こんにちは「Mac mini」を2005年モデルから
これまでに・・・
↑4台買って、現在は2011年と2012年に発売されたMac mini(Mid 2011とLate 2012)2台を愛用しているMac mini好きのせきねさんです。
Mac miniには2014年に発売された「Mac mini(Late 2014)」と言うモデルもあるのですが
CPUが2012年モデルではクアッドコア(4 Core)が選択できたのに、Mac mini(Late 2014)ではデュアルコア(2 Core)だけになってしまったり、メモリがオンボード(直付け)でユーザーによる交換・増設ができなくなっていたり、PCIe接続のSSDがApple独自仕様のコネクタになっていて、割安な市販品が使えずベラボーに高いApple純正品に交換するしか選択肢が無いなど、
Macユーザーの中でもカスタムを好むユーザーにとっては何の面白み無く、何のお得感も無い、非常につまらないモデルと言う扱いになっています。
(まぁ、最近のMacはどれもそんな感じでが・・・)
2012年モデルを愛用しているせきねさんも「Mac mini(Late 2014)」にはあまり魅力を感じなかったので、購入せずにずっとスルーしていたのですが
発売から3年後の2017年に・・・
↑「macOS High Sierra(10.13)」がリリースされた事により
「割安な非純正のサードパーティー製PCIe NVMe M.2 SSDがMacで使えるようになった(らしい)」と言う噂を海外サイトで見かけ、カスタム派のせきねさんとしては何だか面白そうな話題だし、国内サイトで実際に試されている方がいらっしゃらないようなので「んじゃ、やってやろうじゃん!」って事で自分で試してみる事にしました。
(いや、ご自慢の2012年モデルのMac miniがお子さまのゲームマシン(マインクラフト)としてほぼ取られてしまい、ちょうど手頃なMac miniを探しているところでした)
まずは・・・
↑「Mac mini(Late 2014)MGEN2J/A」を購入します。
もちろん予算の関係で新品ではなくヤフオクで見つけたお安い中古品です(箱なし電源ケーブルのみ)。
グレードとしては、最初からPCIe SSDスロットにApple純正のPCIe SSDが装着されているお高いグレード(Fusion Driveモデルなど)を購入すれば何かと楽で話が早いのですが、
ひねくれ者のせきねさん的には、それじゃ何だかつまらないし、PCIe SSD無しモデルを買った人の方が多いだろうし
どうせやるなら「PCIeケーブル(スロット)の増設」から始めた方が、より多くの方の役に立つと思うので
あえてMac mini(Late 2014)の中でも手頃で家電量販店でよく売れている「MGEN2J/A」と言うSSDが装着されていないHDDモデルを購入してみました。(上中下で言うと「中」のモデルです。一番下のモデルはCPUが非力過ぎてせきねさん的に後々の使い勝手が悪いので、中間のモデルを買いました。)
と言うことで、
本当は「非純正のサードパーティー製PCIe NVMe M.2 SSD」がMacで使えるかどうかの検証が目的なのですが
その前に「PCIeケーブル(スロット)」すら付いていないMac miniを買ってしまったので、検証は次回の記事で行うこととして
今回は「準備編」として、まずはSSDが付いていないMac mini(Late 2014)に「PCIeケーブル(スロット)」を増設する所から始めようと思います。
まずはMac miniに「PCIeスロット」を増設する
そもそも、Mac mini(Late 2014)の「PCIeケーブル(スロット)」ってどれ?って話ですが・・・
Mac mini(Late 2014)の・・・
↑「Fusion Drive」モデルや「PCIeベースフラッシュストレージ」モデルを分解した場合にはこんな感じになっており
赤矢印がApple純正の「PCIeベースフラッシュストレージ(SSD)」で、青矢印が「PCIeケーブル(スロット)」になります。
これに対してSSDが搭載されていない、安いMac mini(Late 2014)の・・・
↑HDDモデルの中身はこんな感じ。
SSDが無いだけでなく、PCIe SSDを接続するための「PCIeケーブル(スロット)」すら付いていないのです。
(まぁ、HDDモデルなので仕方のない話です。PCIeケーブルを接続するコネクタ自体は残されているので、それが唯一の救いです)
Mac mini用の「PCIeケーブル(スロット)」自体は2014年、2015年あたりに
Mac用のカスタムパーツを扱うショップから購入することが可能となっており
オススメとしては、せきねさんも何度かお世話になっている・・・
おすすめはVintage Computerさん
↑Vintage Computerさんの「Mac mini Late 2014用 PCIe SSD増設キット Ver.2」。
価格は5,800円(税別)ですがVintage Computerさんは米国なので、プラス税金5%と送料880円(日通メールプラス)が必要でトータル7,000円ぐらいです。
(でもサポートは完璧なので、ここで買えば間違い無しです)
あとは、日本国内だと・・・
国内ならば秋葉館さん
↑秋葉館さんの「Mac mini Late 2014用 PCIe SSD増設キット [SSDKIT-MacMini-14PCIe]」。
価格は9,250円(税別)で、プラス税金740円と送料540円が必要でトータル10,500円ぐらいです。
小さな「PCIeケーブル(スロット)」1つで7,000〜10,000円は確かに割高感はありますが
パーツ自体がマニアックなので仕方無しです。
(Amazonとかヤフオクで格安で販売する業者も今の所は見当たらず・・・(その内出て来るとは思いますが(たぶん))
ちなみに、どーしても安く入手したい場合は・・・
とにかく安さを求めるなら米国Amazonを使った個人輸入
↑AmazonのUS向けサイトで入手すると言う手もあります。
(日本向けのamazon.co.jpではなくamazon.comの方)
AmazonのUS向けサイトだと
Mac mini(Late 2014)用の「PCIeケーブル(スロット)」が・・・
↑15~30ドル程度(2,000円~3,500円程度)で販売されています。
(「821-00010-A」で検索するとヒットします)
AmazonのUS向けサイトでクレジットカードや住所を登録して、日本国内へ送ってくれる商品・Amazon出店者が見つかれば購入可能です。
Yahoo!などの検索サイトで「amazon.com 買い方」とかで検索をすれば買い物方法が沢山出てきますし、英語が読めなくても画面としては国内のAmazonと大差ありません。
やり方を覚えると、日本では売っていないような様々なモノが買えるようになります。
但し、初期不良などがあった場合は全て英語で対応したり、海外に返品したりと色々面倒なことになりリスクが大きいので
日本語が通じてサポートの手厚いVintage Computerさんや秋葉館さんで買うのが無難かと思います。
せきねさんも、余裕があればVintage Computerさんで買いたかったのですが
残念ながら全く余裕が無いのでAmazonのUS向けサイトで・・・
↑24.99ドル+送料1.68ドルの合計「26.67ドル」で購入しました。
(1ドル113円で計算すると3,014円。出店者によっては海外発送に高額な送料を設定している場合があるので、品物代だけでなく送料が安い出店者を探すといいと思います)
後付けPCIeケーブル(スロット)の詳細
注文した日からわずか7日で・・・
↑品物が到着。
何となく予想はしていましたが、US向けのAmazonで買った商品が中国から届きました(笑)。
(まぁ、そのおかげで送料も安いし配送も早かったので良しとします。)
そして、付属品としてMac mini分解の際に結構役に立つ・・・
さらに、これ以外の付属品として・・・
↑こんなものも付属してきましたが、こちらはPCIe SSDを増設する時にはほぼ使わない(使えない)意味の無い付属品です。これらはPCIe SSDではなくSATA(シリアルATA)接続のドライブを交換する時に使用するパーツとなります(多分売ってる側も何が何だかよく分からずに売ってるのだと思います)。
いらない付属品は無視して、
肝心の「PCIeケーブル(スロット)」を見てみると・・・
↑「PCIeケーブル(スロット)」の裏面。
(両面テープでの固定となります。最初からスロットが付いているモデルも両面テープで固定されています。)
↑パーツナンバー?なのか「821-00010-A」と記載されています(Vintage Computerさんや秋葉館さんで販売されているものにも同じ記載があります)。
と言うことで、
Mac mini(Late 2014)を分解して
この「PCIeケーブル(スロット)」を取り付けたいと思います。
Mac miniを分解して「PCIeケーブル(スロット)」を増設
↑ひっくり返します。
(裏ぶたの「Mac mini」と言う文字が読める向きにします。)
↑差し込んだヘラを押し下げ、テコの原理で「裏ぶた」を取り外します。
ヘラを使わなくても・・・
↑裏ぶたはそこそこ柔軟な素材で出来ているので、多少曲げても割れたりしません。
↑裏ぶたは本体側にある3つの突起(ネジ)にハメ込まれているだけです。
↑ネジをハメ込む部分。何度でも取ったりハメたりすることが可能です。
↑次に「中ぶた(アンテナプレート)」を取り外すために、3箇所の長いネジ(赤矢印)と3箇所の皿ネジ(青矢印)の合計6箇所のネジを取り外します。
ただし、「中ぶた(アンテナプレート)」を固定している6本のネジは・・・
超マニアックな「T6トルクスネジ(いじり止め付き)」が必要
↑「T6トルクスネジ(いじり止め付き)」というかなりマニアックなネジが使われています。
(T6ならまだ普通ですが、T6サイズで中央に突起が出ている「いじり止め付き」ネジを使うなんて異常です・・・)
以前・・・
↑日記で紹介したAmazonで売っている60種類のマニアックな特殊ドライバーセットを使えば大丈夫だろうと思っていたのですが
よく見てみると・・・
↑T8〜T20のドライバーは中央に「穴」が開いた「いじり止めネジ対応」になっていますが・・・
↑T2〜T7のドライバーは中央に「穴」が開いておらず、以前購入したこちらのドライバーセットではMac mini(Late 2014)の中ぶたに使われている「T6いじり止め付き」ネジを回すことが出来ません・・・。
(T6ドライバーの先端って米粒以下のサイズなので、まさかT6サイズで「いじり止め対応」のドライバーが必要になるなんて予想外でした・・・)
と言うことで、ドライバーを用意しないと先へ進めないので
なるべく安くて品質の良さそうな・・・
↑トラスコ中山(TRUSCO)の「いじり止め付きネジ対応ヘックスローブレンチ T6H(THR-6H)」をヨドバシで購入します(166円で送料無料!)。
↑こちらの商品の先端部分はわずは1mm程と細いのですが・・・
↑先端にはしっかり穴が開いていて、いじり止め付きネジに対応しています(かなり精密な一品です)。
↑以前紹介した60種類のドライバーセットにプラスして持っておくときっと役に立つと思います。
↑これでやっと「中ぶた(アンテナプレート)」を固定しているネジを取り外す事が出来ます。
↑6本のマニアックなネジを取り外したら「中ぶた(アンテナプレート)」を右方向へゆっくりと・・・
↑「中ぶた(アンテナプレート)」はアンテナケーブルで本体と接続されているので、うっかり断線しないように気をつけて作業しましょう。
↑作業的にはアンテナケーブルを取り外さなくても作業可能です。
「PCIeケーブル(スロット)」の取り付け自体はとっても簡単
↑Mac mini(Late 2014)のHDDモデルの中身はこんな感じ。
あとは・・・
↑準備しておいた「PCIeケーブル(スロット)」を取り付けるだけなのですが
「PCIeケーブル(スロット)」はあらかじめ・・・
↑コネクタが差し込みやすいようにケーブルを曲げておきました。
↑本体のドライブマウンター側に2つの突起があり、その突起部分を・・・
↑差し込んで両面テープで貼り付けるだけなので、とても簡単に正確な位置に取り付ける事が可能です。
両面テープで貼り付けたら・・・
↑PCIeコネクタを差し込みます。PCIeコネクタは真上からヘラなどで真下に向かって押し付けるように差し込みます。
↑これでHDDしか付いていないモデルにPCIeスロットを増設する事ができました♪
ちなみに・・・
↑PCIeコネクタの近くに「ネジ穴」が2つあり(赤矢印)、
PCIe SSDが搭載されているモデルを買った場合にはここに・・・
↑PCIeコネクタの「抜け防止」として「金属プレート」が取り付けられています。
(2012年モデルで、似たようなコネクタが抜けるトラブルが多かった為だと思われます)
でも、PCIeコネクタ自体は比較的大きくて抜けにくいのでしっかり差し込めば「金属プレート」が無くても特に心配する必要はないと思います。
(先に紹介したVintage Computerさんや秋葉館さんの商品にも付属していません)
と言う事で
無事にHDDモデルのMac mini(Late 2014)に・・・
↑「PCIeスロット」を増設する事ができたので、あとは・・・
↑このスロットにApple純正のPCIe SSDや、サードパーティー製のPCIe NVMe M.2 SSDを取り付けて
Mac mini(Late 2014)をパワーアップしようと思います。
Apple純正のPCIe SSDであれば、そのまま取り付ける事ができますが
サードパーティー製のPCIe NVMe M.2 SSDの場合は「Mac用M.2変換アダプター」が必要となる為、
「Mac用M.2変換アダプター」を使ったサードパーティー製のPCIe NVMe M.2 SSDの取り付けに関しては以下の記事をご覧ください。