便利で高速でデザインの良い透明な2.5インチ用のお安いHDケースを買う

Mac
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パソコンを買うと標準で内蔵されているHD(ハードディスク)をより大容量・高速なものに交換する事が多いので・・・


↑HDがごろごろたまってしまったせきねさんです。
あればあったで、色々データを保存したりバックアップ用(TimeMachine用)に使用できたりするので便利です。

画像のHDは全て小型の2.5インチサイズのHDで、主にノートPCなどで使われているサイズです。
もう一回り大きい3.5インチサイズのHD(主にデスクトップ向け)もあるのですが、2.5インチのHDの方が消費電力が少なくて「USBケーブル」1本で駆動させることができ、外付けのACアダプター電源が必要ないのでシンプル&コンパクトで持ち運びしやすく何かと使い勝手が良くて便利です。

もちろんパソコンにUSB接続する時には・・・


↑市販のUSB接続の「ハードディスクケース」が必要です。

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HDDケースは中身が見える「透明ケース」が一番便利

せきねさんは2.5インチ用のHDケースをいくつか持っているのですが、今まで使って一番便利だったのが・・・

↑こちらの2台のHDケースです(カラーリンゴは自分で貼りました)。
何が便利って、ケースが「透明(クリア)」なのでケースの中に入れたHDをすぐに確認できるのが便利です。中が見えるとHDのラベルからすぐに容量が確認できるし「付せん」を貼ってメモをしておいても便利です。


↑大学生の頃(今から15年ぐらい前)には、HDにスヌーピーのシールを貼ってデコって使用していました(昔Macユーザーの間でこのスケルトンケースが少し流行った時期がありました)。

そんな中身が見えてとても便利なお気に入りのHDケースですが、残念ながらどちらもかなり古くて1つは2002年、もう一つは2008年に購入した化石みたいなHDケースなので(いや、まだ現役で使ってますけどね)・・・


↑コントローラー基板がデカくて(当時最速チップ搭載)発熱がすごいので巨大なアルミ製ヒートシンク搭載で重量がやたら重かったり、古くてUSB3.0接続に対応していなかったりと、やはり時の流れには勝てず限界を感じるのは確かです・・・。

TVの録画用HDDをPC用に流用する事もできるけど・・・

数年前にUSB3.0接続にも対応した・・・

↑TV録画用のポータブルハードディスクドライブ(TOSHIBAのCANVIO(HD-PB10TS))を買ったので、そのHDケースを分解してPC用に使い回してみたりもしたのですが・・・


↑もともと密閉型のケースなので、中身のHDを交換しよう思うと毎回とても苦労します(そりゃそう言う商品なので当たり前ですが・・・)。

アルミボディは放熱性は良さそうだけど中身が見えず・・・


↑USB3.0接続でアルミボディのまともなHDケース(Owltechの黒角mini(OWL-ESL25S/U3)を買った事もありましたが・・・


↑ケースを開けたりHDを固定するのに毎回ドライバーを使って小さなネジを取り外す必要がありとても面倒ですし、アルミボディのせいで中身が全く見えません。性能的には十分だったのですが結局使い勝手がイマイチであまり積極的に使いませんでした。

と言う事で、どうしても中身が見える「透明」で使い勝手の良いHDケースが欲しくなったので、新しいHDケースを購入したいと思います。

「透明」で脱着が簡単な2.5インチHDDケースを探す

せきねさんが求めるHDケースへの条件は以下の通りです。

<HDケースに求める条件>
・とにかくケースが透明で中身が見える!
・なるべくドライバーなどの工具を使わずに簡単にケースを開けられる
・なるべくネジなどを使わずに簡単にHDやSSDを固定できる
・USB3.0接続に対応していてそれなりの速度が出る(まぁ今時みんなUSB3.0に対応していると思いますが)
・パイロットランプ(LED)搭載で少し離れた位置からでも電源が入っているかどうかを確認できる
・アクセスランプ(LED)搭載で読み書き中かどうかを判断できる
・どんなに性能や質が良くても5,000円や10,000円を出す余裕はないので2,000円前後で買えるもの
・なるべくコンパクトで、なるべく軽い方がいい
・見た目がダサくなくて、できればMacに似合いそうなおしゃれなデザインのケース

そんな勝手な条件で、HDケースを探した結果・・・
(って透明(クリア)のケースなんて選べるほど出ていませんが・・・)

ORICO(オリコ)の外付けドライブケース「2139U3」


↑こちらを購入。
ORICO(オリコ)の「2.5inch SATA USB3.0 HDD/SSD 外付けドライブケース(2139U3)」です。

中身は・・・


↑こんな感じで、せきねさんが求めていた「透明(クリア・スケルトン)」のHDケースです!

そして、このHDケースはAmazonで・・・


↑なんと659円で売っていました。安っ!
(価格は日々変動しますが、おおむねどのサイトでも1,000円前後(送料込)で買えるみたいです)


せきねさんが昔買った古い透明のHDケースは当時1万円以上したので、最近のHDケースは本当に安くなりました。


↑箱の裏側(ご想像の通りMADE IN CHINAです。この手の商品だいたいみんな中国製ですが)。


↑外箱もギリギリのミニマムサイズで無駄がありません。

購入直後の透明なHDケース本体には保護ビニールが貼ってあるのですが・・・


↑保護ビニールの内側にプラスチック片が混入していました・・・、このお値段なので細かい事は大目に見てあげましょう。


↑こちらがHDケース本体です!
おぉ!このケースこそせきねさんが求めていた「透明」のHDケースです♪


↑重さはわずか50gほど。

工具不要でハードディスクを脱着可能

HDの取り付けは・・・

↑基板側の「上ブタ」の中央付近を軽く押しながらスライドさせ・・・


↑端の方までスライドさせると・・・


↑工具を何も使わずに「上ブタ」を取り外すことができます。


↑装着するHDを斜め上方向からSATAのコネクタに差し入れます。


↑HDの端を下方向(赤矢印)へ押し込みます。


↑しっかり下方向に押し込みます。
ピッタリサイズに設計されているようでネジでHDを固定する必要がなく、これだけでしっかり収まりガタつく事はありませんでした。


↑最後は元どおり「上ブタ」をセットしてスライドさせれば・・・


↑HD取り付け完了です!
ネジやドライバーなどの工具は一切必要ありません(素敵♪)。

2.5インチ9.5mm厚のドライブに本当にピッタリ合うサイズに作られているので、上ブタを取り付けてスライドさせる際は少しだけ力が必要です。
ピッタリというか実際は「上ブタ」の中央部分がHDに貼られているラベル中央に気持ち干渉します。
ただ、製品としては恐らくそれが正解というか正常な状態で、HDをネジを使わずにジャストサイズでちょうど良くピッタリ固定することができますし、フタをした後にケースごと手で振ってもカタカタとHDがガタつく事もありません(値段の割に良くできています)。


↑取り付けの説明手順。

最近主流の7mm厚のドライブも取り付け可能

最近の2.5インチサイズのHDやSSDのドライブは厚みが9.5mm厚ではなく7mm厚のドライブが主流になりつつあります。

↑9.5mm厚のドライブを入れた場合にはピッタリですが・・・


↑7mm厚のドライブを入れた場合には2.5mmのすき間ができます(そりゃそうですが)。

別の角度からも見ると・・・


↑9.5mm厚のドライブはピッタリですが・・・


↑7mm厚のドライブだと2.5mmのすき間ができます。

よって、7mm厚のドライブをセットした時のすき間が気になる方は
ケース内部でガタつかないように・・・


↑2.5mm厚の「スペーサー」(通称:下駄)をかましてあげると良いと思います。
(画像は玄人志向の「2.5インチHDD/SSDスペーサー KRSP-795」でAmazonで430円)
7mm厚のHDではなくSSDを入れるのであれば、SSDはHDと違って多少ガタついても壊れにくいので、スペーサーが無くてもまぁ使えると思います(スペーサーが無くてもSATAのコネクタから外れてしまうような事はありません)。

各種保護機能付き


↑本当に動作するかは知りませんが各種「保護機能」も付いているそうです。

製品サイズ


↑HDDケースの大きさはこんな感じ。
他の物と比べて見ると・・・


↑左から「iPhone SE」、「ORICO 2139U3」、「素の2.5インチHD」、「15年前の透明ケース」です。


↑真横から見るとこんな感じ。
同じく左から「iPhone SE」、「ORICO 2139U3」、「素の2.5インチHD」、「15年前の透明ケース」です。
今回買ったORICOのケースのがかなり薄いのがお分かりいただけるかと思います。
工具不要で出し入れが出来て、これだけのコンパクトさを実現しているのにはビックリです。

どこかで見たことのあるケースデザイン

ケースのデザインは・・・


↑やはり「透明」で中身が見える事を最大の売りにしているようですが
よく見ると・・・


↑この2つ、大きさは異なるものの何だか「ソックリ」です・・・(パクった?インスパイアされた?)。
まぁ、個人的には長年使ったお気に入りのHDケースによく似たデザインでありながら、最新仕様のHDケースがお安く手に入ったので喜んでいます。
ケース自体のデザインも良いですし、やはり「透明」で中身が確認できるのは最高に便利だし、個性を出したいなら中身のドライブにシールなどを貼ってデコるのもアリかも知れません。

透明ケースに映えるLEDアクセスランプ

「ORICO 2139U3」の基板の裏側には・・・

↑パイロットランプ(LED)が付いています。


↑PCに接続した状態(HDケースに電源が供給された状態)では青色のLEDが常時点灯します。
パイロットランプの横には・・・


↑アクセスランプ(LED)も付いており、データの読み書き中は赤色のLEDが点滅します(この時、青色LEDは常時点灯)。

LEDは基板の裏に付いていますが・・・



↑正面や上面からも十分確認できますし

「透明」ケースなので・・・


↑LEDの光がケースのエッジ部分で拡散し、ケース全体がとてもキレイに光りビジュアル的にも楽しめます。


↑赤色LED点灯時。
明るい部屋でもLEDの点灯は十分確認できますが、暗い場所だと特にキレイで透明ケースならではの利点だと思います♪
(LEDチップ自体は基板裏面に下方向を向いて取り付けられているので、まぶし過ぎるという程でもありません)

基板上には電解コンデンサ


↑コントローラ基板上面。


↑コントローラ基板裏面。


↑他社さんと比べてみると・・・
左から「Owltechの黒角mini」、「TOSHIBAのCANVIO」、「ORICOの2139U3」。
(どれもUSB3.0対応ですが、発売年が違ったりするので参考程度に見てください)


↑コントローラー基板裏面。
左から「Owltechの黒角mini」、「TOSHIBAのCANVIO」、「ORICOの2139U3」ですが、やはり一流メーカーの東芝さんの製品は無駄が無い作りで、基板の小ささが際立っています。


↑基板表面。
左から「Owltechの黒角mini」、「TOSHIBAのCANVIO」、「ORICOの2139U3」ですが、ORICO製品には円柱型の「電解コンデンサ」が3つ付いているのが気になるところで、寿命のある電解コンデンサを嫌う人も多いです。

一般的な電解コンデンサの寿命は「使用温度が105度の環境で推定寿命2,000時間」の製品が多く、105度の環境で使うと83日しか持たない計算になります・・・。まぁ常時105度で使ったりはしませんし、使用温度が10度下がるごとに寿命が2倍に延びるそうなので・・・

・使用温度105度:推定寿命2,000時間(約83日)
・使用温度95度:推定寿命4,000時間(約166日)
・使用温度85度:推定寿命8,000時間(約333日:約11ヶ月)
・使用温度75度:推定寿命16,000時間(約666日:約1年10ヶ月)
・使用温度65度:推定寿命32,000時間(約1,333日:約3年8ヶ月)
・使用温度55度:推定寿命64,000時間(約2,666日:約7年4ヶ月)

と言う計算になります(もちろん色々な環境や条件があるので必ずしも計算通りにはいきません)。
電解コンデンサなんて付いていない方が良いのは確かですが、かと言ってそれほど神経質に気にする必要も無いのかなとも思います。

そもそも、パソコンの中身なんて・・・

↑電解コンデンサだらけですから。画像はMac miniのマザーボード。
(推定寿命が105度2,000時間を超える5,000時間や7,000時間の製品もあります)

付属のUSBケーブル


↑ORICOの2139U3に付属しているUSBケーブルはこんな感じです。
画像左側が「MicroBタイプ-オス」で右側が「Aタイプ-オス」です。


↑ケーブル長は約50cmで、主にノートPCに接続するのであれば短過ぎず長過ぎずのちょうど良いサイズだと思います。
(30cmだとちょっと余裕が無くて不安だし、1mだと長過ぎる気がするし・・・)

実際にノートPCに接続してみると・・・


↑こんな感じ。こちらは製品に付属の50cmのケーブルで、真横に置くと気持ち長いですが、PCによってはUSBポートが右にあったり奥にあったり異なるので、これくらいがちょうど良いと思います。


↑こちらは1mのケーブルで接続した場合。やはりノートPCだと1mも必要無い感じです。

「ゴム足」を取り付けてより扱いやすく

さてさて、実売価格が700円前後のHDケースにしてはスゴく良く出来ているてるケースだと思いますが、もうひと手間加えてあげるとさらに使いやすくなる点があり

それは・・・


↑裏面です。
裏面も透明で中身がスケスケなのは良いのですが「すべり止め」になりそうな物は一切付いていないので、接続したUSBケーブルに引っ張られてケース自体が机の上ですべるように簡単に動いてしまい安定感がありません(製品自体がとても軽量なので余計すべりやすいのでしょう)。

他社のHDケースの場合はだいたい・・・


↑裏面の四隅にすべり止めの「ゴム足」が取り付けられている事が多いです。

と言うことで、より使いやすくする為に・・・


↑ホームセンターなどで売っている「クッションゴム」が・・・



↑お家にあったので(100均でも似たようなのが売っています)それを貼ってみると・・・


↑こんな感じ。透明な「クッションゴム」なのでそれほど違和感も出ません。


↑真横から見るとこんな感じ。
ゴム足が付いたことにより若干厚みが出ますが、横すべりは一切しないのでとても使いやすくなりました♪
ちょっとしたひと手間ですが、扱いやすさが全然変わるので横すべりが気になる方は「クッションゴム」を貼ってみてください。

転送速度とまとめ

そして最後に、肝心のHDケースの転送速度についてですが・・・

↑一応「高速転送」がアピールされていますが、その割にSSDではなくHDを使った転送速度が掲載されており、イマイチ高速性が伝わって来ません・・・

と言う事で、手持ちの・・・


↑WD(Western Digital)のSSD「WD BLUE PC SSD(500GB/WDS500G1B0A)」をHDケースに入れ、2012年発売のMacBook Pro(Mid2012)のUSB3.0のポートに付属のケーブルで接続してベンチマークソフトで速度を計測したところ・・・
(OSはmacOS Sierra10.12.4、CPUはDual CoreのCore i7 2.9GHz メモリは16GB)


↑書き込みも読み込みもあとちょっとで「400MB/s」に届きそうなくらいのスピードが出ていました。
ちなみにSSDをHDケースではなくMacBook Proの内蔵SATAとして接続した場合にはRead/Wirte共に500MB/s近くのスピードが出るので、HDケースを使用した場合にはSSD本来のMAX性能を出せていない事になります。但し、それがHDケースによるボトルネックなのか、MacBook Pro(Mid2012)のUSB3.0接続絡みのボトルネックなのかどちらの問題なのかは分かりません。
(よく考えたらUSB3.0の理論上の最大転送速度は480MB/sなので(あくまで理論値)これ以上は出ないのかも?)

どちらにしろRead/Wirte共に400MB/s近くのスピードが出ていれば、USB3.0接続のHDケースとしては必要十分な速度だと思います(この値段でこの速度が出れば大満足です)。

と言う事で、700円前後の安物HDケースですが
単なる「安物HDケース」でスルーしてしまうのはもったいない程のデザインや機能や性能を持っているHDケースなので、気になる方はとてもお安いので一度チャレンジしてみてください。
せきねさんもこの記事を書きながらアレコレやってみて、もう1台欲しくなりました(700円程だし)♪

追記:USB Type-C接続や「USB3.1 Gen2」に対応したモデルも登場


↑せきねさんが購入・ご紹介したHDDケースは「USB3.0」対応の「ORICO 2139U3」と言うモデルでしたが、ORICOからは最近のMacで採用されているUSB Type-C接続に対応したHDDケースも発売されています。500〜1,000円程割高ですが、お使いのPCの接続ポートに合わせて購入してみてください。

「USB3.1 Gen1」対応のORICOの「2139C3」


↑USB Type-C端子での接続に対応したORICOの「2139C3」。
こちらは「USB3.1 Gen1」(USB3.2 Gen1とも言う)と言う規格に対応した製品です。いずれType-Cケーブルで接続する予定があるのならこちらの製品を買っておくと便利でしょう。但し、付属のケーブルはType-C – Type-Aケーブルなので、Type-C端子しかないMacへ接続する場合には別途Type-Cのケーブルが必要です。

「USB3.1 Gen2」対応のORICOの「2139C3-G2」


↑USB Type-C端子で「USB3.1 Gen2」に対応したORICOの「2139C3-G2」。
こちらは「USB3.1 Gen2」(USB3.2 Gen2とも言う)に対応しているので、「USB3.1 Gen1」(最大5Gbps)のHDDケースよりも理論上は2倍高速な10Gbpsのデータ転送が可能です。(但し、シリアルATA接続のSSDは「6Gbps」までにしか対応していないので(シリアルATA規格の限界値)、実際は「USB3.1 Gen1」のHDDケースも「USB3.1 Gen2」のHDDケースもほぼ転送速度は変わりません。)こちらは「Type-C – Type-C」ケーブルと「Type-A – Type-C」ケーブルの2本が付属しています。