフトの場合、Aピラー(フロントガラスの横のピラー)もつやのあるブラックでデザインされています。車両価格がそれ程高くない割りにかっこいいと思います。)


↑トヨタのプリウスはドアピラーがつや消しブラックです。


↑トヨタのヴォクシーはドアピラーがつや消しブラックです。


↑日産のセレナはドアピラーがつや消しブラックです。

このように、比較的ドアピラーをブラック系にしてガラスとの一体感を出しているクルマが多い気がします。

ドアピラー用のアフターパーツ

ドアピラー用の後付けアクセサリーパーツも販売されていて
例えば、ヤンキー御用達の・・・


↑メッキピラーカバーが売られていたり(マーチ用。ヤフオクで6,000円前後)・・・


↑nismoからもカーボンピラーガーニッシュと言うピラーカバーが発売されていたりします(マーチ用。楽天で20,000円前後)。


せきねさんはずっと前から「ドアピラーをカスタムしたいなぁ」と思っていたので
後付けパーツとして販売されているヤフオクのメッキピラーカバーやニスモのカーボン調ピラーカバーがかなり欲しかったのですが
残念ながらマーチの5ドア用しか売っていないのです(涙)、3ドア用は売っていません・・・
(K12マーチの3ドアはマイナー車なので・・・)

と言うことで、パーツが売っていないのであれば
残された道は「自分でスプレー」塗装するか、「自分でカッティングシート」を貼るかぐらいです。

できればスプレー(ウレタンスプレー)で塗装した方が耐久性もあるし、仕上がりも自然かなと思うのですが
キレイに塗装しようと思うと、作業的に結構手間暇がかかって面倒ですし
ドアピラーは取り外せるパーツではないので、クルマに直接スプレーする事になり
せきねさんにはガレージなど周りを気にせず塗装できるスペースが無いので、スプレー塗装はあきらめました。
(業者に塗装をお願いするのが一番キレイに仕上がりますが、予算的に無理・・・)

最近の「カッティングシート」は高性能

最終的に残された道は、「カッティングシート」の貼り付けです。
でも、キレイに貼る自信が無かったし、カッティングシートの品質や耐久性をイマイチ信じていなかったので
今までカッティングシートの使用を避けていました。

ですが、バンパーのダクト部分をカーボン調にした時に使用した
3Mのクルマ向けシート・・・


↑「3M スコッチプリント ラップ フィルム シリーズ1080」を使えば、せきねさんにもそこそこキレイに貼れそうな気がするし
実際に触ってみて品質や耐久性もそれなりに信頼できそうな気がしたので、このシートを使用して念願だったドアピラーのカスタム化を実行したいと思います!
(「3M スコッチプリント ラップ フィルム シリーズ1080」についての詳細は以下の記事を見てください)

さて、使用するシートの「色」ですが
ニスモの様に「カーボン調」のシートにするか
ガラスとの一体化を目指して「つやありブラック」のシートにするか迷ったのですが

最終的に・・・


↑つやのあるスタンダードな「ブラック(1080-G12)」にする事にしました。

そして、なるべく安く済ませたいので、ピラーに1枚張り出切る最低限の大きさのシートを購入します。
ですが、このシートはクルマ全体に貼り付けることを目的としているので、小さ目のサイズを扱っている業者はあまりありません。

ピラーに一枚張りできて、可能な限り小さいサイズを探した結果・・・


↑到着(デカい・・・)。
楽天の「ハロー工房」さんで購入。


↑カッティングシートなので、傷や折り目が付かないようにロール状に梱包されています。

梱包の割りに中身は意外と小さくて・・・


↑75cm x 50cmサイズのシートを1枚購入しました。
色々探しまくったけど、ピラーに一枚張り出切るなるべく小さいサイズはコレしかありませんでした。
1枚2,000円+送料630円でした。


↑シート表面。
つやのあるブラックでほぼ鏡面になっていることが分かるかと思います。

このシートを使用して、ピラーをブラック化します。

ピラーの型を取ってシートをカットする

早速作業に入りますが、シートをカットする為にはピラーの「型」をとる必要があります。
外に出て・・・


↑マーチの運転席側のドアピラーを観察。
(窓ガラスは下げておきます)


↑ピラーの端の部分(ガラス側)にはゴム枠が付いています。
シートを貼った時に、シートの端がこのゴム枠の下に隠れるようにカットするとキレイに見えると思います。

ゴム枠を取り外したことは無かったのですが
窓ガラスを下げた状態で試しに引っ張ってみたら・・・


↑結構あっさり取り外せちゃいました・・・。(これで、型取りが楽になります。)

但し、このゴム枠はガラスのスライドをガイド(誘導)する重要なアイテムです、しっかり取り付けないとガラスが上手く上がらなくなったり詰まったりして、最悪ガラスが割れる可能性があるので、しっかり取り付けましょう。

さて、型取りです。
A3のコピー用紙を1枚用意して・・・


↑ピラーの一番下を基準にしてA3用紙をマグネットで固定します。


↑A3用紙1枚では少しだけ長さが足りないので・・・


↑黒いリアガラスの上端と同じ高さの位置にコピー用紙の切れ端をプラスして・・・


↑切れ端をスヌーピーのマグネットで固定します(冷蔵庫に貼り付いていたスヌマグネットを利用)。


↑セロハンテープを使用して切れ端をA3用紙にしっかり貼り付けます。

ちなみに、せきねさんのマーチのドアには・・・


↑「バイザー」が付いていますが、バイザーは両面テープで固定されており取り外すのが面倒なので
バイザーを避ける形でシートをカット&貼り付けしようと思います。


↑ドアを開けた状態。

ピラーに沿って、型紙に折り目を付けて・・・


↑ドアにはさみました。
また、ガラス側もピラーの端をえんぴつで型取りしておきます。
(ゴム枠に隠れるようにしたいので、少し大きめに型取りしましょう)

その後一度、お家に帰って・・・


↑型取りした紙をカットして、型紙を作成します。
(折り目を付けた箇所は、折り目から2cm程長くカットしました。短すぎると問題ですが、長すぎる分には後でどうにでもなります)

カットした型紙を利用して、表裏に注意して・・・


↑シートの上にのせてボールペンで線を引きます。
左右対称なので、助手席側は型紙を裏返せばOKです。


↑線にそってカッターでカットします。
(上下さえキレイにカットできれば、左右は貼り付け後には外から見えなくなるので、だいたいで大丈夫です。)

あとは、コレを貼り付けるだけです!

カットしたシートの貼り付け作業


↑まずはバケツに台所用洗剤を1滴たらして水をいれ、ピラーをしっかりお掃除します。
シートを貼ると、小さなゴミが付いているだけでもデコボコしてしまうし、油っけがあるとシートがはがれやすくなってしまうので
ゴム枠の下なども含めて、シートを貼り付けるであろう箇所はしっかりお掃除をしておきましょう。

さて、貼り付ける3Mのシートですが
本当は直貼りがベストらしく(業者は曲面などドライヤーで熱を加えながら貼り付けている)
製品説明書には「本製品は直貼りのみが可能です。水貼りは推奨いたしません。」と書いてあります。

ですが、素人には「直貼り」は難しいので、推奨はしていませんが「水貼り」を行いたいと思います。
(なぜ「水貼り」は推奨しないのでしょうかね?密着しにくいのか?水が抜けにくいのか?何か影響あるのかな??推奨しないだけで「不可」ではないので何とかなるでしょう。きっと・・・)

と言うことで「水貼り」をする為に・・・


↑台所用洗剤1滴をたらした霧吹きを用意します。

そして、今回はきっと大して使用しませんが・・・


↑貼り付け施工道具「スキージ」をシートと同時に一応購入しておきました(200円)。
「スキージ」には硬さの違う製品が何種類かあるのですが、普通の硬さのモノ(スタンダード)を選びました。

さて、ピラーに・・・


↑霧吹きでたっぷり水をかけます。

その後、シートの保護紙を少し剥がして、はがしたシートの粘着面にも霧吹きで水をしっかりかけます。
霧はいくら吹いても吹き過ぎと言うことはありません。全体がたっぷり濡れる位にじゃんじゃん霧を吹きましょう。


↑シートの一部をピラーに軽く貼り付けて
霧吹きで粘着面に水をかけながら、剥離紙を完全に剥がします。
この時、たっぷり霧を吹いた状態であれば、シートがボディに密着することは無く、水に浮いた状態になるので細かい位置合わせが可能となります。
位置合わせしている最中に貼り付いてしまったら一度剥がしてまた霧吹きでたっぷり霧を吹けば何度でもやり直し可能です。

自分が気に入る位置にセットできたら・・・

シートの表面にも霧吹きで水をたっぷりかけます。

表面に水が付いた状態で・・・


↑スキージを使用して、力を入れずに「かる~く」フィルムの目にそってスキージを滑らせて、シートをピラーに貼り付けます。
(フィルムの裏にはエア抜きの為に沢山の細かい溝が走っています。この溝の向きに合わせてスキージを滑らせましょう。)

今回買ったつやのある鏡面のフィルムはとても傷付きやすいので、スキージを使うだけで細かい線傷が入ってしまいます(仕方ない)。

ですが、スキージを使うとシートの上を1回滑らせただけで、均一にしっかりエア抜き(水抜き)ができるので、やはりスキージはあると便利です。


↑スキージは1回滑らすだけで十分でした。1回でほぼ貼り付くし、何度も滑らすと傷付くだけなので1回にしておきましょう。

その後は、スキージではなく
せきねさんは、水でぬらしたやわらかいタオルを使用して貼り付け作業を行いました。
ぬらしたタオルなら、多少力を入れてこすっても比較的傷付きにくいです。


↑シートの端の部分もタオルを使ってボディに貼り付けていきます。

ピラーの中央から端に向かってタオルを押し付けながら動かして・・・

なるべく気泡を残さないように、シートの中央を先に貼り付けて、最後に端を貼り付けます。


↑実際は、うっかりシートの端が先にボディに貼り付いて、ゴム枠付近に気泡が入ってしまったりしたのですが、この後タオルで気泡を端へ押し出すようにゴシゴシこすりました・・・。何とかなります・・・


↑(結構ゴシゴシしましたが)何とか端まで貼り付け完了しました。


↑角の部分もこの位置までシートを貼り付けました。
ゴム枠を付けた時にシートの端が隠れればOKです。


↑ドアの内側部分。
2cm程シートが内側に貼り付くようにカットしました。
タオルを使ってシートの中央から端へ少し力を入れて気泡を押し出すようにタオルを滑らせました。


↑運転席側は少し内側に気泡が残ってしまいましたが(元々デコボコしているので難しい)、内側なので良しとしましょう。
このように内側部分へも貼り付けを行うので、内側部分もあらかじめしっかりお掃除をしておきましょう。

と言うことで・・・


↑ピラーへの貼り付け完了!!!


↑意外とキレイに貼れたでしょ?

同じように・・・


↑助手席側も表裏に注意してシートをカットして・・・


↑頑張って貼り付け作業をすれば・・・


↑助手席側も貼り付け完了!!!


↑助手席側のゴム枠の下部分。


↑助手席側のドアをあけた部分。


↑やはり、1回目より2回目と言うことで、運転席側よりも助手席側の方がスムーズかつキレイに貼れた気がします。

ドアとガラスのすき間にもシートを貼るとカッコ良くなる

さて、ドアピラーへのシート貼り付けが完了したのですが
よく見てみると・・・


↑リアガラスとドアのすき間が・・・


↑ボディカラーのままなので気になります・・・
(ガラスに映り込んでいる登山用の帽子をかぶって真夏の駐車場でカメラ片手に作業している人も気になりますが・・・)

そこで、お家に帰って・・・


↑シートを幅2cm程で細長くカットします。


↑そして、ドアを開けた状態でリアガラスの横の部分をきれいにお掃除して・・・


↑細長いシートを貼り付けます。(これも位置合わせが難しいので水貼りしました)


↑リアガラスと同じ長さ分貼り付けます。

細長いシートを貼り付けたおかげで・・・


↑貼り付け前と比べて・・・


↑貼り付け後はリアガラスとドアピラーに一体感が出ました♪

助手席側も同じように・・・


↑ドアを開けた状態で、リアガラスの横に・・・


↑幅2cm程の細長いシートを貼付けます。

助手席側も貼り付け前と比べてみると・・・


↑細長いシート貼り付け前。


↑細長いシート貼り付け後。


↑リアガラスとの一体感が出ています♪

カーボン調のシートにしようか迷いましたが
これだけガラスとの一体感が出るのであれば「ブラック」を選択して良かったです。


↑シートを貼った部分には景色が映りこみますが
リアガラスと比べると完全な「鏡面」ではなく、少しボヤっとした映りこみです(完璧な映りこみをするガラスと比べる事自体無理がありますが)。
ですが、これはシートの限界と言うわけではなく、ボディにも原因があると思います。
もともと、マーチのドアピラー部分はつるっつるの真平らという程でもなく、多少の凹凸があるのでガラスのように完璧な映りこみはしません。

カット前のシートはかなり鏡面に近かったので、貼り付ける場所によってはもっとキレイな鏡面が期待できるかも知れません。
まぁ、これでも十分キレイな鏡面だと思います。


↑シートはとても薄いのでボディとの境界部分も・・・


↑ほとんど目立たず気になりません。

シート貼り付け前と貼り付け後で比較

では、シート貼り付け前と貼り付け後で比較してみると・・・

↑シート貼り付け前。


↑シート貼り付け後。


↑シート貼り付け前。


↑シート貼り付け後。


↑シート貼り付け前。


↑シート貼り付け後。

やはり、ドアピラーがブラックの方がせきねさん好みです♪
シートを貼ったからと言って違和感を感じることもなく、とっても自然なので
ほとんどの人はシートが貼ってあることにすら気が付かないと思います(ほとんどの人が興味無いって話もありますが・・・笑)。
シートが貼ってあることに気が付く人はきっとマーチ好きの人でしょう。

ピラーにシートを貼り付けた後のマーチ


これで念願だったドアピラーのブラック化が完了です♪
我ながら今回はなかなか上手く出来た気がします(3Mのシートがよく出来ているのだと思います)。

ネットで検索すると、
ルーフにこのシートを貼ってブラック化したと言う人もいるし
新車を買ったけどドアピラーがつやなしブラックだったので、このシートでつやありブラックにしたと言う人もいれば
ドアの開け閉めを繰り返して、ドアピラーの塗装がはげたのでこのシートでごまかしたと言う人もいました。

スプレー塗装よりも手軽に短時間で出来るし、やり直しも可能で比較的安いと言うことで
愛車のカスタムアイテムとしておすすめです。

個人的には、メッキのシートを発売して欲しいなと期待しています(海外ではすでにあるとかないとか・・・)。

以上、ドアピラーのブラック化でした。

追記:オートバックスでも1080シリーズを使っています

ちょうどこの日記を書いた日に
オートバックスが「3M スコッチプリントラップフィルムシリーズ 1080」を・・・


↑ボンネットやルーフに貼り付けるサービスを開始した事を発表(ニュースリリース)していました(オートバックスのカーラッピングサービスのページはこちら)。

と言う事で、カー用品大手も取り扱っているくらいなのでおすすめです。

さらに追記:市販車もほぼ同じやり方でピラーを黒くしているようです

マーチの点検で借りた代車が・・・


↑ノートだったので、ドアピラー部分を観察してみる事にしました。


↑ノートのドアピラーは、つや消しのブラックでした。

でもこれ、ドアを開けてみたところ・・・


↑塗装ではなく、シートが貼られているだけでした。


↑ドア裏の上の方。5mm〜1cm程内側にシートが貼られていました。


↑ドア裏の下の方。はがそうと思えばはがれそうな感じの状態でした。


↑ドアを開いた部分の車体側にも、せきねさんとほぼ同じ要領でつや消しブラックのシートが貼られていました。


↑ただ、シートの角ははがれにくいように・・・


↑丸くカットされていました。

と言う事で、最初からしっかり塗装してあるクルマもあるとは思いますが、クルマによってはこのように最初からシートを使ってピラーをブラック化しているクルマもあるようです。
このノートも「つや消しブラック」から「つやありブラック」のシートに貼り替えたらかっこいい気がしました。