こんばんは、Mac miniの各モデルを代々使い続けてこの道14〜15年のせきねさんです。
↑Mac miniはコンパクトで使い勝手が良くて(そしてMacにしてはお求めやすくて)個人的に大好きなのですが、我が家で使っているMac miniは全て2014年以前の古いモデルで、2018年に発売されたモデルにはまだ手を出せていませんでした。
(そうこうしている内に2020年3月にはMac miniの2020年モデルが発売されてしまいました。2018年モデルとの違いはSSDの容量が倍になって値下げされただけで、それ以外の中身は2018年モデルと全く同じと考えて良いです。)
ですが、Mac mini 2018の発売から時間が経過し、せきねさんでも手を出せそうな中古品が出回り始めたので、久しぶりに「Mac mini」を買ってみる事にしました。
↑中古品とは言え、やはり新しいMacを触る時はワクワクします♪
(何しろご無沙汰ですから・・・)
と言う事で、今回はこの中古で買ったMac mini 2018(2020も同じ)に適合するメモリを購入し、メモリ交換にチャレンジしてMacをお得にパワーアップしてみようと思います。
Mac mini 2018/2020に対応するメモリは?
Mac miniはデスクトップPCですが、メモリに関しては以前からデスクトップ向けの「DIMM」ではなく、DIMMの約半分の大きさで主にノートPC向けの「S.O.DIMM(small outline dual in-line memory module)」と言うメモリが使用されています。
Mac mini 2018(2020)用のメモリを購入する場合は「S.O.DIMM」の中でも260pin(ピン)の「PC4-21300(DDR4-2666)」と言うモジュール規格・速度のメモリを購入する必要があります。
(Mac mini 2018購入時に装着されている純正メモリーも「PC4-21300(DDR4-2666)」です。)
より高速なメモリ「PC4-25600(DDR4-3200)」も使用できる?
メモリも日々進化(高速化)しているので、同じ大きさ・同じピン数で「PC4-21300(DDR4-2666)」よりも高速な「PC4-25600(DDR4-3200)」と言う規格のメモリを使用することも可能です(これを下位互換性と言ったりします)。但しMac miniの動作的には「PC4-21300(DDR4-2666)」の速度で動作するかも知れません。
また、メモリの価格は流通量に左右されるので、この日記を書いている時点では「PC4-21300(DDR4-2666)」よりも「PC4-25600(DDR4-3200)」の方がまだ割高ですが、今後より高速なメモリを搭載するPCが増えて来れば「PC4-25600(DDR4-3200)」の方が主流になり価格が逆転するはずなので、購入時点でどちらか安い方を買えば良いと思います。
出来れば2枚1組セットでの購入がオススメ
Mac mini 2018(2020)のメモリを例えば「16GB」にしたい場合・・・
↑「16GBメモリを1枚」を買うのではなく「8GBメモリを2枚」を買うのがオススメです。
これはCPUとメモリとのデータのやり取りを「デュアルチャンネル」化したいからです。
↑「デュアルチャンネル」とはメモリを2枚1組のセットに(並列化)する事で、メモリ1枚(シングルチャンネル)の時と比べてCPUとのデータ転送量を2倍にする技術の事です。
Mac miniをはじめ最近のPCの多くは「デュアルチャンネル」に対応しているので、標準で搭載されているメモリもデュアルチャンネル化させる為にはじめから2枚1組で取り付けられている場合がほとんどです。
但し「デュアルチャンネル」を安定して動作させる為には「同容量・同スピード・同メーカー」の組み合わせのメモリを使用した方がエラーやトラブルが発生しにくい為、多くのメーカーが2枚1組セットの商品を販売しています。
ちなみに、将来的にはデュアルチャンネルにしたいけど今は予算的に1枚分しか用意出来なかった場合でも、メモリ1枚だけMac miniに取り付けてあげれば特に問題なく起動可能です。
(デュアルチャンネルの方が2倍速なのは確かですが、ぶっちゃけ余程重たい処理をしない限りはシングルチャンネルでも体感できる程の差は出ません。)
また、メモリ1枚が8GBでもう1枚が4GBなど、2枚同じ容量をそろえられなかった場合でもデュアルチャンネルで動作しないだけでPCとしては特に問題なく起動可能です。
純正メモリと同じMicron製チップを採用したメモリを購入する
安さを追求すればノーブランドの激安メモリが沢山出回っていますが、せきねさんは安過ぎず高過ぎずそこそこ信頼性のありそうな無難なメモリが欲しかったので・・・
↑CFDが販売する「DDR4-2666 ノート用メモリ 260pin SO-DIMM 16GB 2枚組(W4N2666CM-16GB)」を購入しました(Crucialとしての型番は「CT2K16G4SFD8266」)。
16GBの2枚組なので合計32GBのメモリです。
せきねさんがこのメモリを買ったのは2019年12月頃だったので、これから買うのであれば「PC4-21300(DDR4-2666)」規格のメモリではなく、より高速で価格も下がってきた「PC4-25600(DDR4-3200)」規格の・・・
↑CFDの「DDR4-3200 ノート用メモリ 260pin SO-DIMM 16GB 2枚組(W4N3200CM-16G)」の方を買っても良いと思います(Crucialとしての型番は「CT2K16G4SFD832A」)。
ちなみにCFDが販売するこれらの「Crucial(クルーシャル)」のメモリは・・・
↑(パッケージ裏面)「永久保証」をうたっているので、メーカー不明の激安メモリよりも心強いです。
さらに、Mac mini 2018に搭載されていた純正メモリの実物が・・・
↑「M」のマークが印字されておりアメリカの「Micron(マイクロン)」社製のチップが使われている事が確認できます。
(以前のMac miniでは韓国の「SAMSUNG(サムスン)」や「SK Hynix(ハイニックス)」社のチップが使われている事が多かったのですが、最近は「Micron」のようです)
そして・・・
↑せきねさんが購入した「CFD」が販売する「Crucial」のメモリ(右側)にも・・・
↑純正メモリと同じ「Micron」社製のチップが使われており、純正メモリと同じメーカーだと相性が良く安心感がありますし、価格面も含めてバランスが良いので多くのMac miniユーザーが購入しています。
「Micron」とか「Crucial」とか「CFD」とか3つの会社名だかブランド名が出て来て色々分かりづらいですが、
これは「Micronテクノロジー」社が作っているメモリやSSD製品の商品・ブランド名が「Crucial」で、それを日本では「CFD」という会社が輸入・販売している為です。
(ついでにCFDはBUFFALO(バッファロー)でおなじみのメルコホールディングスが100%出資する会社だったりするので更にややこしい・・・)
リスクはあるけど自分でメモリ交換をするとかなりお得
Mac mini 2018(2020)のメモリ交換について、Appleのサポートページを確認すると・・・
↑「Mac mini(2018)のRAMは、お客様ご自身では交換/増設できません。」と記載されており、ユーザーが分解する事を想定していないので、分解途中にうっかりぶっ壊した場合もちろん製品保証の対象外なので、それなりに「ハイリスク」です。
とは言え、Mac miniの購入時にAppleストアのカスタマイズで標準の8GBメモリからサイズアップしようとした場合・・・
↑2020年4月時点のMac mini 2020でのメモリの価格は・・・
・16GB:プラス20,000円(税別)
・32GB:プラス60,000円(税別)
・64GB:プラス100,000円(税別)
と言うお値段です。
これでも相当安くなった方で、以前のMac mini 2018の頃の価格だと・・・
・16GB:プラス22,000円(税別)
・32GB:プラス66,000円(税別)
・64GB:プラス154,000円(税別)
と言うお値段でした。
ですが、自分でメモリを買った場合、2020年4月時点のAmazonや楽天でのCrucial製メモリの価格は・・・
・16GB(8GBx2枚):10,384円(税込)
・32GB(16GBx2枚):18,869円(税込)
・64GB(32GBx2枚):41,099円(税込)
と言うお値段で、どれもAppleストアの半額以下で購入が可能ですし今後もさらに値下がりしていく事でしょう。
そんな訳で、ユーザーによるメモリ交換は「ハイリスク」ではありますが、自分でパーツとして買うメモリの安さを考えれば「ハイリターン」であることも確かです。
特にせきねさんの様に新品ではなく中古でMac miniを買った場合にはショップに頼むか自分で交換しない限り、買った時のメモリ容量のまま使う事になり、何気にハイスペックなMac miniの性能を最大限に発揮する事ができません。
今後ますますお買い得なMac miniの中古品が出回るはずですし、特にメモリ容量が8GBのMac mini 2018(2020)をお持ちの方には16GB以上のメモリへの交換・増設をお勧めします。
Mac mini 2018を分解してメモリを交換・増設する
いよいよMac mini 2018(2020)を分解してメモリ交換を行うのですが、Mac miniのメモリ交換と言えば・・・
↑初期の頃は「もんじゃ焼きのヘラ」的なもの使って分解する必要があったり(懐かしい)・・・
↑その後のモデルにも超マニアックでヘンテコなネジが使われていたりと、毎回分解を阻止しようとするAppleと、何が何でも自分で分解・メモリ交換しようとする ドケチな貧乏ユーザー 手先が器用なユーザーの間でこれまで様々な戦いの歴史がありました。
ですが、今回のMac miniでも何とか分解・メモリ交換に成功致しましたので、同じ志(こころざし)を持つ方々の為に、分解手順を画像を沢山使って細かく解説した以下の別記事を作成しましたので、メモリ交換・増設の参考にしていただければと思います。

↑これまでMac miniのほぼ全モデルの分解をしてきたせきねさんの感想としては、Mac mini 2018(2020)の分解難易度は「中の上(ふつうより少し難しい)」ぐらいのレベルだと感じました。
ですが、分解に必要になツールを数点用意し、あとはしっかり手順を追って分解をすれば、少し器用な方であれば十分できる作業だと思いますのでぜひチャレンジしてみてください。
無難にショップにお願いする場合
自分で分解する自信の無い方は、無理をせずに素直にショップに依頼をしましょう。Apple StoreやAppleの正規サービスプロバイダへ依頼をすれば何かと安心感がありますが、きっとメモリ代も工賃も高くついてあまり「うまみ」がありません。比較的安く作業を依頼したい場合にはApple製品を昔から取り扱っている・・・
↑「秋葉館」さんの「Mac mini 2018 メモリー交換サービス」が良さげです。
Mac mini(2018)であれば工賃5,500円+メモリ代で取り付け作業を行ってくれるそうです(工賃かなり安いです)。もちろん取り付けるメモリ自体も秋葉館さんで買う必要がありますが、秋葉原にあるこのお店ならメモリも十分安い価格で提供しているのでとても助かります。作業時間もMac miniなら「60分」とのことで当日中・日帰りでの取り付けが可能です。
さらに地方の人はMac mini本体を「発送」して依頼することが可能なのも嬉しいポイントです。送料はもちろんかかりますが、秋葉原まで行く電車賃を考えれば安いと思いますし、気になる方はWebページ内にある「お見積もりフォーム」から相談してみてください。
メモリ交換後に「このMacについて」や「システム情報」で確認
さて、頑張って自分でMac miniを分解をして32GBメモリへと交換・増設したせきねさんは、交換後にAppleメニューから「このMacについて」を確認してみると・・・
↑「メモリ」タブに切り替えるとメモリの構成が表示され16GBが2枚で32GBになっている事がわかります。
さらに[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[システム情報]のメモリ欄では・・・・
↑メモリの動作速度やシリアル番号などより詳細な情報が確認出来ます。
メモリを取り付けたのにメモリが認識されず、こちらに「空き」と表示された場合は、メモリがしっかり固定されていなかったり、スロットへの差込みが甘いなど取り付けの不備が疑われます。
まとめ
↑テレビのHDMI端子に接続したMac mini 2018でマイクラ(Minecraft)をプレイする我が家のお子さま。
存在感の大きいMacBook ProやiMac、Mac Proと比べるとMac mini(2018/2020)は影に隠れた地味な存在ではありますが、スペック・サイズ・インターフェース・コストどれを取っても非常にバランスが良く、とても使い勝手の良いPCです。
メモリを増設してあげれば重たい作業や同時に複数のアプリを開いても動作がもたつく事がなくなり、ゲームや動画・画像編集など今まで以上に快適に動作するようになりますし、長い目で見れば読み書き回数による「寿命」が存在するSSDの保護・延命にも繋がるかも知れません(PCはメモリが不足するとSSD側へ書き込みを行い(メモリスワップ)メモリの不足分をSSDで補う為)。
Mac mini(2018)は今後も末長く使える機種なので、メモリ増設にチャレンジしてお得により快適でパワフルなMac miniに仕上げてみて下さい。