こんにちは、余程の事が無い限りクルマの「ホーン(クラクション)」を使わないせきねさんです。
(サンキューの合図もホーンではなくヘッドライトのパッシングや手を上げて済ませる事がほとんどです。)
でも、たま〜にお友達との別れ際にホーンを鳴らしたり
知り合いの人のお家の前で家の中にいる人を呼ぶ為に鳴らしたり、危険回避の為に鳴らしたりと、全く使わない訳ではありません。
いざ鳴らした時にノーマルホーンの音ではつまらないので、今回はクルマいじりをする上で多くの人達が交換する定番中の定番メニュー「ホーンの交換」を行いたいと思います。
見た目(デザイン)が良くて、高めの音質で人気のスポーツホーン
せきねさんが今回取付ける「ホーン」は前にマーチに乗っていた頃の2010年に20%OFFセールで購入した・・・
↑IMPUL(インパル)の「IMPULスポーツホーン」です(定価7,000円(税抜)現在も販売中)。
社外品のホーンで良く見かけるありがちなデザインとは違うすっきりとした・・・
↑「スポーティーで斬新なデザイン」です(パッケージの売り文句より)。
ちなみに音質はの方は・・・
「高周波の冴えた音質。ハイホーン、ローホーンの絶妙なハーモニー」とのこと(パッケージの売り文句より)。
ホーンの音質ってどんな高さの音が出るのかパッケージや説明書に「周波数」として記載がされており
このIMPULスポーツホーンは・・・
↑ハイ(High)ホーンが「650Hz」、ロー(Low)ホーンが「550Hz」となっています。
「ハイホーン」、「ローホーン」と言っているのは・・・
↑(ホーンの裏側)左のホーンには溝部分に「H(ハイホーン)」の刻印、右のホーンには「L(ローホーン)」と刻印されており、左右対称で同じ見た目の2つのホーンですが鳴る音の周波数は異なっており、同時に鳴らすことでその製品独特の「和音」が響く仕組みになっています。
同じデザインの日産純正オプションやフェアレディZのオプション品
さて、日産車にお乗りの方なら気が付いた方もおられるかと思いますが・・・
↑日産純正オプションとして多くの車種向けに販売されている「スポーツホーン」も全く同じ形をしています。
また日産を代表するスポーツカー
「フェアレディZ」のオプション品としても販売されている・・・
↑「フェアレディZ(Z34)」の「スポーツホーン」も同じ形状です(Z34用は真っ黒塗装ですが)。
フェアレディZだと先代の・・・
↑「フェアレディZ(Z33)」で「Z」のオリジナルロゴ入りで販売されていた純正オプションのスポーツホーンも同じ形状です。
「フェアレディZ」用のホーンは今でも人気が高くて、他の車種に取り付けている方や日産車以外のメーカーの車に取り付けている方も結構いたりします。
同じ見た目の「スポーツホーン」は音色も同じなの?
せきねさん昔から疑問だったのですが・・・
↑形状が全く同じこの4種類のホーンって「音色も全部同じ」なのでしょうかね?
同じ外観だけど、もしかしたらIMPULスポーツホーンやフェアレディZのホーンは独自の味付けをして個性を出しているのかも???
と昔から疑問に思っていたので、今回少し調べてみました。
↑ホーンの横に製品についての刻印がされているので各ホーンの刻印を確認してみます。
「IMPULスポーツホーン」の刻印
↑IMPULスポーツホーンには
「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 650HZ」と「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 550HZ」の刻印がありました。
日産純正オプションの「スポーツホーン」の刻印
↑日産純正オプションのスポーツホーンには
「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 650HZ」と「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 550HZ」の刻印がありました。
フェアレディZ(Z34)のオプション品の「スポーツホーン」の刻印
↑フェアレディZ(Z34)のオプション品の「スポーツホーン」には
「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 650HZ」と「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 550HZ」の刻印がありました。
フェアレディZ(Z33)のオプション品の「スポーツホーン」の刻印
↑フェアレディZ(Z33)のオプション品の「スポーツホーン」には
「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 650Hz」と「ZZ-12 MIYAMOTO JAPAN 550Hz」の刻印がありました。
う〜ん、全てハイホーンが「650Hz」でローホーンが「550Hz」との事で
結局のところ形状・中身・音色共に全て同じと考えて良いでしょう。
(フェアレディZ(Z33)が一番古くて、これだけ刻印の見た目が少し異なりましたが、書いてある内容としては同じでした)
ところで、刻印にある「MIYAMOTO」ってなんだろう?
と思って調べてみたところ、どうやら会社名で・・・
↑もともとは「宮本警報器株式会社」さんが製造している製品でした。
明治時代から馬車のラッパを作ったり、昭和初期からホーンを作ったりと歴史のある会社みたいです。
有名どころのホーンと聴き比べて「650/550Hz」の響きを確認
YouTubeにホーンの音を録音した動画がUPされていたので、有名どころのホーンと聴き比べてみようと思います。
トヨタ純正オプション「プレミアムホーン」
↑トヨタ純正オプションの「プレミアムホーン」は400Hzと500Hzの組み合わせで・・・
↑意外と「普通」の音色です・・・。
お次はAmazonランキングで1位常連の製品で社外ホーンとして最も有名であろう・・・
↑MITSUBA(ミツバ)のキングオブホーン「(ALPHA Ⅱ)アルファーⅡ」は400Hzと480Hzの組み合わせで・・・
↑きっと街中でヤンキーにこの音を鳴らされた人も多いはず・・・。
MITSUBA「PROUD HORN(プラウドホーン)」
お次はAmazonランキング3位でこちらも有名な・・・
↑MITSUBA(ミツバ)の「PROUD HORN(プラウドホーン)」は410Hzと490Hzの組み合わせで・・・
↑ホーン本体がコンパクト設計なのに、音色的には人気の「(ALPHA Ⅱ)アルファーⅡ」とほぼ同じ音が出ています。
音色が選べるPIAAの「選べるホーン」
コンパクトで自分好みの音色が選べて、しかも3和音にも挑戦できる
↑PIAAの「選べるホーン<選べる音色と和音>」は400Hzと500Hzと600Hzの組み合わせで・・・
↑うん、よく聞くと確かに3和音!。
IMPULスポーツホーン
そして、せきねさんが取り付ける・・・
↑インパルの「IMPULスポーツホーン」は550Hzと650Hzの組み合わせで・・・
↑やっぱり周波数通り、他とは全然違う高音の響きです!
日産純正オプション「スポーツホーン」
IMPULスポーツホーンと中身は同じですが、念の為聞いてみましょう・・・
↑日産純正オプションの「スポーツホーン」は550Hzと650Hzの組み合わせで・・・
↑確かにIMPULスポーツホーンと同じ音色です。
音の高さを追求したMITSUBA「超音700HZ」
IMPULスポーツホーンがかなり高い音であることは分かったので、それよりもさらに高い音を出せる製品で
ホーン最大手のミツバが「渦巻ホーン最高の高音」とうたっている・・・
↑MITSUBA(ミツバ)の「超音700HZ」は580Hzと700Hzの組み合わせで・・・
↑確かに高い音が出ている事が分かります。
ミツバの「超音700HZ」は「580/700Hz」の組み合わせなので宮本製ホーン(インパル・日産系)の「550/650Hz」より確かに高音が出てはいますが、音を視聴してみると、音が高過ぎて若干安っぽい?不自然?な感じの音になってしまっているようにも感じます(ごめんなさい超個人的感想です)。
高ければ高い程良い訳でもなく、宮本製ホーン(インパル・日産系)の「550/650Hz」あたりが鳴らした際に明らかにノーマルホーンと違う独特な特徴を持たせつつも、程良い品も保てる絶妙な音質なのかなと勝手に都合良く思っています。
ホーン取り付けの為の準備:平らなデザインを活かしてハイ・ローを一体化
さて、取り付け作業に入る前になるべく楽に取り付けができるように・・・
↑ホーンの平らな部分に強力な両面テープ(エーモンのアイテムNo.N3910)を貼り付けて・・・
って、これ2010年にマーチに取り付ける際に実施した作業で
強力な両面テープのおかげで2018年現在も・・・
↑まだくっついてます。
両面テープで一体化してあげる事で、別途ステーを用意しなくても
画像(赤矢印)のように標準で付いているステーのボルト穴を重ねる事で、ボルト1本で簡単にホーンの固定が出来るという訳です
(何かと便利なデザインなのです)。
キューブ(Z12)のホーン交換手順
では、せきねさんのキューブ(Z12)に「IMPULスポーツホーン」を取り付けようと思います。
でも、キューブの場合・・・
↑「フロントグリル」を取り外しただけでは、バンパーの一部がホーンを覆っており、ホーン本体にアクセスする事ができません・・・。
ホーンの交換は車種により「バンパーを外さなくても交換できる車種」と「バンバーを外さないと交換できない車種」がありますが、
残念ながらキューブ(Z12)はバンパーを丸ごと取り外さないとホーンの交換が出来ない面倒くさい車種の方でした・・・(涙)。
一応、バンパーの上の方を(青矢印)持って、バンパーを手前に引っ張れば
若干すき間が出来るので、うま〜く作業をすればホーンの交換が出来るかも知れませんが
無理にバンパーを手前に引っ張り過ぎると「赤線」部分の塗装にヒビが入りますので(入りました・・・)、無理にバンパーを引っ張らない方が良いです(このバンパーはもらい事故で一度再塗装しているので余計に塗装がワレやすかった?)。
よって、非常に面倒ではありますが
キューブ(Z12)のホーンの交換は「フロントバンパー」を丸ごと取り外してから行いましょう。
「フロントバンパーの取り外し方」については以前書いた以下の記事を読んでください。

さて、頑張ってバンパーを取り外すと・・・
↑こんな感じ。ようやく純正のノーマルホーンを拝む事ができます。
キューブ(Z12)はお安い大衆車という事で、ご覧の通りホーンが一つだけ付いている車種となります。
(元からホーンが二つ付いている車種だと交換時の配線が楽なんですけどね・・・安い車種は仕方ないです)
↑ホーン自体はボルト1本で固定されているだけなので、取り外しは簡単です。
ホーンを取り外す前に配線(プラスとマイナスの2本)のコネクタを外しますが・・・
↑四角いコネクタの中央にある突起を押しながらコネクタを引っ張ると外れます。
取り外した日産純正のノーマルホーン
↑取り外したノーマルホーンには「ZS-12 MIYAMOTO JAPAN 400Hz」の刻印があり、こちらも「宮本警報器株式会社」さんの製品となります。
↑裏側。
昔ながらの「ビービー」と鳴る平べったい「平型ホーン」ではなく、「渦巻型ホーン」なので意外とマシな音が出ますが、でもよくある普通のホーンって感じの音色です。
↑それなりの厚みがあります。
昔ながらの「ビービー」鳴る平べったい「平型ホーン」ではなく、「渦巻型ホーン」という事でソフトな音色で意外とマシな音が出ますが、でもよくある普通のホーンって感じの音色ですし400Hzの単音ではつまらないので、やっぱり特徴ある和音のホーンに交換したくなる感じです。
ホーンの配線方法
ホーンの配線については、「IMPULスポーツホーン」のパッケージに説明が書いてあり・・・
↑元々付いているホーンの数や、車両側の端子の数で配線方法が異なります。
キューブ(Z12)の場合・・・
↑「純正ホーンが1つで、2端子の場合」と言う説明図に該当するので、本当は「リレー(リレーハーネス)」が必要となります。
リレーを付ける付けないは、みんなが悩むところで
1つしかホーンが付いていなかった車両に2つのホーンを取り付ける場合には、リレーを付けた方が絶対良い訳なのですが・・・
(リレーを付けないと場合によってはヒューズが飛んだり接点や配線が焼けたりする可能性があり、音がしっかり出ない場合もある)
それを知りつつも、やっぱり配線が面倒なせきねさんはリレーを付けません・・・m(._.)m。
(たまにしか鳴らさないし、長時間鳴らさないし・・・。実際のところリレーが無くても問題がない場合がほとんどなので・・・。問題があってからでは遅いけど・・・う〜ん)
と言う事で、せきねさんは単純に1本の配線を2本に分岐させて取り付けようと思います。
↑まずはプラス側の配線(キューブ(Z12)だと紫色の配線がプラスで、黒色配線がマイナス)の「被覆(ひふく)」をむきます。
↑追加した配線の先端に「平型端子メス」を取り付けてプラス側の分岐完了。
(もちろん、配線むき出しの部分にはビニールテープ等を貼って保護します。)
って、うっかり車両側の配線をわざわざ加工して分岐しましたが
よく考えたら・・・
↑平型端子オス(赤矢印)を車両プラス側のコネクタに差し込んであげれば
わざわざ車両側の配線を傷付ける事なく配線を分岐する事が可能です(2010年に取り付けた時は作ったのに今回うっかりしてました・・・)。
マイナス側の配線は、インパルの説明書を見ると・・・
↑リレーを付けた場合の図ですが、取り付けステーそのものがマイナス端子になっているので、ボディにボルトで固定すれば(ボディアース)マイナス側の配線自体は接続しなくても鳴る作りになっています。でもリレーを付けない場合はマイナス側のコネクタがプラプラしてしまうので・・・
↑こんな感じで片側のホーンのマイナス側(赤矢印)にコネクタを接続してあげれば鳴るはずです。
(もう一方のホーンのマイナス端子(青矢印)には何も接続しない)
で、これで鳴るはずなのですが
なぜかマイナス端子を接続しなかった方が鳴らない現象が発生したので(古いのでサビた?)
後日・・・
↑コネクタを接続していなかった方のマイナス端子もボディアースを取ってあげたらしっかり鳴るようになりました。
(う〜ん、ステー自体がマイナス端子になっているはずなのに何でだろう?ステーの塗装?サビ?やっぱりリレー?)
「取り付け前」と「取り付け後」で比較
「取り付け前」と「取り付け後」で比較して見ると・・・
以後、全て取り付け後の画像です。
↑このホーンは厚み(奥行き)が6〜7cm程あり、取り付ける車種や場所によっては干渉する可能性があるのでその点は要注意です。
せきねさんのキューブではややバンパーに干渉したので、取り付け後にステーを少し押し曲げてエンジン側に少し押し込みました。
スペース的に余裕の無い車両では、小型で薄型のホーンをオススメします。
ちなみに、この後バンパーを取り付けてみたら・・・
↑パンバーのダクト部分から、ホーンの下側が少しハミ出てしまい、かっこ悪くなったので
この後、少し回転させて見えなくしました。
(少し長いステーを使用して、あえてダクトからホーンをチラリと見せる取り付け方もアリだと思います。お好みので)
ディーラーの取付け工賃は納得なお値段(むしろ安い!)
ホーンの交換作業が自分で出来ない場合は、ディーラーやショップにお願いする事になるかと思います。
店舗や車種により工賃が異なるので正確な費用は実際に見積もってもらわないと分かりませんが
気になる工賃をざっくりと調べてみました。
有名どころで「オートバックス」さんだと(オートバックスも店舗によって費用は異なります)・・・
↑こちらのオートバックスだと「ホーン取付:3,150円〜(バンパー脱着の際は別途工賃)」で「ホーンリレー取付:2,100円〜」との記載がありました。
↑別のオートバックスだと「目安工賃:4,000円〜」との事。
(バンパー脱着が必要な車両は別途工賃が発生するのかどうかは不明)
オートバックスだとざっくりで
「ホーン本体」+「リレーハーネス代」+「工賃3,000〜5,000円」ぐらいが必要となるようです。
では、日産ディーラーで日産純正オプションの「スポーツホーン」を取り付けた場合はと言うと・・・
↑(キューブのオプションパーツカタログより)ホーン本体の価格が6,012円(税込)で、取り付けもディーラーにお願いした場合には・・・
「ホーン本体・本体取付費・消費税」のコミコミで10,332円となっています。
計算するとバンパーの脱着が必要なキューブ(Z12)の場合、工賃は4,320円という計算になります。
ちなみに、バンパーを脱着しなくてもホーンの交換が可能な車種である・・・
↑「スカイラインクーペ(CV35)」の場合は・・・
(古くて申し訳ないですが2003〜2007年の時代の価格となります)
スポーツホーンの本体価格が今より1,000円程安い5,250円で販売されていて、取り付け費はプラス2,000円の7,245円だったようです。
バンパーを脱着しなくてもグリルだけ外せばホーンの交換ができる車種の場合は、工賃がお安く設定されています。
実際にバンパーを脱着してホーンの交換を行ったせきねさんとしては
ディーラーの価格は妥当な価格であり、良心的と言うかむしろ安く感じる程です。
ディーラーにお任せすれば、素早くキレイにしっかりと確実な取付けを行ってくれると思うし
このお値段なら自分でやらずにお任せするのも全然アリだと思います。
また、キューブ以外の最近の日産車ではこの「スポーツホーン」自体がカタログから消えつつあるので
(以前は多くの車種のオプションカタログに載っていたのに・・・)
取付け可能な車種にお乗りの方で、ホーンの交換に興味のある方は、とってもいい音がするので検討してみてください。
まとめ
ホーンは自動車メーカーを問わず使い回す事が可能なので
日産以外のメーカーのクルマにお乗りの方にもオススメ出来る一品です!
せきねさんみたいにクルマを乗り換えても、次の車へ受け継いで代々使えることを考えれば
かなり長く使用できるパーツですし
自分のお気に入りのホーンを探して見つけてみてください。