こんばんは、Apple純正ではない・・・
↑サムスン(SUMSUNG)のPCIe NVMe M.2 SSD「Samsung SSD 960 EVO」 を購入して・・・
↑Mac mini(Late 2014)に取り付けを行ったせきねさんです(取り付けに関しては以下の「取付編の記事」をご覧ください)。
今回はMacに取り付けたPCIe NVMe SSDからOSを起動させる為に
「フォーマット」と「OSのインストール」を行いたいと思います。
取付編の記事に記載しましたが、
サードパーティー製のPCIe NVMe SSDをMacの起動ディスクとして使用するには「macOS High Sierra(10.13)」以降のOSを使用する必要があります。
その辺について詳しくは・・・
↑Vintage ComputerさんのVC社長日記の以下の記事が大変参考になりますm(._.)m
手順的には以下を行えば、サードパーティー製のPCIe NVMe SSDをMacの起動ディスクとして使用できるようになります。
・手順1:EFI(FirmWare(ファームウェア))をNVMe SSDに対応したEFIにアップデートする
・手順2:NVMe SSDをフォーマットする
・手順3:「macOS High Sierra(10.13)」以降をインストールする
という事で、手順通りに実施して行きます・・・
手順1:EFI(FirmWare)をNVMe SSDに対応したEFIにアップデート
これは現在使用しているMacに一度「macOS High Sierra(10.13)」以降をインストールしてあげると、OSのインストール時にMacのEFI(FirmWare)のアップデートが行われるそうです。
(現在使用している内蔵HDDやSSD、外付けストレージへ一度「macOS High Sierra(10.13)」以降を1度インストールしてあげればEFI(FirmWare)がNVMe SSD対応になるという事)
次に・・・
手順2:NVMe SSDをフォーマット
フォーマット方法は色々ありますが
手順1で行った「内蔵HDD」や「外付けHDD」に「macOS High Sierra(10.13)」以降をインストールした後に
新品で購入した「非純正のPCIe NVMe SSD」をMacに取り付ければ・・・
↑「非純正のPCIe NVMe SSD」が認識されます。
(画像はMac mini(Late 2014)の内蔵HDDにインストールしたOSから起動させました)
↑PCIe NVMe SSD購入後に何もフォーマットしていない状態のシステム情報画面。
購入直後のPCIe NVMe SSDは未初期化の状態なので・・・
↑初期化(フォーマット)を促す画面が表示され「初期化」ボタンを押すとフォーマットできます。
ただこれは複数のドライブを内蔵できるMac miniの場合の話で
MacBookのように複数のドライブを内蔵できない機種や、外付けHDDを持っていない場合には
USBメモリを使って「インストール用USB起動ディスク」を作り、そこから起動してフォーマットする手もあります。
「インストール用USB起動ディスク」の作り方は以下のAppleのページを確認してください。
さらに、
外付けHDDやUSBメモリすら準備せずに一番簡単にできそうなのが
インターネットリカバリ機能を使った「macOS復元」で起動してフォーマットする方法です。
せきねさんはMac mini(Late 2014)を使用していますが
あえて、1台のストレージしか内蔵できないMacBookと同じ環境にする為に・・・
↑S-ATA接続のHDDケーブルを抜いた状態で、新品・未初期化の非純正PCIe NVMe SSDのフォーマットにチャレンジしてみます。
まず、インターネットリカバリ機能を使った「macOS復元」と言えば・・・
↑Macで「command + R」キーを押した状態で電源ボタンを押して起動してあげる事で・・・
↑macOS復元のインターネットリカバリモードに入ります。
(もちろんネットへ接続可能な環境で実施する必要があります)
但し、この起動方法だと・・・
↑こんな「OS X ユーティリティ」画面が表示されてしまいます。
アイコンをよく見ると・・・
↑Mac mini(Late 2014)出荷時に搭載されていた「OS X Yosemite(10.10)」のアイコンが表示されています。
この状態でディスクユーティリティを起動しても・・・
↑「OS X Yosemite(10.10)」では非純正のPCIe NVMe SSDをサポートしていないので、新品・未初期化のPCIe NVMe SSDフォーマットすることはできません。
と言うことで、「command + R」キーのキーコンビネーションではなく・・・
↑次は「option + command + R」キーを押した状態で電源ボタンを押して起動してあげると・・・
↑同じようにmacOS復元のインターネットリカバリモードに入りますが、今度は・・・
↑こんな「macOSユーティリティ」画面が表示されます。
アイコンをよく見ると、先程とは違って・・・
↑現時点で最新の「macOS High Sierra(10.13)」のアイコンが表示されています。
「macOS High Sierra(10.13)」であれば非純正のPCIe NVMe SSD用のドライバが入っているので、新品・未初期化のPCIe NVMe SSDをフォーマットすることが可能です。
と言うことで、この状態でディスクユーティリティを起動すると・・・
↑あれ、やはりPCIe NVMe SSDがディスクユーティリティ上表示されていません・・・(おかしいな・・・)。
でも大丈夫(アレコレいじって見つけました)、ここでディスクユーティリティの左上にある・・・
そうすると・・・
↑ぱっと見この段階では何も変わりませんが、この状態で一度・・・
↑メニューバーより「ディスクユーティリティを終了」を選択します。
↑「macOSユーティリティ」画面に戻るので、再度ディスクユーティリティを起動すると・・・
↑あら不思議、今度はしっかり非純正のPCIe NVMe SSD(960 EVO)を認識してくれました♪
(960 EVOは一切フォーマットしていない購入直後の状態です)
ここまできたら後は・・・
↑非純正のPCIe NVMe SSDを選択した状態で「消去」ボタンを押します。
↑名前に適当な名前を入力し、後は初期値通りフォーマットは「Mac OS拡張(ジャーナリング)」、方式は「GUIDパーティションマップ」を選択して「消去」ボタンを押せば・・・
ディスクユーティリティを終了して・・・
<手順3:「macOS High Sierra(10.13)」以降をインストール>
↑フォーマットしたドライブが表示されるので、ドライブを選択してインストールすればOKです。
場合によっては・・・
↑「復旧サーバに接続できませんでした。」と表示されることもありますが、単にネットワークに接続できていないだけなので・・・
↑画面右上のWi-Fiのアイコンをクリックして接続可能なネットワークを選択してあげるとインストールできるはすです。
Apple純正ではないNVMe M.2 SSDへのmacOSインストールに成功!
以下の手順1〜手順3までが完了したので・・・
・手順1:EFI(FirmWare(ファームウェア))をNVMe SSDに対応したEFIにアップデートする
・手順2:NVMe SSDをフォーマットする
・手順3:「macOS High Sierra(10.13)」以降をインストールする
無事に・・・
↑サードパーティー製のPCIe NVMe SSDにインストールしたmacOSから起動する事が出来ました♪
そんな訳で、サードパーティー製のPCIe NVMe SSDの場合
Mac向けにフォーマットされていないので、単に交換・取り付けしただけでは使用できませんが
一度Mac向けにフォーマットさえしてあげれば、それ以降は純正のSSD同様に使用できるようになるので(但しmacOS High Sierra(10.13)以降)
純正品よりも安くて入手しやすい非純正のPCIe NVMe M.2 SSDを使用してMacのアップグレードにチャレンジしてみてください。