先日、Macを高速化させる為に・・・
↑新しい「SSD(ソリッドステートドライブ)」を購入したせきねさんです。
今日はmacOS標準のバックアップソフト「Time Machine(タイムマシーン)」を使って、元のドライブ(HDD)で取ったバックアップデータを新しく買ったドライブ(SSD)へ復元(リストア)する手順を紹介したいと思います。
ちなみに「Time Machineを使わずにデータを丸ごとコピーする方法」については以前書いた以下のの記事を見てください。
まずはTime Machineでバックアップ
さて、
まずは現在使用中の環境で・・・
↑[システム環境設定]-[Time Machine]を開きます。
↑Time Machineの環境設定画面を確認すると「最新のバックアップ:昨日 22:01」となっています。
Time Machineはデータに差分があれば1時間おきにバックアップを取ってくれるのですが、直近の1時間分のデータ(5分前に作ったファイルとか)はまだバックアップが取られていない状態なので・・・
↑「Time Machineをメニューバーに表示」にチェックを入れて・・・
↑メニューバーのTime Machineアイコンより「今すぐバックアップを作成」をクリックします。
しばらくすると・・・
↑バックアップが完了します。
これで最新状態のバックアップを取る事が出来ました♪
(大切なデータなので忘れ物なきように・・・)
最新のバックアップが取れたら・・・
HDDからSSDにドライブを交換
↑Macを分解して「新しいドライブ(SSD)」を取り付けます(画像はMac mini)。
macOS復元システムからの起動
↑バックアップを取ったTime Machine用のドライブを接続してMacの電源ボタンを押します。
↑起動直後に「command + R」キーを同時に押したままにします。
↑Appleロゴ(または地球儀)が表示されたら、手を離しても大丈夫です。
↑ドライブを交換した場合などmacOS復元領域が無い場合には、地球儀が表示されネット経由でのユーティリティ起動となるため、インターネットに接続できる環境が必要です。
そして、しばらく待つと・・・
新品のドライブであればフォーマットを実施
この後、Time Machineから復元を行うのですが、
新品のSSDなど全くフォーマットしていないドライブを取り付けた場合などは、フォーマットしてあげる必要があるので「ディスクユーティリティ」を選択して「続ける」ボタンをクリックします。
今回使用したOSは「macOS Sierra バーション10.12.4」です(OSのバージョンが多少異なると画面の見た目が異なる場合がありますが、基本的な手順は同じです)。
↑ディスクユーティリティが起動するので、左側のドライブ一覧から取り付けた新しいドライブ名をクリック(赤矢印)して、「消去」ボタン(青矢印)をクリックします。
※注意:選択するドライブを間違えると、データが全て吹っ飛びます!慎重に確認しながら作業を進めてください。
↑消去に関する画面が表示されるので以下の設定をします。
・名前:初期値のままの「名称未設定」でも何でも良いです(どうせ後で復元元の名前に書き換えられます)
・フォーマット:初期値のまま「Mac OS拡張(ジャーナリング)」にします。
・方式:初期値のまま「GUIDパーティションマップ」にします。
そして(覚悟の上で)「消去」ボタンをクリックします(クリックするとデータが全て消えます)。
↑これでドライブがフォーマットされ「名称未設定」と言う名前のパーティション(ボリューム)が作成されました。「完了」をクリックします。
↑メニューから「ディスクユーティリティを終了」をクリックします。
Time Machineバックアップから復元手順
↑macOSユーティリティ画面に戻るので、今回の一番の目的である
「Time Machineバックアップから復元」を選択して「続ける」をクリックします。
↑「Time Machineから復元」画面が表示されるので「続ける」をクリックします。
↑「バックアップ済みデータの選択」画面が表示されるので、復元したいデータが入ったTime Machineドライブを選択し(赤矢印)「続ける」をクリックします。
↑「バックアップの選択」画面が表示されるので、日時を確認してどの時点のバックアップデータに復元するのかを選択して「続ける」をクリックします。
(先程取った最新状態のバックアップも一番上にしっかり表示されています)
↑「インストール先の選択」画面が表示されるので、間違えないように復元先のディスク(ボリューム)を選択して「復元」ボタンをクリックします。
(先程作成した「名称未設定」を選択しました)
※注意:何度も書いてすみませんが、選択するボリュームを間違えるとデータが全て吹っ飛ぶので、対象のボリュームであることを確実に確認して作業を進めてください。
↑「選択したディスクの内容が全て削除されちゃいますよ〜」的なメッセージが表示されるので、(覚悟の上で)「続ける」ボタンをクリックします。
↑Time Machineバックアップデータによるシステム全体の復元が実行されます。
保存してあるデータ容量によりますが、復元にはかなりの時間がかかります。
せきねさんはデータを最小限にしてシステム全体で約57GBのディスクの復元を実行したのですがそれでも30〜40分程の時間がかかりました(USB3.0接続のTime Machine用ドライブ(HDD)を使用してSSDへ復元した場合の時間です)。
また、復元中にしばらく放置すると・・・
↑ディスプレイが真っ暗になる事がありますが、暗くなったからといって電源を切ったり抜いたりしてはいけません。復元が終わった訳ではなく、単に省エネで画面が消灯しているだけです。キーボードやマウスをクリックするとまだ復元が実行されていました。
復元が完了すると、自動的に再起動がかかり・・・
これでTime Machineによるシステム全体の復元作業が完了です!
Time Machineから復元した場合ディスク容量が減る事がある
但し、復元もとのHDDのディスク使用領域は・・・
復元後のSSDのディスク使用領域を確認してみると
なんと・・・
↑「約28GB」とほぼ半分に減ってしまっています!
(えっ!せきねさんのデータ約29GB分が吹っ飛んでしまったのかい?・・・)
心配になる程に容量が減っていますが、Time Machineによる復元の場合はこれで正常です。
Time Machineによるバックアップでは、ログファイルやキャッシュデータ(一時保存データ)は元々バックアップ対象から除外されており、復元後はそれらのデータが無い状態から始まるのでディスク使用領域に大きな差が出る訳です。
(その後アレコレ使ったら1日であっという間に10GB以上も使用領域が増えました(特に大きなデータを手動で作成した訳ではありません))
という事で、復元前と復元後で使用領域に数十GBも差が出ても復元に失敗した訳ではなく
ユーザーが直接使用するようなデータはしっかりバックアップ・復元されているはずです。
(一応、大事なデータが消えていないかどうかは確認した方が良いと思います。)
以上、Time Machineを使ったシステム全体のデータ復元でした。
Time Machineを使えば簡単に元通りの環境を復元できますが、ドライブとしてはHDDからSSDに変わったので何をするにもサクサク高速でとても快適です♪
おまけ
おまけ 〜その1〜
Time Machineによるバックアップ・復元では心配・不安という方は
Time Machineを使わずにMacOS標準ソフトだけでデータを丸ごとコピーする方法についての以下の記事もありますので、そちらも参考にしてみてください。
おまけ 〜その2〜
我が家のMacは「macOS Server」を入れてWebサーバーとして運用しています(つまり、今読んでいるこの日記のテキストや画像は我が家のMacにアクセスして見ているという事)。
日記はWordpress(ワードプレス)というブログソフトで運用しているのですが、Time Machineを使用して復元したところWordpressで作成した記事の内、最近作成した記事だけが復元されませんでした(画像データなどは復元されたけど、テキストの記事自体が復元されていない状態)。
どうやら、5月6日にTime Machineで初回のフルバックアップを取ったのですが、5/6の初回のフルバックアップ分までは正常に復元され、それ以降に差分バックアップとして取られた分の記事が復元されていませんでした(画像は復元された)。
よってServerアプリなど特殊な階層にデータを保存するような環境では、Time Machineによるバックアップ・復元ではなく「おまけ 〜その1〜」で紹介した丸ごとコピーの方が無難かも知れません。せきねさんの場合は差分ではなく初回のフルバックアップであれば必要なデータの復元が出来る事が分かったので、一度Time Machineのドライブを初期化して最新の状態を初回フルバックアップする事で回避しました。
Time Machineは少々クセはありますが、救われた事も多いのでこれからもうまく付き合って行きたいなと思います。