M1チップ搭載Mac miniに負けないようにMac mini (2018)のメモリを64GB化する

Mac
スポンサーリンク

少し古めの「MacBook Pro」を長年メインPCとして使い続けて来たのですが、在宅勤務(テレワーク・リモートワーク)をきっかけにお子さまのゲーム用に使っていた「Mac mini (2018)」をしばらく借りて使ってみたところ、あまりに快適で(値段の割に性能が良くて)・・・


↑8月頃に自分用にもう一台「Mac mini (2018)」を買ってしまったせきねさんです(もちろん中古品ですが)。
iPadを使うようになってからノートPCを持ち運ぶ機会も減り、パソコンは机の上でしか使わなくなってしまったので別にノートPCにこだわらず、ノートPCよりも安くてより高性能な「デスクトップ」の方が良いんじゃないかと思うようになりMac miniをメインPCとして使う事にしました。

いや「インテル製」のCore i系のCPUではなくiPhoneやiPadと同じ「Apple製」のチップを積んだ新型のMacが2020年中に発売される情報は知っていたので(つい先日M1チップ搭載のMacが発表されましたが)、その発表を待ってから買えば良かった気もしますが、すぐにインテルCPUモデルがサポート対象外になる訳でもないですし、Mac mini(2018)はポートも豊富で市販のお安いメモリが使えたりと有利な面もあり我が家のオンボロ周辺機器もまだまだ使いたと思ったので、あえて「Mac mini(2018)」を購入しました。
(ですが、これから買う人は特に「こだわり」や「(古い周辺機器やソフトなどの)しがらみ」がなければ迷わず新型の超優秀なApple製M1チップ搭載のMac miniを買っておけば間違いないです。)


そんな訳で、今回はM1チップ搭載の新型Mac mini発売記念?として、ニューカマー出現ですっかり存在が薄くなったMac mini (2018/2020)のメモリを最大の「64GB」まで増設をして、まだまだ新型に負けないように64GB化で「ぶいぶい(死語)」言わせてやろうと思います。

スポンサーリンク

安くて無期限保証のトランセンド(Transcend)製メモリー

「Mac mini (2018/2020)」で使用するメモリについては以前「32GB化」した際に書いた以下の記事の中で・・・


↑Apple純正メモリと同じMicron(マイクロン)チップが載った「crucial(クルーシャル)」製のメモリをオススメさせていただいたのですが、今回も同じメーカーだとつまらないし、メモリが大容量になるとお値段もお高くなるので今回は出来るだけ安く済ませる方向で行こうと思います。とは言えあまりに激安で信頼性が低過ぎるメモリも嫌なので、ある程度の品質を保ちつつ故障時には無期限に保証をしてくれるメーカーのメモリを購入したいと思います。

と言う事で、せきねさんが購入したのが・・・


↑トランセンド(Transcend)社のメモリ「JM2666HSE-32G」です(64GB化する為に32GBのメモリを2枚購入)。
トランセンドのメモリはMacユーザーにも結構人気なメモリで、こちらはMac mini (2018/2020)に最適な規格(PC4-21300(DDR4-2666)1.2V 260pin SO-DIMM)の製品です。


お値段は2020年9月頃に1枚13,000円だったので2枚で26,000円程で購入しました(価格は日々変動します)。
「crucial(クルーシャル)」製のメモリと比べると1枚あたり3,000〜4,000円程安いです。

ちなみにAppleストアでMac mini (2018/2020)のメモリを最大容量の64GBにしようとした場合には・・・


↑なんと100,000円も必要なので、それと比べると4分の1の価格で64GBに出来る計算です(但し、自分で分解・交換する必要がありますが)。


↑パッケージ裏面。


↑せきねさんはAmazonで購入したのですが、トランセンドのこちらのメモリは「無期限保証」をうたっており、これはAmazonの保証ではなくてトランセンドの保証なのでAmazon以外のサイト(楽天など)で購入した場合でも保証をしてくれます。
メモリは取り付け後1週間程度普通に動作すれば、その後PC操作に影響が出る程までにメモリが壊れる事は滅多にないのですが、でも可能性はゼロではないので爆安で保証が無かったり保証期間が短かったりするメモリよりも「無期限保証」がある製品を選んだ方がより安心感が高いです(1枚当たりの単価が高い大容量メモリは特に)。

トランセンドは台湾のまともな企業で、譲渡や中古ではなく新品購入した製品で購入日を証明できる物(レシートなど)があれば販売店もしくは直接トランセンドにて交換などの対応をしてもらえます(細かい保証条件はトランセンドのサイトに記載されています)。
ネットで調べると数年使ってからトランセンドにて無償で交換してもらっている方もいらっしゃいますし、トランセンドのサイトでシリアルナンバーから製品の保証期間を確認をする事も可能です。

試しにせきねさんが購入したメモリのシリアルナンバー(メモリ本体に貼られたシール上に記載)を入力してみたところ・・・


↑保証期間の確認ができました。
保証期日が「制限付き無期限」となっているのは保証期間に関する別ページに書いてありますが、一般的でないヘビーな環境での使用を除いているだけでご家庭で普通に使う分には保証の対象になるはずです。


↑メモリ本体はこんな感じ。
台湾で2020年8月に生産された出来たてホヤホヤのメモリで、届いた時にはまだほんのり温かい気がしました(←たぶん夏の陽気のせい)。


↑裏面。1枚で32GBの大容量メモリなので両面実装です。

「JetRam」シリーズと「TS」シリーズの2種類が存在

トランセンドのメモリには大きく分けて「JetRam(ジェットラム)」シリーズと「TS」シリーズの2種類のメモリが存在します。


↑左がせきねさんが買った「JetRam」シリーズで、右側が「TS」シリーズです。
パッと見は同じように見えますが見分け方は「JetRam」シリーズのパッケージには右下に「JetRam」と書いてありますし・・・


↑JetRamシリーズは製品の型番が「JM」から始まります。


↑TSシリーズは製品の型番が「TS」から始まるので、その辺を覚えておけば区別は簡単です。


「JetRam」シリーズと「TS」シリーズで何が違うの?って話ですが、この後説明しますが主に搭載されているDRAMのチップが異なるだけで基板や保証内容は全く同じです。

安くてお得感の高い「JetRam」シリーズ

「JetRam」シリーズは「TS」シリーズよりも安い価格設定で販売が行われており、なるべく安くメモリを購入したい人には「JetRam」シリーズがオススメです。


↑トランセンドのWebサイトにて「JetRam」について確認をしてみると「JetRamは有名ブランドのDRAMを使用し、厳格な検査でスクリーニングしたETTグレードのメモリモジュールです」との記載がありました。ETTはEffective Tested = 簡易検査や簡易選別を行ったメモリと言う意味で、UTTと呼ばれるUntested = 検査していないメモリよりもマシだよと言う意味です。

JetRamに使用されるチップは固定ではなくその時々で変わるのだと思われますが、せきねさんが購入した「JetRam」メモリのチップを確認してみると・・・


↑チップ(黒くて四角い部品)には特に「ロゴマーク」やメーカー名の記載がなかったので、パッと見ではどこのメーカーのチップか分かりません。ですが・・・

Mac mini 2018に取り付けられていたApple純正のメモリと並べて比較してみると・・・


↑左がApple純正のMicron(マイクロン)製メモリで、右がトランセンドのJetRamです。


↑チップを拡大して比較してみると、左のMicron製メモリのチップには「M」のMicronのロゴが入っていますが、右のJetRamのメモリもロゴが入っていないだけでQRコードの印字などを見る限り何だかMicronのチップにとても似ています。

恐らくこれはMicronの子会社(グループ会社?マイクロンの一部門?)の「SpecTek(スペックテック)社」のチップだと思われます。
(JetRamも物によっては「S」と言うSpecTekのロゴマークが印字されたチップが載っている場合あり)


↑こちらはSpecTekのDRAM製品に関するサイトですが(SpecTekのロゴをクリックするとMicronのサイトに飛ばされてしまったりします)、このサイトでチップに関して調べる事ができて・・・


↑チップに記載されている文字列の1行目(赤枠)の「PP088」がMark Code(マークコード)なのでこれを使って調べてみると・・・
(ちなみに2行目(青枠)の「2024」はDate Code(日付コード)で画像の場合は2020年の24週目に製造って意味)


↑まず「Mark Code」から「Part Number(パーツナンバー)」を調べます(いつの間にかMicronのサイトに飛ばされた?感じですけど)。
調べた「Part Number」を使ってさらに調べてみると・・・


↑チップに関する情報が出てきました。「No SpecTek Logo(スペックテックのロゴ無し)」と書いてあったりして確かにその通りなので今回買ったトランセンドのメモリチップはSpecTek社のチップで間違いありません。

だから何だって話ですが、SpecTekのチップは元々はMicronの製品として作られたチップなのですが、その中でMicron品質に達しなかったチップやテストしきれなかった余剰品をSpecTekと言うMicronのセカンドブランド名を使って安く流通させている感じです。
ネットで「SpecTek」を検索すると「Micronから出たゴミ」とかロクな事が書かれていませんが(まぁ間違ってはいませんけど・・・)、多くの場合は普通に使えてしまいますし、万が一ハズレを引いたとしてもトランセンドの製品なら無期限に交換保証をしてもらえるので、個人的にはそこまで気にする必要はないと思われ、何より安くてお得な「JetRam」は人気が高く良く売れているのも事実です。

有名ブランドの高品質チップを使用した「TS」シリーズ

低価格な「JetRam」シリーズに対して「TS」シリーズをトランセンドのサイトで調べてみると・・・


↑TSシリーズは「高品質のチップを搭載」と言うのを売りにしています。
「TS」シリーズのメモリにはせきねさんが確認した限り「SAMSUNG(サムスン)」または「SK hynix(エスケイハイニックス)」のチップが使用されていました(多分トランセンドの「T」とサムスン・SKハイニックスの「S」の頭文字を取って「TS」シリーズにしているのだと予想)。

せきねさんが2016年にMacBook Pro向けに購入した・・・


↑トランセンド製の「TS」シリーズのメモリを確認してみると・・・


↑「SEC」と書いてあり「サムスン製(Samsung Electronics Co., Ltd.)」のチップである事が確認できました(こちらのメモリは最近まで数年間使用していましたが何のトラブルもありませんでした)。

お値段は「JetRam」シリーズと比べると「TS」シリーズの方が1枚あたり1,000〜2,000円程お高めの価格設定になっています。

結局「JetRam」と「TS」シリーズのどちらを買えば良いの?

そんな訳でトランセンド製のメモリを購入する際には「JetRam」と「TS」シリーズでチップに違いがある事を何となく知っておくと購入時の参考になるかと思いまが、「結局のところどっちを買えば良いの?」と言われると、多分トランセンドのメモリを買う人は「安さ」を最優先にしてそれにほんの少しプラスして「(永久保証の)安心感」を求めているはずなので(「お値段以上ニトリ♪」みたいな感じ?)、迷ったらせきねさんのように「JetRam」で十分かと思います。

まぁ、プラス1,000円程度でサムスンチップが買えてしまう「TS」シリーズも魅力的ですが、でもそう考えるとMicron純正メモリ等も視野に入って来たりするのでさらに迷います。
個人的には前回もう1台のMac miniでMicron純正(Crucial)のメモリを購入してはいますが、動作さえしてしまえば「Micron純正(Crucial)」でも「トランセンド(JetRam)」でも差を感じることはないので、今回はより安いトランセンドの「JetRam」を買って良かったなと思っています。

Mac mini(2018)のメモリ「64GB」化がついに完了!


↑Mac miniを分解してトランセンド製の「JetRam」を取り付けました。
Mac mini(2018)へのメモリの取り付け方法については以前書いた以下の記事を参考にしてください。

トランセンド製のメモリを取り付け後にMacを起動すると・・・


↑取り付けた2枚のメモリが無事に認識され、ついにMac mini (2018/2020)のメモリを最大容量である「64GB」にする事ができました♪
メモリ取り付けから3ヶ月程電源入れっぱなしでほぼ毎日使用していますが今のところ特に不具合は発生していません。


↑かれこれ20年以上Macを買う度にメモリ増設を繰り返してきましたが、3万円以下でメモリを64GBに出来るなんてすごい時代がやって来たなぁと感じています。

最初は64GBはさすがに積み過ぎなのではないかとも思ったのですが・・・


↑複数のアプリを起動している時はもちろんのこと(画像は64GB中45GB使っている状態)、Macは搭載しているメモリ量が多ければ遠慮なくどんどんメモリを積極的に使ってくれるようで、メモリ増設は必ずしも同時に開くアプリ数が多い時にだけ有利と言う訳ではなく、同時使用のアプリ数が少ない場合でも1つのアプリで多くのメモリを使ってより快適に動作してくれるような制御になっているので、特別ヘビーな環境に限らずメモリ増設による恩恵(快適さ)は誰でも十分に受ける事ができると思います。
メモリが足りなくなってメモリよりも読み書き速度が遅いSSDに一時的に書き込みに行くような事(スワップ)も減るので常に高速で快適に使えますし、書き込み容量による「寿命」が存在するSSDの保護・延命にもつながるはずです。

超優等生のM1チップ搭載新型Mac miniが発売されたとは言え、インテルCPU搭載のMac mini(2018/2020)はまだまだ使える子ですし、これからお買い得な中古品も出回るはずなので、メモリ増設に抵抗がない方は自分好みのメモリを購入してMac miniの性能を最大限までアップグレードさせて、これからもMac mini(2018/2020)を長く使い続けてあげてください。

タイトルとURLをコピーしました